『コンスタンティン』  | 天井桟敷 映画のはなし

『コンスタンティン』 

ワーナー・ホーム・ビデオ
コンスタンティン 特別版 (初回限定版)

2005年 アメリカ  原題 CONSTANTINE
監督: フランシス・ローレンス  
キャスト:キアヌ・リーヴス、 レイチェル・ワイズ 、シア・ラブーフ、ジャイモン・フンスー、ピーター・ストーメア


コンスタンティン(キアヌ・リーヴス)は、この世のものでない生き物を見分ける特殊な能力をもっていて、この能力を使い、人間界に侵食しようとする悪を退治し地獄へと送り返すため戦い続けていた。

ある日、彼の元をロサンジェルス市警の女刑事アンジェラ(レイチェル・ワイズ)が訪ねてくる。彼女は、双子の妹イザベルが謎の飛び降り自殺を遂げた事実を受け入れることが出来ず、真相を究明しようと調査を進めていた。

アンジェラとの接触を迷惑がるコンスタンティンだったが、彼がこのところ感じている「世界の異変」がアンジェラの話す内容と関係性があると思い始める。二人はイザベルの死の謎を究明していくことになるのだが・・・。



天国も地獄もすごく身近に、壁一枚隔てただけくらいのすぐそばにあるらしいです。

キアヌが言ってました。

たとえば、の話。

どこかのアパートみたいな所に住んでるとして、お隣さんには天国がひろがっていてで、反対側のお隣さんは地獄の炎がわさわさ燃えさかっている・・・のような、そんな感じなのかなと想像します。

と考えると、普段あまり想像もつかないような世界が、かなり身近に感じられて、なんかわくわくしてきました。(←想像しすぎだ・・・・・汗)


公開時のコピーは 「天国と地獄のエージェント」


このコピーはなんだかかっこいいと思います。

天国に住むみなさんと地獄に住むみなさんを相手に、日夜格闘するコンスタンティンの大暴れぶりはみといてよかったなぁ。


お話がお話だけに、この世のものでないもの=天使とか悪魔がたくさん登場するわけですが、私が一番好きなのはサタンです。地獄のボスですね。

ネタバレにならない程度に・・・。


サタン、登場してくれてありがとうございます(喜)
あなたの表情に、仕草に、歩き方に、泣くほど笑った私です。


それと、大天使ガブリエルもでてきました。

この役者さんは、マジでこの世のひとじゃないっぽくてすごく不思議でした。

なんていうか、ほんとに彫刻みたいなの。


主人公のコンスタンティンは、特殊な能力のせいで小さい頃からみたくないものみたり、まわりから怖がられていたりと、あまりよい経験してきてないせいか、とっくに人生投げやりな人なんですけど、まぁいろいろと理由があって、乗り気じゃないけど悪魔と格闘してます。

乗り気じゃなくて、あそこまで派手な戦いを繰り広げてしまう彼の暴れっぷりに、なんだかこちらも気合いがはいってしまいました。

地獄にもしょっちゅう、出張するし・・・。

ちなみに、地獄の描写なんですが、私はけっこうすごい!と思ってしまいました。

とりあえず、熱そうで苦しそう・・・。


そうそう、忘れてはいけないのが、キアヌの煙草の吸い方ですね。

これが、かなり色っぽい(笑)

美味しくなさそうに、吸うんですけど、その顔のしかめ具合とかが絶品。

この人実は肺の病気で、余命があまりありません。

の状況で、まだ煙草を吸う、その精神がきますきます(現実としては、間違いなくなしですが・・・「お話」なので、ね)

死の淵にいながらにして、確実に寿命を早めるアイテムを手放せないコンスタンティン!

顔色の悪さたるや、笑うほどですし。なんて言うか、常に、


顔面、蒼白・・・


そんな彼の心が、少ーしなんですけど、刑事のアンジェラと関わるうちに、変化していくんですね。

その辺の、心情の動きはすこしほっとしました。


いや、それにしても、キアヌ。

なんだかすごく、彼の芝居に引き込まれてしまいました。

(いまさら・・・キアヌ、ごめんなさい)

中指をたてる、彼こそクール!
ちぇき!