ある人は言う、「絶対お前にはできない」
また、ある人は言う、「お前なら絶対にできる。」
今日から僕は、「できる」と言ってくれる、僕を信じてくれる人の話だけを聞こうと思う。
もしかしたらこの後、「できない」と言う人が周りに増えるかもしれない。
でも、今日の気持ちだけは忘れたくない。だからこのブログを書くことにした。
そして少しずつ、小さな「できる」を積み重ねて、僕も「お前なら絶対にできる」と言える人になりたい。
今日はシェアハウスに、0円ヒッチハイカー管ちゃんが来ている。
管ちゃんに話した。
「正直、このチャレンジ無理かもしれないと思い始めてる」と。
すると管ちゃんはこんな話をしてくれた。
俺が0円ヒッチハイクを初めて間もないころ、秋田から0円で富士山に登りたいと思ったことがあった。
食べるものを買うお金も持たずに、車に乗せてくれた人にご飯をごちそうしてもらい、ヒッチハイクを乗り継いで行った。
その旅の途中で車に乗せてくれた人に、こんな人がいた。
「富士山に今から登るの?そろそろ閉山じゃない?しかも0円で。危ないからやめておいた方がいいよ。」
それを聞いた管ちゃんは少し落ち込んだ。
そして、それを見計らったかのように、ある交通事故が起こる。
「あちゃー。俺最近不幸なこと続きでさぁ。ここで事故が起こったのも、不吉な予感がするんだよね。絶対嫌なことが起こるから、0円登山なんてやめておいた方がいいよ」
その事故の悲惨さを目の当たりにした管ちゃんは、その車の人の言葉にたじろいでしまい、挑戦をあきらめようかと思った。
その人とはわかれて、次の車に乗せてもらった。
その車の人はこう言った。
「その人の言葉ひとつで君が今回の挑戦を諦めてしまったら、もう一回『何かをしよう』と思った時に、誰かのせいにして諦める人間になるよ」
「俺はお前を信じる。君は絶対にできる」と。
管ちゃんの0円登山は成功した。
「登頂したとき、『不可能なんてない、俺には何でもできる』という気持ちになった」という。
その管ちゃんは次々と新しい挑戦をし続け、
0円日本一周、わらしべヒッチハイク(赤いクリップからソニーのカメラへヒッチハイクで出会った人と交換していく)などをやり遂げている。
そして現在は0円日本三周に挑戦中。
管ちゃんの言葉は、「できる」ではなく、「やる」だった。
もし、あの時乗った車の順番が逆だったら、管ちゃんは旅を止めていたかも知れない。
そしてここに来て、この話をしていなかったかも知れない。
そんな管ちゃんに言われた。
「なんか俺、つばさにはできる気しかしないんだよね。できるんだから、やるしかないじゃん」
やるしかないじゃん。
そうだ、やるしかないんだ。
できるんだったらやるしかない。
僕は、僕を信じてくれる管ちゃんを信じる。