つんく♂コメント 『6th 雄叫びアルバム』

Berryz工房6枚目のアルバムです。
今回のアルバムは両A面シングルが多くなってしまいましたが、
その分ベスト盤的要素もあり、なかなか名曲揃いだなぁと自負させて
いただいております。

それでもアルバムテーマは「大人じゃないし、子供じゃないし」というテーマで
仕上げていきました。

乙女チックというよりは、「かっこよく、するどく、そして迫力があって、
しかし、女らしく」とそんなことを考えながら制作しました。


M-1 「雄叫びボーイ WAO!」
めちゃ激しい曲です。
トラックダウンを何回やり直したことか、そしてボーカルRECも
苦労しましたが、その分迫力に繋がったと思います。
今聞いても、男前な作品です。
当時のライナーノーツ


M-2 「ライバル」
Berryz工房の「今そのもの」って感じだと思います。
このアルバムの中のシングルの中では、ライブでも映えるし、
聞くだけをとってもハマっていますね。
当時のライナーノーツ

M-3 「流星ボーイ」
ダンス☆マンと組むと、いつもヘンテコな化学反応がおこるんです。
不思議~。ミュージックビデオもとても評判な一曲です。
当時のライナーノーツ


M-4 「愛には 愛でしょ/ 嗣永桃子・夏焼 雅」
夏焼と嗣永の二人での歌唱曲です。
せつない曲調ですが、一つの恋のために決心するという歌。
ここでも強い女の子が登場します。
サビのベースラインがスピード感を掻き立て、この曲を
ドラマティックな方向に演出してくれてます。
夏焼の少し鼻にかかった声が色っぽく、この曲のムードに
ばっちり合うんですが、嗣永の声に注目してください。
そうです。すごく大人っぽくなったでしょ。
数年前までは光線銃のような鋭い声オンリーだったわけですが、
ここ最近で急に大人っぽい声が出せるようになりました。
なので、こういった大人っぽい曲も似合うようになってきたわけです。
面白いですね。


M-5 「青春バスガイド」
この曲がきっかけでイナズマイレブンへの流れが出来ました。
すでに懐かしい感じもしますが、アレンジを何度もやり直したのを
思い出します。
苦労した子ほどかわいいですね。
当時のライナーノーツ


M-6 「君の友達」
ちょっと変な曲ですが、
俺はすごく好きです。
でも、こういうちょっと斜めな曲ってBerryz工房の専売特許って感じやと思います。
悲しさがあるのに、なにか青春POPな感じがして、
あったかい感じと、デジタルっぽいところがあって、
ジャンルも決め難い感じ、その辺がヘンテコなんやと思います。

歌詞の世界感も、
単なる三角関係でもないしね。

とはいえ、ライブでは盛り上がる一曲になると思います。


M-7 「グランドでも廊下でも目立つ君/ 須藤茉麻・熊井友理奈」
熊井と須藤が歌っています。
1コーラス目を熊井がソロを取り、
2コーラス目を須藤がソロを取る。

なので1コーラス目と2コーラス目では、
少し世界感が変わるんです。
それぞれが持っている世界感になりますね。

バックトラックの在り方は少々テクノ感を出すことで、
逆に歌詞が耳の中に飛び込んでくるように仕上げてあります。
テクノのような淡々としたリズムの方が人間味のある歌声って、
飛び出して出てくるんですよ。
歌声そのものの表情なんかが浮かび上がってきます。

この曲で歌う熊井や須藤のブレスが浮かび上がってくる感じですね。

立ち話をしてて、後輩の面白話につい笑ってしまって、
「やだー」なんて言いながらつい押した時に触った腕に
筋肉を感じたくましさを感じるという、小さな一場面ですが、
こだわった一場面です。

どぞよろ。


M-8 「友達は友達なんだ!」
後のメンバーの感想は、この曲の評判が高いですね。
ちょっとシャッフルしている(俗にははねてるとか呼ぶのかな)この曲は、
歌うのは少々難しいんですが、世界感含めメンバーのお気に楽曲なんですと。
当時のライナーノーツ


M-09 「希望の夜」
オールユニゾンで歌ってます。
一つのマイクに向かって歌うので、少々音程外すメンバーが居ても
訂正せず(ってか出来ない)仕上げていくんですが、
その分人間味たっぷりに仕上がっているんです。
ピアノアレンジを中心にシンプルに仕上げることによって、
ユニゾンが立ってきます。

女の子のちょっとした甘えん坊がテーマです。


M-10 「抱きしめて 抱きしめて」
今思えばなかなかレイブな楽曲です。
出だしの「抱きしめて 抱きしめて」が出来た時に、
「この曲はシングルでいける!」って思ったのを思い出しました。
当時のライナーノーツ


M―11 「ヤキモチをください!/ 清水佐紀・徳永千奈美・菅谷梨沙子」
清水 徳永 菅谷の三人での歌唱です。
「恋のかけひき」がテーマ。
ギターサウンドのロックナンバーですが、
なかなかファニーな感じに仕上がりました。

春の短大のキャンパスで、サンドウィッチでも食べながら
女の子どうしで自分の彼の話をグチグチやってるイメージです。

なので、基本、春の健やかな感覚の中にある
さわやかな青春ロックになったわけです。

サビのベースとギターのリフがとっても良いです。
メロディーとの絡みが最高です。

菅谷のちょっとツンデレなところが歌によく出ているし、
徳永は歌に表情が見えてくる歌い方をするんです。
清水の声は特徴があります。この曲では甘えんぼなところがよく出てます。

M-12 「私の未来のだんな様」
ウィスパーボイスでのRECを思い出します。
この曲もラッキィ池田さんが振付してくれましたが、
ライブが面白いですよね。
当時のライナーノーツ