すっぴんマスター

(※注:ゲーム攻略サイトではありません)読んだ小説などについて、かってにべらべらしゃべってます。基本ネタバレしてますので、注意。異論反論、論理的矛盾、誤った知識などありましたら、コメントにて指摘していただけるとうれしいです。


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■『猫の客』平出隆 河出文庫



猫の客 (河出文庫 ひ 7-1)/平出 隆
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「はじめ“稲妻小路”の光の中に姿を現したその猫は、隣家の飼猫となった後、庭を通ってわが家を訪れるようになる。いとおしく愛くるしい小さな訪問客との交情。しかし別れは突然、理不尽な形で訪れる。崩壊しつつある世界の片隅での小さな命との出会いと別れを描きつくして木山捷平文学賞を受賞し、フランスでも大好評の傑作小説。」裏表紙より




河出書房新社の「猫になりたいフェア」で展開されていたもの。


調べてみるとこの方は詩人らしく、いわれてみると、思潮社の現代詩文庫のタイトルで見かけてことがあるような気もする。丹精な、静謐なことばをつかうかたで、特に風景描写が得意なのかもしれない、計量的なものではない、知覚されたものの凹凸や濃淡、手触りをそのまま文章のかたちに編んでしまったかのようだ。



小説ぜんたいの主調はもちろん猫で、猫は、くりかえしかかれているように、境界をまたいでやってくるものでもある。境界は区分を意味し、こちらとあちらの差異をつねに明らかに、つきつけるもの。このことと「猫」については、河合隼雄の『猫だましい』にくわしく書かれてある。



猫だましい (新潮文庫)/河合 隼雄
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デジタルに別れて存在してあったものを、猫がアナログにつなげてしまうことも、それはじっさいあるかもしれない。あるばあいに僕らは、猫を介して笑顔を交わすだけで、言葉の通じない異国人と友人になれてしまうかもしれない。しかし本作に登場する猫の「チビ」の飼い主は、あまりそういうことを好まなかった。チビが作者とその妻の家へと繁く通うことをよくおもっていなかった。




「断りなく可愛がられたことが、憤りの第一の理由だろうか。だが、可愛がられたこと自体が、悲憤につながるものか。断りなく、ということならば、断りを入れればどうなっていたのだろうか。外に出されている猫は、無差別に境を越える」113頁




こうしたことに、作者夫妻はチビの死後気づく。飼い主のほうでも、死後になってはじめて気づいたということなのかもしれない。いずれにせよ、飼い主の「憤り」という身振りにあらわれるものは、境を行き来する猫の本質を束縛する、所有の感覚だ。

チビが死に、自由に行き来するということができなくなることで、飼い主は完全にチビを所有するに至る。それは、作者にしても悲しいことだ。景気が悪くなり、季節のうつりかわりとともに次第に世知辛い世の中となっていくことが、その寂しさと美しく、もの悲しくシンクロする。猫が間接的に示すのが古き良き共同体であるなら、猫の死とそれの所有があらわすのは淡白な自己責任だ。逆説的なようだが、自分勝手に境界を越えていく猫の存在は、都会的な孤独より、むしろ他者との溶け合いをあらわすのかもしれない。



本作のタイトルは『猫の客』だが、末次エリザベートのフランス語訳では「天からやってきた猫」という題名になっているらしい。どちらにもいえることは、所有物ではない、ゲストとしての、やってくるものとしての猫だ。

猫のいない、閉じた空間がある。空間は境界で区分されており、基本的には相互不干渉だ。そこへ、猫がやってくる。猫は境界を越えて閉じた空間を行き来し、その存在で、門を開け、境界をうすめて空間を溶け合わせる。しかし、主観的には、猫は“どこか”からやってくるのではなく、どこからともなく、最初からぜんたいをとかしたものとして、事後的に境界を破壊したと認定されるものとして、あらわれる。この猫が“どこか”からやってきたのだとすれば、彼は(あるいは彼女は)どこかの閉じた空間の住人、あるいは所有物となり、その存在は「閉じた空間」を背負ったものとなるだろう。本質的なエトランゼとしての「猫」は、つねに「やってくるもの」なのだ。



そういうわけで、最後にひとことだけ書いておくと、恒常的に猫を飼っているという愛猫家には、あまりむかない小説なのかもしれない。しかし、飼うことはないが、「猫」という存在にはどこかしら好ましいものがあるとおもうひとの気持ちには、きっとぴったり沿うことになるんではないかとおもう。




