(*゚▽゚)ノ どーも。

最近、
「ランチパックには臭素酸カリウムという発ガン性のある物質が混入しているから買わない方がいい」
という話を聞きました。

(-ω-;)ウーン
マルチくせえ。。。

と思いながらも調べるのを怠っていました。

「○○の××っていう商品には発ガン性があるから買わない方がいい」


この言葉はマルチ商法のキーワードです。
たいていの場合、調べてみると根拠が無かったり
しっかりした情報ソースを元に嘘が論破されたりしています。

他社の商品を根拠も無く貶め、
自社商品を勧めるという醜悪なビジネス手法です。
この手の手法を用いるマルチ信者がバイブルとして活用しているのが
十数年前に発売された『買ってはいけない』です。
同書に関しては以下の書籍でその信憑性の低さや
情報に過大解釈がある事を指摘されています。

1.「買ってはいけない」は買ってはいけない
2.「買ってはいけない」は嘘である

前者と後者、どちらを買えば深く考察出来るかは考えなくてもわかりますね(笑)
私は後者の2をお勧めします。

話を元に戻します。

今回の話、デマの出所は『永伊監督』と呼ばれる人のWEBでした。

「山崎パンの恐さ!? - カビない食品の恐怖! 」

(」゚ロ゚)」(」゚ロ゚)」(」゚ロ゚)」オオオオオッッッ
自分で情報を精査しようとしない怠惰な日本人が
アッサリ信用してしまいそうなタイトルですね。

というわけで調べました。


先に結論を書きます。
「臭素酸カリウムは漬物やコーヒーと同じぐらい発ガン性がある!!」
(* ̄m ̄)プッ

臭素酸カリウム『国際癌研究機関』において
「グループ2B」(ヒトに対して発がん性があるかもしれない)
に分類されています。
これは上記に書いた漬物やコーヒーと同じ分類に入ります。
ランチパックやめるならコーヒー飲むのもやめないと(笑)

国際癌研究会の分類は以下のようになります。
・グループ1:ヒトに対して発ガン性がある
(喫煙・アスベスト・PCB・石英・アルコールなど105種)
・グループ2A:ヒトに対して恐らく発ガン性がある
(ディーゼルエンジンの排気ガス・紫外線など66種)
・グループ2B:ヒトに対して発ガン性がある可能性がある
(漬物・コーヒー・わらび(山菜)など248種)
・グループ3:ヒトに対する発ガン性については分類できない
(お茶・カフェイン・コレステロール・珪藻土・シリカゲルなど515種)
・グループ4:ヒトに対して恐らく発ガン性がない
(カプロラクタム(ナイロンの原料)のみ1種)

ここで注目して欲しいのは国際癌研究会が発がん性が無いと認めている物質は
「地球上にたった1種類しかない」
ということ(笑)

『社団法人日本パン研究会』によると
現在の分析技術はかなり精度が上がっており、
臭素酸カリウムの残存量を0.5ppbまでの詳細なレベルで分析出来る為
0.5ppb以上の残存は無いとのこと。
『米国FDA(食品医薬品局)』の許容している残存量は30ppb未満なので余裕で安全圏。
ちなみに、醤油には『カルバミン酸エチル』というグループ2Aに分類される発ガン性物質が20ppb含まれている。

※ppb…10億につき1つ。物質の濃度の単位。

これでも危険というなら、
街を歩くだけでもガンの危険があります。
(排気ガス・紫外線はグループ2Aです!)

山崎製パンは国際癌研究会の発表の影響で同薬品の使用を自粛した時期もありました。
再度使用を開始したのは技術の進歩により安全性が確認出来たからです。
日本の安全基準は世界でトップレベルなんですよ!
そんな国の大企業が危険な物質の再使用を開始するわけありません。
臭素酸カリウムを使う理由は
「食パンの品質が格段に改善し、風味も向上する」
からだそうです。

というわけで、
デマを信じてストレスを感じて過ごすより、美味しいランチパックを食べましょう(笑)

_・)ぷっ


追記(2013/05/28)
「1ヶ月放置してもカビが生えないから強力な保存料が…」
という妄言に対しての反論が抜けていた事に今頃気付きました。
(・o・ノ)ノ!

カビの胞子のような菌が空気中を漂っているからカビが生えるわけです。
日本は食品衛生・製造技術などが世界でもトップレベルです。
その日本の大手企業である山崎パンが徹底的に衛生管理しているパン工場と
一般家庭のキッチンで作った卵焼き、どちらが衛生的に優れているでしょう?

滅菌された工場で作るからカビの胞子が混入していない。
カビの胞子が無いからカビが生えない。
ただそれだけです。

これは山崎パンの衛生管理を褒めるべき内容であるにも関わらず、
反対に印象操作して貶めるとは…
このデマを考えた人に恥というものは無いのでしょうか?
もしくは想像力の欠落したアホなのかな(笑) 
_・)ぷっ