絆
Theme: 家族震災復興のスローガンともいえるこの言葉が、2011年の流行語大賞に入ったようですね。
先月長崎の祖母が91歳の大往生を遂げました。
老衰の域に達しており、もう長くはないだろうと聞いていたので、
文化の日から4連休にして島原へ行きました。
元気なうちに、まだ見せていない奥さんと曾孫の顔を見せたい、という一心でした。
娘は、初めての長旅にもかかわらず、8時間以上もの道中をいい子にしてくれていました。
会話すらできない状態だろう、と病室に入ると、
思いのほか顔色がよく眠っていた祖母と、実に5年ぶりくらいに会うことができました。
合流して一緒にお見舞いに行ってくれた島原の叔父が声をかけると
すっと目を開け、こちらを見ました。
だいぶ痴呆が進んでいたため、我々のことを分かってくれているかは定かではありませんが、
声をかけるたびに「うん、うん」と頷くように見えたので、きっと分かってくれていたんだと信じています。
曾孫の顔をみせると、「こやらしか」(可愛いね)と初めて言葉を発しました。
泣きそうになりました。
みんなよく似てる、と曾孫の顔ばかり見ていました。
連れてきてよかった、と心底思いました。
30分くらいの面会時間でしたが、なんだか安心したので引き上げることにしました。
帰る間際、妙に触れたくなったので、
祖母の頭に軽く触れ、また来るからね、と病室を後にしました。
とんぼ返りだけは無ければいいが、と広島に戻ってきましたが、
その願いもむなしく、10日ほどでまた島原へ行くことになりました。
同居こそしていない祖母とはいえ、やはりショックは大きく、
11月いっぱいは仕事にもあまり身が入らないことが多く、
祖母のことを思わない日はありませんでした。
クライミングのモチベーションも・・・
「しょう君ね」という、祖母が僕に呼びかけるイメージを思い浮かべれば涙があふれます。
でもひとたび奥さんと子供がいる家庭に帰ると、とても癒される日々です。
とても幸せなことだと思います。
お通夜の日に1歳になった娘は、僕が仕事から帰ってきて鍵をガチャっと言わせて玄関を開けると
「パパ!」と言って出迎えてくれます。
また、今回の祖母の死で多くの親族とも再会することができました。
みんなの絆がまた一層深まる、いい機会になったのかな、と考えています。
今年も残り1ヶ月。気分を切り替えて、いい新年を迎えられるようにがんばろうと思います。