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第195話/ヤミ金くん⑯




野球帽にめがねにマスクという定式的ないでたちでATMから現金を引き出すのは甲本だ。

ATMの脇にはがちゃがちゃや買い物かごをのせるカートなどが見えるので、ふつうのスーパーだろう。なんか、即通報されても文句がいえないような、いかにもあやしげなかっこうだ。


甲本が戻るワゴンには榊原室長や竹本優希も見える。優希はよくわからないが、室長などは非常に堂の入った着こなしだ。しょっちゅうやっているのかもしれない。


彼らはなんの仕事をしていたのだろう?よくわからないが、マスクをはずした甲本は同時にくちのなかからなにか蝶のさなぎみたいなかたちをした固体をひっこぬいている。彼らのしているなにかを実行するときには常套的な方法かなんかなんだろうか?


とりあえずいえることは、まあ、イリーガルなものだろうということ。不法投棄された医療廃棄物の処理もやったし、誠愛の家の面々も今週はけっこうかせいだ。榊原室長も上機嫌で二号室室長の山野とゲームで遊んだりなんかしている。そして、今日は憩いの間の日らしい。甲本を見ていればわかるように、彼らの性欲は暴発寸前だ。めんどうを避けるため、ぎりぎりのところで、そして最低経費で、これを処理しようというのは、いかにも鰐戸のうえの兄弟たちが考えそうなことだ。準備されたのは、次男がどこかで拾ってきた家出少女と、たぶんおなじみさんなのか、ハツエという中年の女だ。少女は、はっきりいって年齢がよくわからない。小学生のようにもみえるし、高校生といわれればそのような気もする。いずれにせよ非常に無感覚な印象の少女だ。


憩いの間は三種類ある。少女がいる松の間は40分15000円。ハツエが待機する竹の間は7000円。そして比較すると不気味に安い梅の間は15分1000円…。甲本は梅の間を選択する。待っていたのはさきほどの山野室長である…。少女やハツエにいくら支払われるのかはよくわからないが、この料金の差を見ると、山野はほとんど無償でやっているんではないかとおもえる。金を払わず好きなことができるなら、そりゃ山野にとって憩いの間の日は喜ばしいものだろう。

甲本は残りの財産をはたいて梅の間にむかう。ふたりが交わす会話はすべて昔話。いまという結果には、むかしという原因がある。甲本の思考の原理はつねにそのような、ペニーガム法的なものだ。もちろん現実というのは、もっと複雑なものだ。甲本はこの結果に至る原因のひとつ、キャバクラの樹莉菜への呪いを、ハツミにかける。たほうで、ハツミは過去に生きている。いまはこうだけど、むかしはこうだった、つまり、ほんとうのあたしはこうではない、ということを言っている。ここにも、「本来の私」という幻の模範体がある。その幻は、あるときには成長の大事な指標となるかもしれない。しかしそこにしがみつくハツミは、甲本を見てもいない。全財産はたいても、甲本はむなしいだけだ。



そのころ竹本は片足のない黒田のめんどうを見ている。(「黒ちゃん」のふりがなが黒川になっているが、黒田だったはず)

鰐戸一の客だという医者がきて診断するが、もちろんできることは限られている。優希が入院をすすめるが、黒田は断固としてこれを拒否する。そして、くちにして語られはしないが、黒田がここに至る経緯が回想される。JSを8万円で買った黒田は、保身のためにこの女を殺害してしまった。そして誠愛の家に逃げ込んできたらしい。それ以前のことはわからないが、この売春クラブは政治家など大物も顧客にいるらしいから、黒田もそこそこに成功していた人間だったのかもしれない。彼には、その過去のじぶんの名誉を守りたいというような気持ちがある。児童買春好きの殺人犯として衆目にさらされるくらいなら、仕事のストレスで蒸発した良き人間としてここで死ぬ気なのだ。殺したという事実だけが一人歩きし、殺された女の人格のようなものがいっさいないのが不気味だ。


甲本が部屋にもどってみると、台所やトイレがきれいに片付いている。優希が、もしかすると黒田の衛生面を心配してか、あるいはそのついでか、動機はなんでもいい、とにかくびっくりするほどきれいに掃除してしまったのだ。ほとんど壊滅的といってもいいような汚れ方だったから、ほんのちょっとがんばったくらいではここまでならないはずだ。それまでもちょっとずつ片付けをしていたのかもしれない。

