新●娘さん。あなたは男の選び方を知ってますか?(改訂版)

 男の価値は、男から見ての評価と、女から見ての評価には大きな差があるようである。
 男を知り尽くしていると云われる老練な女史でさえ、男が将来どのように変わっていくかを予見できても、それを許せる許容までは備えていない。
 その許せぬ男の本性を、納得しているのは「身に覚えのある男」だけである。老練な女史が、当然起こりうる男の背任行為を予見できるのは、長く生きているから分かる状況判断もあるだろう。または、男に繰り返し裏切られてきたから学習出来たという場合もあり、それらの仕組みを詳しく書いた学術専門書を読んで「男」を理解したという女性もいるだろう。しかし、一生男に騙され続けても、最後まで「おんな」には「男」を理解することが出来ない部分があることは確かである。
 それを解き明かし、理解出来たとしても、尚、「おんな」には、「男」を許すことが不可能な部分が残る。

 まず、一般的な話から始めよう。
 相思相愛のカップルが、友人、知人、親類、神仏の祝福を受けて、誓いを立て、共に普遍の愛を誓い合って家庭を築いたのに、その舌の根も乾かぬうちに、なぜ、最愛の愛人の信頼を裏切り心を切り裂くことが出来るのか?。
 しかも、ばれたら一生の不作ともなりかねない程の大きなリスクを伴う大博打である。それでも尚、世には「愛の裏切り事件」が後を絶たないのは、一体、何故なんだろう。 人間たちが、長い長い時間を掛けて作り上げ、完成度を高めてきた歴史と法治国家。社会制度と道徳。完成されていると思われていたこの社会が、上から下まで、ほんの身近な個々の生活単位の家庭の中にまで、あってはならない裏切りやそれに伴う小社会の崩壊。それが原因で連鎖する耐えがたい憎悪と破壊。
 この大きな人の世に、まるで学習出来ない下等動物のように、法律でも、戒律でも、道徳でも、制御が効かない身近に起こる大罪は、これから人生の伴侶を探し、信頼と愛情に包まれた家族を作ろうとする若い純真な女性にとっては、とても理解が出来ない深い謎であるに違いない。
 しかし、考えてみれば、人間は、それぞれが暮らす小社会の中で、成長する過程で、仲間の裏切りに遭い、平和な期待が大人の思惑に裏切られ、総てを捧げた恋の相手に裏切られ、実に人間は、まるで秩序も道徳も無い裏切りの海の中で生育されている、と云っても過言ではないのではあるまいか。

 しかし、どんなに貧しい生活であっても、裏切りや破綻と関係ない生活を維持している小家族がいる。家族が助け合い、友達同志が助け合い、仲間や社会に裏切られた経験を持たない人がいるものである。そのまま成人し、誠実な人と出会い、結婚し、平和な人生を生き抜いてしまう幸運な人もいる。
 今回は、この人たちをこの幸福探求会から除外しましょう。なぜならば、この幸せな世界に住む人たちにとっては、この話題そのものが不毛な世界であるから、この先の話には参加しない方がよろしいのです。知らずに済めば、それはそれで幸せな事だからです。また、次の機会にご参加ください。お待ちしております。ではまた!。

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〇第二話(厳しい世界に生きる人たちのための頁)
  男女の世界にも、所謂、「面食い」と云われる人たちがいる。恋愛の対象に選ぶのは「顔」が「第一」、それに付帯する体型も重要であるが、「顔」が悪ければ後の条件は検討の余地も無い。という贅沢な(その人等にとっては当たり前のこと)人たちの話である。
 この人たちの事を男女を代表して、仮に「面食いさん」と呼ぶことに致しましょう。
 もし、「面食いさん」が、一歩譲って「顔」がイマイチの相手と家庭を持ったと致しましょう。
 この、顔がイマイチの相手とは、ウマが合っている内は平和が保てますが、一緒に生活を続ける内に、単純に小さな諍いが起きたとします。どなり遭わないまでも、ふくれ面した相手の顔を見て、だんだん相手に対して不快感が増幅していくのが一般的です。 最初は小さな諍いでも、イスカレートしていった先にあるのは、「ああ、もういやだ!」の制御不能な感情だけになって行きます。

 ところが、お気に入りの「顔」のいい容姿端麗の相手と一緒にいれば、だだをこねられても、ふくれっ面されても可愛いいし、「しょうがないねえ」で、つまり何をされても被害者意識にはならない。これが惚れた弱みというものである。
 また、相手もその弱みを突いて、欲しいものをしっかり要求してくるものである。惚れた「面食い」の方も、それを承知の上で「贅沢税は高くつく」的感覚で、それはそれで自己満足しているものである。

