<第13回>
今までで1番良かったと思います。
白河院に苦しめられて来た者同士、通じ合う鳥羽さんと清盛くんが
良かった。清盛が主人公様でない主人公やってて良かったです。
とは言え・・・ノベライズと比べると、カットの仕方が色々と残念。
鬼若がどうもボケキャラに見えちゃったのが残念(青木さんごめん)。


<第14回>
ノベライズだと「それぞれ切ないなー」と思っていたのに、清盛が
ひたすら不憫に見える。脇役贔屓の私が、清盛かわいそうと思うから
正しい切り方なのかもしれないが、何だかな。
家盛ー! そっち行くなー!!!
・・・彼の思いは、ノベライズの方が感じられたので、脳内補完しながら
見なきゃならなかったのが残念。大東くんの演技は、決して悪くないと
思うのに・・・。ちなみに、松山さんの演技は、清盛の陰のある部分が
大きくなって来たので、どんどんハマって来ていると思います。時子は
キャラ的には好きだけど、微妙にイラモヤっとしてしまう・・・台詞回し、
ってやつか。


<第15回>
惜しい・・・色々と惜しい。いや、良かったとは思うんですよ、だからこそ
惜しい。ちょっとずつ描写不足感が。宗子役の和久井さんの壊れた
感は凄まじかったのに。・・・忠盛の対応への苛立ちは理解出来るし
・・・「正しい」対応なんだけど、非常に残念な対応。だって、宗子が
望んでいたのは、自分の意思で舞子と決別する事だったから。
そんな忠盛が、とうとう壊れたのは、大きな展開だったと思う。
でも、その事についての前振り説明は要らなかった・・・だったら
他のキャラに(以下略)。説明するところとしないところの取捨選択が
イマイチだなぁ、と思う。ノベライズではもっと泣いたのに・・・。
ただ、西行が思った以上にいい味だったのと、宗子の変化を表情
だけで見せた(家盛の声を聞かせなかった)のと、こまめに盛国の
表情を捉えていたのは良かった(よそ者と言う意味では、盛国も
また当事者だから、助言出来ない要素なんだよね。政治に翻弄
されるところは体験して乗り越えて来たから助言出来るけど)。
宗子の場面については、家盛と対話したのもあるんだろうけど、
彼女の表情が「幸せそう」じゃなくて「嬉しそう」だったのが印象的。
勿論、家盛の心に触れたのもあるけど、清盛が心底から家盛を
思っていた、自分の息子を大事に思ってくれていた、その事を
感じられたのが、宗子の「喜び」だったんじゃないかなと思う。
2人をつなぐ存在である家盛を経由して、宗子が清盛に笑顔を
見せるのが良かった。良かったからこそ・・・もっと良く出来ただろ、
って気分が拭えない・・・ノベライズ>本編であるうちは、やっぱり
マズイと思うんだ。


<第16回>
とりあえず、宗子と清盛が和解した後で良かったなぁ、忠盛。
しかし、忠盛パパの最期がテーマなのに、妙に源氏父子が
インパクト強い・・・。為義の「正しくないけど間違いとも言い切れ
ない」感は、すごく好きだけどね。ただ、常磐・・・うーん・・・常磐・・・
売れてる子みたいだけど、現代っ子声過ぎて違和感バリバリ。
誰か、彼女に発声を教えてくれ・・・一気に現実に戻ってしまうわ。
兎丸がアウトの人が多いみたいだけど、私は常磐がダメだ、ヤバい。
深田恭子さんも田中麗奈さんも、あんまり好きじゃないし、さほど
上手いとは思わないんだけど、彼女に比べたら溶け込んでると
言うか、声が自然で耳障りでないから、やっぱりキャリアって出る
ものなのかもしれないなぁ。・・・明子さんも良かったけど、あんな
早くに消えるんだったら、常磐=加藤あいさんでも良かったかな。
清盛は、回を追うごとに良くなって行ってる。