そして、そればかりか、優希はおでんまでつくっている。庭に生えていたジャガイモやダイコンで。


すさんだ環境の誠愛の家だが、このおかげでわずかに笑い声がよびこまれる。その外で、鰐戸一が丑嶋打倒の計画を練っている。



「タバコ火ィ付けてねェよ兄貴」



「丑嶋から金を奪う計画を考えた」



つづく。




一は考えたといっている。

いまこの瞬間に、結論が出たっぽい。

いまこの瞬間とは、竹本と甲本がおでんをはさんで小さく笑いあっているところだ。

一は優希を利用する気なのかもしれない。

たしかに、丑嶋のなかには、優希に対して、他の誰に対してももちえない、不思議な感情があるようではある。

しかしそれを一は知りえないだろう。たぶんふつうの知り合いぐらいにおもっているにちがいない。

とすれば、一は優希を丑嶋のふつうの知り合いとして利用するはずである。

しかし、優希に対しても十日五割の原則は崩さないのが丑嶋であり、そして彼がこれまでやってこれた理由でもある。

一円たりともまけない。

客が病気だろうがなんだろうが、知ったことではない。

金を返すものなら、それでよい。

そこが、少なくとも金融業として、一と丑嶋の異なっているところだ。

丑嶋は、作戦に協力してくれたからといって、借金をまけたりはしないのだ。

だから、もし一が竹本を丑嶋の知人として利用する気なら、その計画を成功させるのはかなりたいへんだろうとおもう。



それにしても、鰐戸一を「一」と書くのは、なんとも文章の見映え的にバランスが悪い…



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いま書き終えたウシジマとバキの感想は、読み返してみても我ながらつまらない。やっつけ臭がぷんぷんする。だめだなぁ…。

文章にしてみてもうまくあたまが働かない。

まあ、たぶんまともに本を読んでいないからっていうだけなんだろうけど。


ここ何日かはほんとう、いろんなことがあった。


とりあえず言えることは、1Q84のバカ売れである。



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ほんとう、初日からあほみたいに売れまくった。

ついでに、予想通りというか、book1もすごい勢いで売れ出した。

これだけ売れると、売れ行きそのものが本の表情となりかねない。

というか、なる。

今日きたお客さんは、あんなのぜんぜんおもしろくない、みんなマスコミに踊らされてるだけだ、という教科書的な感想をもらしていた。

当たり前だけど、売れていない本に対してはこういう感想は出てこない。

ここにあるのは「売れている」という事実に対する感想だ。

ただ本を読んで感想を述べるということが、なんかべつの意味をもってきかねないのだ。

もっともややこしいのは、特に小説において、「売れている」という事実がそのまま「多くのひとに受け入れられている」ということになかなかつながらない、ということだとおもう。

というのは、「売れている」という事実こそが、売り上げを促進するものだから。

たとえばCDなら、すでにシングルカットされていたり、CMで聴いていたりして、購入する前から潜在的に「お気に入り」であるということは、ふつうにありえる。

映画のDVDにしても、映画館で観るなり、レンタルするなりしてから、恒久的に手元におきたいということで手にするということも多いだろう。

漫画も、漫画雑誌で読んでいればもちろんだし、そうでなくても、小説に比べれば読むのがたやすく、立ち読みが簡単なので、買う前からおもしろさの判定がすでに下されているということも多いんではないだろうか。

しかし小説はそうはいかない。高橋源一郎などは最初の数行を読めばその小説の質の高低がわかるそうだが、ちょっと読んでみようかなという程度の読者にはそんなことは不可能だ。ブログの書評やアマゾンのレビューなども参考にはなるが、最後の判定をくだすのはじぶんだ。しかしそれは、買って、読みきらなければできないことだ。となると、極論をいえば、小説においては売れ行きと大衆性というものはまったく一致しないのではないだろうか。



というのはもちろんいいすぎだけど、なんかそんなことをおもった。


まあ、僕自身は読んでないわけですが。



でも、そこが、今後小説が生き残っていくために重要なポイントだったりするかもしれない。



漫画では施川ユウキの新刊や、文庫で刊行がはじまったボンボン坂高校演劇部などを読んだ。




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なつかしすぎる。

高橋ゆたかさんってかたがいまなにを描かれているのか知りませんが、この表紙は書き下ろしだろうか?むかしとずいぶんちがうように見える。かわいいけどね。



あと、これは雑誌ですが、内田樹がいっぱい寄稿しているということで、考える人五月号なんかも読んでみた。もう完全にファンですね。




考える人 2010年 05月号 [雑誌]/著者不明
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聖書特集。まだぜんぶは読んでいません。というか、ぜんぶ読むことはたぶんないです。