  だが、しかし、しかし、です!!。
 「面食い」のひとに掛かる「贅沢税」は、それだけではありません。
 金品では購いない「苦悩」という代償が着いてきます。言うまでもなく、「面食いのあなた」の愛する人が「顔」が好いばかりで、異性に持てる雰囲気も無く、情緒も無く、異性には不器用な人であれば、問題が無いのですが、異性にもてる遊び上手な相手であれば、やがて、「面食いさんのあなた」の心はささくれ立ち、クマザサのように生えてくる無数の刃先が感情を切り刻んで、全身の血は火炎と変わる阿修羅の世界に耐えて行かねばならなくなります。
 平和なはずの愛の世界が、何故に、ある日から地獄に変わって行くのでしょう。
 人間というものは、人の心を踏みにじらずには、生きて行けないものなのでしょうか?

(男の生理と、その罪についての検証)
  「男」の身体には、性欲エキス製造工場と、出来たエキスを貯蔵して置くエキス貯蔵タンクが備えられている。製造工場の方では、需要の有る無しに関わらず、年中無休でエキスの製造が急ピッチで進められていて、製品は出来次第。貯蔵タンクに詰め込まれていく、年齢、肉体の健康状態や栄養摂取の違いによって差があるが、若い男なら通常の製造工程で行けば72時間(約3日)で貯蔵タンクが満杯になる。
 貯蔵タンクが満杯になっても製造工場では生産調整はしない仕組みになっている。つまり、エキス製造工場では、誰の指令も受けず単独でエキスの安定生産を続けているのである。
 過剰生産されたエキスは、タンクに無理矢理詰め込まれて行くだけである。当然、タンクはパンパンに膨れて行く。男同士が隠語のようにいう「おまえ、溜まってるんじゃねえか?」の言葉の意味は、まさに現実描写そのものズバリ、貯蔵タンクが貯蔵能力の限界点に近づいたという意味のことを云っているのである。
 エキス製造工場は、脳司令部の支配下には属していないのに、貯蔵容量に応じて貯蔵タンクの方から脳に対して、早急にエキスを排出するよう指令が発せられる。
 しかし、諸般の事情もあり、エキス処理を受け入れてくれる相手が決まらない場合も多々あり、エキス放出処理先の確定に時間が掛かってしまうとエキスがどんどん溜まっていく。そして、貯蔵タンクが満杯になろうものなら、脳司令部に対して発せられる指令はかなり強烈になり、それは指令と云うよりも号令に近くなって行く。
 「おまえ、何やってんだ。早くしろ!!。早く!早く!!。早く、やっちまえ!!。格好付けていないで早くしろ!!。やれー!!。やれー!!」と、けしかける。
 この、男の頭の中で、ガンガン鳴り響く性欲本能という強い悪魔の号令と、良心という性欲抑制力との闘争とが行われている。この強い性欲本能の前には、男のどんな良識も太刀打ち出来るものはない。それだけ本能の持つパワーは強烈なのである。
 そこには、どれほど高度な良識があっても、宗教の戒律が立ちふさがっても、人間の精神力で性欲パワーを克服することは極めて難しいと考えるのが賢明である。
 かって、一宗を開いた程の鎌倉時代の高僧ですら、本能の存在力を否定せず、当時の厳しい仏教界の禁断を破って妻帯したと聞く。まして、我々は俗人である。この男を苦しめる悪魔の本能に打ち勝つのは、至難である

 性欲の強い男の性欲がピークに達してくると、視覚感覚にまでも狂いが生じ始めて来る。異性に対しては、例えそれが未成年であろうが、人妻であろうが、女性には信じがたいであろうが、平時には想像すら出来ない一回り二回り年上の女性にさえ欲情してしまうという異常な現象さえ起こりうるのである。男が、自分のあまり好みでも無い女性に、言葉巧みに性行為を強く求め、性交を成就させた直後、態度が行為の前とは打って変わり、急に冷ややかな態度に変わる、あの不可解な女性には信じがたい男の変わりようは、全てみな、エキス貯蔵タンクの充填内圧によって変化してくる生理現象そのものを表している。
 このエキス貯蔵タンクの内圧の上昇によって変動する男の性欲が、ピークに達した時、深刻で突発的な性犯罪が発生する。
 普段真面目で勤勉な、常識ある地位にある男が、ひと気の無い場所で若い女性に遭遇した時など、突然、衝動的に起こした行為が深刻な犯罪になってしまうという。これが男の持つ生理現象の怖さである。
  この怖い本能が爆発するタイミングは、男のエキスが貯蔵タンクに満杯になる時期に合致している。
 人間が繁殖のために身体に備えられた生理現象は、女性の方は月に一度やって来るが、男の危険な生理は、月に何度も巡って来る。いずれにしても、外目には格好よく綺麗に見えていても、人間の生理現象は、生々しい現実に支配されているのです。
 年頃の男の子を持つお母さん方、あなたのお子さんの自慰による性処理などを確認しても、決してとがめ立てしないで頂きたい。それが精一杯の男性の暴発を抑えるささやかで最低の暴発抑止の手段であるのですから。
 確かに、オナニーは、正常の性交とはまったく違う手段で、異性の体内とは大違いの空気中への射精であるから、真の満足感は得られないが、それでもエキス貯蔵タンクの内圧が下がる分、当面の暴発危機を先送り出来るので、これはこれで大きな役割を果たしいると言えるのである。