今回は、割と食指が動いた・・・挫折するかもしれないけど。


「37歳で医者になった僕」
これは草なぎさんの安定感もさることながら、「任侠ヘルパー」の
脚本家さんらしいので期待。「任ヘル」のようなエゲつなさがあると
いいんだけどなぁ・・・設定的には、あそこまで濃いのは期待出来ない
かな。まあ、変なウケ狙いはないだろう。録画済み、後日ゆっくり拝見。


「たぶらかし」
これも録画済み。設定的にかなり惹かれるものが。


「鍵のかかった部屋」
タイトルと設定で期待。大野くんは嵐の中では好きな方だし。


「もう一度君にプロポーズ」
正直、ラブストーリーは特別興味ないんだけど、キャストで視聴決定。


刺激を受けたら、また感想を書くと思います。
・・・「カーネーション」ですら、ロクに感想書かなかったからなぁ(汗)。
いや、あれは面白かったんだけど(オノマチ編ね)、とにかく流れに
乗るタイプのドラマだから、私好みの刺激は来ないもんで。それを
考慮すると「もう一度・・・」は多分感想書かない・・・あ、だけど、
「流れ星」はそれなりに書いたか。刺激という面では1番「たぶらかし」に
期待しています。「37歳・・・」は脚本的に期待したいところだけど・・・
うん、「ちりとてちん」→「平清盛」レベルの落差に収まってくれればいいな
(『平清盛』ライン=頑張って思考すれば意図が理解出来る)。

体調不良で、下書きだけして止まってました(汗)。




<第9回>
そうか、藤本さんにとっては、「瀬をはやみ」は家族の歌なんだな。崇徳さんを思う義清さんの思いは熱かった。
雅仁くんの切れ者っぷりと寂しさも感じられたし。



<第10回>
・・・酷い。
前回が結構良かっただけに、がっかり。義清が、藤木さんの力で見ていられる代物にはなっているけど、意味不明。彼の葛藤が、もっとド直球で伝わって欲しい。タマコ様に時間割き過ぎなんだよね、強烈な良キャラだけどさ。
強烈だからこそ、この人のヤバさは数シーンでわかる、くどくど要らない。だったらもっと、カットされたアレコレを入れて欲しかったよ(涙)。清盛の友情シーンは良かったけど。




<第11回>
今回は、かなり好きだった。明子さんの優しさが裏目に出るのがね、もう、えげつない脚本だなぁ。ただ、これが清盛くんの目指す道を明確にするわけだね。しかし、女3人の演奏は、モロ源氏物語の女楽思い出すな・・・明子さんマジ明石。そうなると、紫の上は宗子さんなんだよな(和琴)。ノベライズでも描かれてなかったんだけど、波子ちゃん的には盛国さんの出自はOK・・・なんだよね(彼の性格を考えると、黙ってるのと言うのは想像出来ないわけだけど)。それにしても、彼は色々と冷静だなぁ・・・冷静過ぎて怖いわ(笑)。だけど思えば、「政治で家族を失った」のは、彼が通った道なんだよね。そう考えると、やっぱり兄ポジションなんだな。




<第12回>
松山さんの演技は、何だかんだでかなり良くなって来た・・・と言うか、彼の持ち味を引き出せる演出になって来た気がする。深田時子は・・・やっぱり難アリだなぁ・・・嫌悪感はないけど。由良御前も好きにはなれないけど、嫌いではない。むしろ自信満々な義朝に笑ってしまった。時子と一緒になるのは早っ!とは思ったけど、清盛は良い感じだとは思った。ちゃんと、明子さんと時子と、別のタイプの愛情だってわかるんだよね。と言うか・・・ある意味でセルフ政略な結婚、みたいな感じが出てるのが良かった。家盛が政略結婚に乗ったことも生きて来たし。あと、鳥羽さん関連に救いがあったのが良かった。・・・御迷惑な方々だなぁ、って気はするんだけどね(苦笑)。この「御迷惑感」が、もっと毒々しく出ている方が効果的な気はするんだが。何かね、題材的には生々しくない毒々しさが似合うと思うんだけど、そういう場面が今のところはないのが残念。今のところ、「天地人」と同じく「好きなんだけど生温く見なきゃならんところがあるなー」って感じのドラマ。ただ、「天地人」が好きな層には必ずしもウケないだろうなとも思う。毒気があり過ぎて。