内田樹もいいのだけど、そのほかの記事もおもいのほか魅力的で、すごい得した気分だ。特に吉本隆明の敗戦体験は興味深い。



先週今週と、子守をしたり、祖母が入院したり、いろんなことがありましたが、それはまたいずれ。



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第205話/美しき打撃




三倍祭り、勇次郎に続くのはボクシングジムで鼻息も荒く踏ん張っている烈海王である。



成田空港におりたったのはカイザーという、名うてのプロモーターだ。誰かの試合があるわけではなく、ケンカを買いにきたのだという。なにやらあやしい雰囲気がすさまじい。



烈はいつものように、ボクシングジムで站椿をしている。うちでやればいいものなのだが、烈には烈の考えがあるのだろう。もう二時間も続けているらしい。


これを眺めるのはいつものコーチと、寂海王みたいなジムの会長だ。数コマのあいだ、ほんとに寂がきているものかと考えてしまった。てっきり烈海王に説教をしてくれるのかと…。


想像力を駆使するまでもないとおもうが、これはそうとうにやりづらい。烈海王ひとりが強くて、チャンピオンになればいいというものではない。ほかの練習生だっている。しかしその横には、ボクシングを全否定して独自の訓練を続けるやたら強い男がいるのである。これはやりにくい。しかしどうにもならない。思い知らせるというかんたんなことができないのだ。辞めさせようとするとまたややこしそうだし。特になにをするでもないのだが、しかしいかついかっこうで店にやってきて、一日中水ばかり飲んでいる、というような飲食店へのヤクザのいやがらせをなにか古い本で読んだことがあるが、それによく似ている。コーチや会長は胃が痛い毎日だろう。



そこへ現れたのは烈とたたかったギャリーを連れるカイザーである。ボクシング界ではものすごい有名人のようだ。会長などはほとんど真っ青になっている。

ギャリーはちゃんと靴を脱いで部屋に入るが、カイザーはおかまいなく土足でのりこむ。


壁にむかって黙々と站椿を続ける烈のその横へ、細長いカイザーが立つ。カイザーはとりあえず烈の背中のヒットマッスルをたたえる。しかし烈は、はなしかけてくるカイザーにいう。




「静かにせんかァァッッ


稽古の邪魔をするなら出ていけェッッ」




…烈はほんとにすごいなあ。

いまいちばんジムで邪魔になっているのは誰か…?

といっても、烈の怒鳴っている表情は、どこかつくりものっぽい。つまり、ほんとに怒っている感じがない。もしかすると烈はぜんぶわかってやっているのかもしれない。


素直にあたまをさげて謝るカイザーは、ひとつだけお願いをする。オズマと勇次郎の会談と同じパターンだ。カイザーは、たぶんあえて抽象的に、チカラを見せてくれ、とだけいう。


黙ったままの烈が右手にグローブをはめる。カイザーにはなにがしたいのかわからない。だが、まだ烈のことをわかっていない様子だ。


烈がカイザーにむけてかまえ、拳を放つ。すさまじい速度で打たれた拳は、グローブを置いてけぼりにして革を突き破り、先に飛び出てしまうのだった。



つづく。



…どうも烈のはなしはちょっとした外伝ではすみそうもないですね。

というか、いまのところなにがしたいのかさっぱりわからないけど、ここまでちからを入れて描いているところを見ると、なにかもっと重要な意味をもったストーリーなんではないかとおもえてくる。

今週で気になるところといえば、カイザーの「リクエスト」だろうか。

オズマの勇次郎へのリクエストのばあいでは、すでにオズマが勇次郎のことを理解しており、さまざまな感情の手伝うなか、実行された。

カイザーと烈のばあいでは、それがわからないから、行われた。

このちがいに意味はあるだろうか…。


カイザーは烈に対しどのような手をうつだろう。

彼なら、文字通り世界でいちばん強いボクサーを連れてくることも可能だろう。たたかわせないかもしれないが。

どの程度の人物かははかりかねるが、一線を越える、その境目あたりの住人という可能性もある。

たとえば、アライジュニアとスパーリングをしていた総合だかなんだかのチャンピオンは、もちろんジュニアのことを知っていた。じぶんがチャンピオンでいるのはあくまで表の世界だけだということも理解していた。