 年頃を迎えた娘さんを持った昔の母親たちは、こうした男の肉体の生理構造を知っていたためか、「白馬の王子様の姿をしていても、男の中身はみんな狼なのよ。気を付けてね。決して二人きりにはならないで。人目の少ない場所にはついて行ってはなりません」と、口を酸っぱくして言い聞かせていた。その親の気持ち、子の親になって始めて、よく分かる。

 この、いま申し上げた論理も、私が自分の肉体を通じて長年の経験と、同姓の親しい友人知人とのあからさまな情報交換によって得た私論である。故に、幾分の感覚的個人差があるかも知れないが、男の体の中に潜む悪魔のごとき性欲の暴発は、現実に存在する事実なので、心に留めておかれたいと願っている。

ーーーこれから先はーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〇これから恋人が出来る「娘さん」だけが読めるブログ
(もう、既に、もてる男を手に入れてしまった女性は、この先を読んではなりません)

 人間、本来多数の異性にもてたいという本能がある。この本能が、他人を不幸にし、自分までも不幸にする要因になっている。
 もしそれが、繁殖の相手を探す手立てとしてだけの本能ならば、相手が決まり、繁殖にも成功し、子孫を残した既婚の奥様たちには、今更、外出の時の念入りなお化粧などは、必要無い筈である。しかるに、夫に会うことがあり得ない外出の時、尚更、念入りにお化粧などする女性が多い。女性にしてこうであるから、まして、雄の生体構造上、種蒔き器械の本性を遺伝子に持つ男性に「多くの女性にもてたい」という潜在意識があるのは当然のことである。

 問題は、これからである。一旦、相手を決めて結婚までした男は、他の女性に手を出すのは犯罪である。浮気のチャンスがあったとしても理性をもって抑えるべきだ。自分の意志で我慢すべきだ。結婚するとき、神様の前で誓ったではないか、生涯、女は貴女一人と!
 それなのに、裏切った。許せない!と、わめき立てる女性に分かって頂きたい。
 理想の彼女と結婚しても、もてる男はもてるのである。もてれば男は浮気する。隠れてもする。危険を冒してわざわざ危ない橋を渡るのである。
 どんな、理想の女を妻にしても、3年たてば恋愛感情をかき立てるホルモンの分泌が少なくなる。勘違いしてはならない。それは知り尽くしてしまった妻の体にに対してであり、女性全般に対してではない。というところに無限の危険性が潜んでいる。
 相変わらず、自分の好きなタイプには恋愛感情が湧いて出てくる。ましてや、妻より若い女性に、誘われるような視線を向けられれば、男の目には、もはや、「妻に悪い」も、「結婚式での愛の誓い」も、新しい恋の障害にはならなくなる。もう、これでは、男のよそ見、道草を止める有効な手立てなどあるわけはない。
 「鬼も十八、番茶も出端(でばな)」    
 昔からある人間の繁殖に最も適した成長の好適期の状況を表した言葉であろう。故に、この頃の女性はまさに、満開の花に相当する。辺りにフェロモンの薫りをまき散らし、雄のホルモン分泌を促進させる。その危険な花が、自分の男に近づいてくるのを妻にはそれを止める術はない。
 男にしてみれば、男性の欲望を満足させる若い女の蜜を目の前にして、断るのは、あまりにもったいない。「まあ、バレないように上手くやろう」と、性欲本能に翻弄される結果となる。
 前にも言ったが、この男の理性というものは、性欲の本能とぶつかった時は、太刀打ち出来ずにコロリと負けてしまう羽目になる。その弱さというものは、本人の性格ではなく神様が決めた体質であるから本人にはどうすることも出来ない本能である
 まして、奥様は盛りを過ぎて、肌も胸も、些か反発力が落ちてきているのに対して、敵は「十八、番茶も出端」の真っ盛り、肌はつるつる、弾力抜群、とても、身体の比較では奥様のかなう相手ではない。
 しかし、そんな危険な若いお相手が、もてる男が一歩外に出れば、とたんに「七人位は寄って来る」のは、男に格好良さがあるためである。
 それなのに、男には、異性の誘惑を断るほどの拒絶力が存在しない。相変わらず、自分の好きなタイプには性欲がムラムラと湧いてくる。
 ましてや、自分の妻は子供が生まれてからは、夫は他人だけれど子供は血を分けた親子だとばかり、夫に向けられていた愛情は、愛しい我が子に注がれるようになってくる。つまり、夫の身の上に、重大な変化が起きてきているのにも、妻はまったく気づかずにいる。また、男も気づかせないためにも、妻に対する性のサービスも滞りなく済ませるようになる。これでは妻も、外の恋愛に気が付く筈はない。男は少し余分に疲れるが、妻とのトラブルを起こさないために、疑われないためにも、最大限、努力している夫の姿がそこにある。
 もはや、これでは男のよそ見を止める有効な手立てなど世の中にあるわけはない。

