『タイムリミット』  | 天井桟敷 映画のはなし

『タイムリミット』 

アミューズソフトエンタテインメント
タイムリミット

2003年 アメリカ  原題 OUT OF TIME
監督: カール・フランクリン  
キャスト:デンゼル・ワシントン、エヴァ・メンデス、サナ・レイサン、ディーン・ケイン、ジョン・ビリングスレイ、テリー・ローリン

マット(デンゼル・ワシントン)は米フロリダ州の小島で警察署長をしている。誇りをもって仕事に励み、周囲からの信頼も厚いマット。だが、プライベートでは、妻と別居中の身であり、さらに人妻であるアン(サナ・レイサン)と不倫の仲・・・、という状況だった。
ある日彼は、アンが病気で余命があまりない事実を聞かされる。彼女を助けたいマットは、莫大な治療費を調達するために、署に保管されている金を持ち出す。しかし、翌朝アンは夫とともに自宅の火事によって死亡。アンたちの死亡をめぐり調査がすすむにつれ、犯人はマットであるかのような状況証拠が揃っていく。無実の罪に追い詰められていくマットだが・・・。



人間関係がけっこうどろんどろんで、すこしだけあせりました(笑)


マットは、現在奥さんと別居中の身で、なおかつ別の女性と浮気中。

マットの奥さんは、彼より出世してて、このこともなんだか不仲の一端をになってるっぽい。

マットと奥さんは、会えば口げんかに・・・。

マットの浮気相手の奥さんのだんな様と、デンゼル・ワシントンは犬猿の仲で、顔をあわせれば、いまにも流血沙汰になりそうな香り。

このだんなは暴力夫で、奥さんを殴って蹴ります、そして、奥さんの浮気も浮気の相手が誰かも感づいてます。


いや、輝かしいですね、なんだかここまでごたごたしてる身辺というのは(笑)

ちょっとでいいから、整理してください(泣)


でも、そんな人間模様のなかで、やっぱりデンゼル・ワシントンは光っているのですよね。

人間的には誠実なんだけど、浮気もしちゃって離婚も秒読みで頼りなさげな一面もある男性像をしっかり印象づけてくれました。


マットと浮気相手の女性・アンの「浮気の現場」のシーンがかなりおしゃれだったと思います。

けっこうオトナの香りが色濃くて、どっきりですね、あれは。

アンがマットを自分の家に招き入れる、その口実がおしゃれだなとおもいました。警察署長で忙しいマットとのラブラブな時間て、こんな風にかくほしてるのかなぁ、ふたりは・・・と思いました。


マットと腐れ縁のような関係の、監視課チェイという男性がいるんですが、このひと見るからにあやしそうだなぁ、とか思っていたのですが、いざというときには割と頼りになる人で、見直しました。

お互いに、しょうのないやつだなとか思いつつも、でもどこかでつながってるという感じは、よいですね、みていて。


奥さんが、マットに、ひとりでいると子どもっぽくてみていられない、といったことをいうセリフがあるんですが、その時のデンゼル・ワシントンの表情がほんとに子どもっぽくてかわいかったです。



デンゼル・ワシントンの厄日。

ちぇき。