相変わらず毒です。


つくづく、私は「カーネーション」と言うドラマが好きなわけではなくて、「尾野真千子が演じる糸子」と、彼女に関わる人々が好きだったんだなぁ、と。私自身は脇役マニアなので、主人公中心に話が進んで行くドラマって、正直、あんまり好きじゃない。だから、すごーくよく出来た+陰影にも富んだよい脚本だと感心はするけど、「惚れ込んで」はいない(だから、好きだけど、あんまり書くことはない)。最初から、糸子の周辺の人物の回転率がやたらと高いのが、どうしても不満だったし(『ゲゲゲ』の回転率も相当だったから、ロングスパンを考えれば仕方ないけど)、御近所さんの2代目なんか、すっごい適当な感じなので、言われているほど「脇役までが、きっちりと自分の人生を生きている脚本」とは思えない。ただ、台詞回しは本当に凄い。だけど、ドラマ自体が好きだったのは、糸子がオノマチさんだったから・・・だと改めて感じた。


あえて、オノマチ編で不満を言うなら、優子と周防かな。周防さんは、この前に話題が出た時、「あまり好きになれないんじゃなくて嫌いなんだな」と自覚してしまった。普通に呼ぶと「周防さん」なので、腹が立つとか許せないとか系のキャラじゃないんだけど。単純に嫌い(汗)。多分、キレイ過ぎて痒いんだと思う。綾野さんは、もうちっと癖を出せそうな気がするんで、濃さがあった方が好みだったかも。優子は、脚本上は割と面白いキャラなんだけど、映像で見ると「うーん」だなぁ。3姉妹だと、総合的に好きなのは聡子。役者さん頑張ってるなと思うのは直子。3姉妹が加わって、本来の私好みの群像劇要素が入って来たはずなのに、あまりときめかなかったなぁ・・・初期キャラ好きだったし(勘助くんとか勘助くんとか勘助くんとか。あと、平吉くん&パッチ屋の皆さんとか。泰蔵兄ちゃんは、出征シーンで心つかまれたけど、それまでキャラが立たなかったのが残念)。後半キャラで意外と収穫・・・と言うか戦後キャラで1番好き・・・どころか、全体でも上位に入るのが北村。ええ、最初から、北村>周防ですとも、わたくし。まあ、周防さんが嫌いなのは、周防さんが絡むと、他のキャラが「物語進めるツール」に成り下がっちゃった印象を受けた事かな。組合長とか、恵さんとか、北村さんも(これ、組合長経由だけじゃなくて、実際に北村ほっしゃんの生の声で聞いたら、普通に憎めない系キャラに見えたかもだけど。周防さん及びその関係を、キレイかつ儚く見せるために、他のキャラがみんな、その時だけ『彼はそんな事言わんよ』って事を言っちゃってる)。


とにかく、面白かったのは、ヒロイン周辺の男性キャラは「恋愛関係にならない方が目立つ」の法則が発生した事かな。個人的な好みで言うと、勘助>北村>(越えられない壁)>勝>(好意の壁)>周防なんだけど。それはさて置いても、北村のおっちゃんと周防さんを比較すると、北村の方が明らかに出演時間が長い。時間的には、勘助くんと勝さんはどうだろう・・・勝さんが途中参加だけど、勘助くんが途中離脱あったから、時間的には微妙っちゃ微妙。とは言うものの、勘助くんのラストシーンはインパクト強過ぎ(多分、贔屓目抜きでも)。もっとも、オノマチさんが、好きな男性陣として北村(@スタパ)と勘助(@ステラ)を挙げていらっしゃるので、現場での相性が画面に出た部分はあるかもしれないけど(北村と勘助が好きってより、ほっしゃんや尾上くんが好きなんだなーって印象)。まあ、北村さんなんか、ラスト、ヒロインと1対1で語り合う場面だしねぇ(つーかオノマチ糸子のラスト台詞シーン)・・・ある意味で「パートナー」だよな。何と言うか、「夫婦・恋愛系」要素と「相方」要素が、別の人物が担ってるな、って感じだった。糸子と北村の関係は、奈津との関係に近いって設定だけど、ラストの「ヘタレ!」にはニヤっとしてしまった。勘助ポジでもあったんだな、やっぱり。