 このように、女性が、男の普遍の愛を手に入れることがいかに難しいことなのかを、お気づきになれましたか?
 言葉の誓いなど、何の縛りにもなりません。書類に書いて残してもそれはただの紙きれに過ぎません。縛り付ければ縛り付けるほど、男の心が冷めていく過程に拍車を掛けてしまいます。つまりは、男は籠の鳥にはなれないのです。
 
 しかし、男はみんなこんなひどい不誠実な人間ばかりではありません。
 男の中の多くには、自分とまじめに付き合ってくれる可愛い女性がいるならば、自分は、何をおいてもその一人の女性を大事にしていこう。という男たちです。
 そんな男が、身の周りに沢山います。むしろ、そちらの方が一般的です。その貴重な男たちの存在が、あなたの目にとまらないだけなのです。
 なぜなら、そんな男は「顔」がイマイチだったり、格好があなたの気に入らなかったりするためです。
 でも、美人のあなたに、生涯、のどかな生活を保証出来るのは、この人たちしか居ない。と、わたしは思います。

 「面食い」の女性が選ぶ相手は、「女性にもてる男」すなわち「必ず女性トラブルが起こる男」を選んでいたのです。美人ゆえ、もてる男が手に入り、美人ゆえ、孤独になる条件が調っているなんて、寂しい話ですね。古語にある「美人薄幸」とは、こんな事でもあるのかも知れません。
 ウチの亭主はイケメンだけど大丈夫!!。それもありです。(勿論、浮気は、ばれるまでは潔白。ですので)

 今回、純情な娘さんたちのために、男の裏の「秘密本性」を暴いて見せました。
 まだ若くメルヘンの世界から抜けきらずにいて、男に対して純真な心のまま向き合っている「娘さんたち」のために書きました。
 純情な乙女たちのロマンを壊すような、少し、残酷な男の生理の話も敢えて語ってしまったが、白馬の王子様が豹変して「自己中」な狼に豹変し、いきなり嚙みついてくる。その場面で、自分はどうするのか、男の持つ、男自身が制御不能な厄介な本能をも受け入れていくのか、考えて、身構えて、状況を判断出来るようにと考えました。
 しかし、一旦欲情に火が着いてしまうと、男は拒絶されれば凶暴化する。大変危険な状況になる。という事もお知らせしたつもりです。
 また、男には、複数の男同士、共謀して牙をむいてくる事だってありうる生き物であることも、忘れていてはなりません。つまりは、二人きりにさえならなければ安全だ。という思い違いは、それは女性が持っている男をロマンチックに誤解している大きな間違いです。
 つまり、男にとって、若い純情な女の子は「狩りの獲物」なのです。行きずりの男に、「愛」などありません。あるのは「性欲」と、女の子を「まな板」に乗せるテクニックを、いかに、ロマンチックに演出するか、女の子が勝手に「愛」だと勘違いするように仕向けるか、の、知恵と技術を駆使するか、という「狩人の努力」だけだと思います。

 あなたは、今日、ここで知り得た「男学」の知識で、男の評価が変わりましたか?
 いや、あまり、変わっていないと思います。それはあなたが、まだ、男に対して持っているロマンを捨てきれずにいることなのです、

 女性には、「好きなタイプの人ならば噛みついてくれてもいいよ。」という人も多いから、あまり立ち入らずに、この辺でやめておく事にいたしましょう。

                                        2018.1.11.改訂   津島ぜんじん
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