その境目というのがいったいどこにあるのかはわからないが、地下闘技場を知っているかいないかというのは、たぶん大きい。カイザーならあるいはその近辺、それともそのあたりに息づく人間の近辺にいる、という可能性が見えなくもない。

とすると、下手をするとカイザーは烈に地下闘技場やそれに類する団体を紹介するかもしれない。まあそれでも、烈海王とまともにたたかえるという程度の選手ですら、なかなか見つからないとおもうけど。



いずれにせよさっぱり先が見えてこない。



なにかヒントをください板垣先生…




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第204話/親子宣言




範馬刃牙三倍祭りです。

二話掲載と、疵面の袋とじ。

ついでにいえば浦安鉄筋家族もバキネタだ。


いい加減バキと勇次郎はたたかうのだろうか。

このブログではこれまで、記事の分類を「ピクル対克巳」というふうに、たたかいごとにわけてきた。

だけど、バキ対ピクルが終わってからは何編ということにすればいいのかわからず、応急的に設けた「今週の範馬刃牙‐?」という分類のままになっている。

そろそろテーマを定めたいです。これじゃまるで展開そのものに疑問をもってるみたいじゃないか。



合衆国大統領と日本の首脳陣たちが会合をしているところへ、話題になっている当の範馬勇次郎があらわれた。外にはたくさんの要人警護がいたのだけど、どいつもこいつも眠ったように地面に正座をして、小便をもらしている。屋内に配備されていたものたちもおなじことだった。これは、ふつうに勇次郎が攻撃をして眠っているのか、はたまたスタンド能力的なSOMETHINGで失神してしまったのか、わからないが、とにかく勇次郎は正面からやってきて、これを突破した。勇次郎は忍び込まない、らしい。


ねらったタイミングだったのか、勇次郎がやってきたとき、大統領は運悪く先日の会談を自慢していたところだった。じぶんがリクエストをして、勇次郎に石炭を握らせ、粉にしたと。首相や大ボスの大沢一郎なども勇次郎をナマで見るのははじめてだ。まず出てくることばは、やはり「存在感」だ。間近にきても気づかれないほどの郭海皇とは、まったく対照的だ。


勇次郎がオズマ大統領に右手を出させる。そして石炭の粉をびんごとにぎりしめ、さらさらの粉にしてそのてのひらに落としてゆく。ガラスがまじっているためにきらきらしているが、勇次郎の手にはほんのちょっとの出血も見当たらない。


勇次郎はその粉で、大統領の手のひらに十字を描いてみせる。神を前にして友好条約の宣誓をくりかえせと。


宣誓文のなかではたしかに「氏の一切の生活を侵害することなく」といっている。勇次郎はあげあしをとるみたいにしてそれを指摘する。



「俺の生活の一切に関わらぬ野郎が


どの面下げて我が家の親子喧嘩に首を突っ込む」



「あまつさえ政に身を置く立場にありながら


雁首揃えて一民間人の家庭問題に関わらんとすッッ」


「貴様ら


俺ン家に喧嘩売ってんのかッッ」



バキがいっていたのと同じことを、勇次郎も言い出した。

…いや、勇次郎はもともとこんな感じだったのかな?


大統領があわてて右手を突き出し、勇次郎を制する。てのひらの十字架は崩れて、地面に落ちる。そして、ふざけているとしかおもえない(というかたぶん、実際勇次郎はふざけている)勇次郎のパンピー発言を「へりくだるにもほどがある」とする。範馬親子の衝突は国家間の衝突に等しい。ならばふつうのひとびとを守らなければならない。人種の隔たりなく。



アライの件もあったし、人種云々のことばが効いたのかもしれない、勇次郎は笑みをうかべ、本音を述べたオズマを評価する。いちおう、邪魔さえしなければということだが、この喧嘩に関わることの許可はおりたようだ。



つづく。



オズマのいう「守る」とはどういうことだろう。

パンチの一撃で地震をとめたり、リアルシャドーの衝撃で地震が起きたりするわけでもあるまいし。

とはいえ、国家による監視は必要だろう。

この喧嘩は必ず世界のパワーバランスを崩すものとなる。

その結果なにが起こるか、世界がどのようにかわるか、誰にもわからない。

たたかいそのものによって起こるなにごとかが問題なのではない。ドラゴンボールじゃあるまいし。

重要なのは勇次郎やバキの担う世界の一部がどのようにかわってしまうのか予測できないということだ。

しかしこの喧嘩をとめることのできるものはいない。

だとしたらひたすら最善の策を選択し続けていくしかないのだ。



②に続きます。



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