しかし、ネットを見て回ると、月曜の放送でアレが明らかになり、多くのファンの悲鳴が・・・^^;。「勘助、間違って生きて帰って来い」の声が多数だった時以来(いや、無理矢理感がUPしているためそれ以上かも)の、「うわあああああ」だったような。まあ、ノベライズ読んだ時、私が最初に思ったのが「八重子さんと北村のおっちゃんを返せ~!!」だったからなぁ。・・・消息不明になっちゃった昌ちゃん&恵さん(この2人も大好きだった)よりマシな扱いとは言え(涙)。オノマチ糸子のままなら、八重子・北村・昌子・恵(あとサエもかな)あたりは健在だっただろう(従業員のキャラ設定が、結局あんまり変わってないしねぇ・・・どうせなら全然別系統なキャラにすれば良かったのに)。


まあ、スタジオパークの麻生さんメッセージ聞くと、やっぱり突然だったとしか思えないしね。収録終わったくらいなら「気を落とさずに」なんて表現にはならないはずだ。城谷CPは「本当に描きたいのはこれからです!」とか言うてるみたいやけど、え、それやったら、オーディションで選んで数カ月間頑張ったヒロインに、前振りだけさせたって事なん? 盛り上げようと思って、どんどん心を冷やしてくれるCPだなぁ(遠藤さんクラスとまでは行かなくても、もうちょっと自分のヒロインに対して情熱のあるCPの元で、オノマチさんにやらせてあげたかった・・・と思ってしまう)。


で、スタパで尾野さんが前振りしてたんで、よっぽどヤバいんだなーと思ったけど・・・本当にヤバかった・・・特にナレ(汗)。いや、エセ関西弁自体は、気になっても、何とか流せる場合もあるんですよ。ただ、テンポが命やからねぇ・・・あのスローと言うか、もったりな関西弁はあり得ない。京都人でも、あそこまで重たい喋りはない・・・ましてや大阪府・・・。アクセントのヤバさは覚悟してたけど(そして、それはそこまで酷くはないんだけど)、あのテンポは予想外。


しっかしまあ、アレだね。「ちりとて」公式BBSの和田家派VS徒然亭派の争いも凄かったけど、今回はもっと凄まじいね。何故かコシノ家の責任を問う声が多いんだけど、いやいや、結局、最終的に責任取るべきなのは、結局は制作者でしょ。・・・全部コシノ家に責任押し付けようとしているんだろーかと勘繰ってまうがな。つーか、私、存じ上げなかったんですが、綾子さんのお孫さんのユマさんもデザイナーだそうで・・・リカのモデルらしいけど、あの設定はむしろマイナスでしょ。コシノ家もむしろ被害者だと思うよ、私は(リカの変化を描くにしても、本当じゃないらしいんで、あれは設定盛り過ぎ。これは渡辺さんに問題ありだと思う)。


まあ、ドラマ自体への評価が分かれるのは、ドラマの主成分を「オノマチ糸子のキャラ」と思っているか、「糸子の人生の物語」と思っているかの違いだと思うけどね。相手の感性をどーこー言うのは、どうかと思うな、どっちも。


ただし、私個人としては、ドラマの質以前に、この交代劇は筋が通らないと思うし、筋の通らない事をしでかしたドラマは、その時点で1ミリも評価する気がない、それだけの話。なので私は、オノマチ編「カーネーション」のファンであると同時に、晩年編「カーネーション」のアンチと言い切ってしまおう。


しかし・・・オノマチさんの出演回のスタパ司会酷かったなぁ^^;。翌日の藤木さんの回もやっぱりアレだった(ちなみに、藤木さんがイチロー選手のファンだと言う事でニンマリ幸せに浸った。今後は、『平清盛』を楽しみにしようと思う。第9回の演出は、まあまあだったし←偉そう)。