【スペイン】台風とアンテナの話し
沖縄の人は台風が来ると、家の中にアンテナをしまう?!
こんな話しを昔、アンテナ業界の先輩から聞いたことがある。たしかに、台風とアンテナは「風が吹けばアンテナ屋が儲かる」のことわざの通り、昔はアンテナの売り上げと密接な関係があり、アンテナメーカーも9月には生産量を増やすという時代がありました。
台風に耐えるアンテナは無いのか?
あります。マンションの屋上などに取り付ける「共同受信用のアンテナ」がそれです。プラスチック部分を極力減らしてあるため、重くて、高価です。「共同受信用のアンテナ」の平均的な定価は30,000円ぐらいです。
なんで台風に弱いアンテナを作っているの?
あはは。いわゆる「家庭用のアンテナ」は瓦屋根に屋根馬という自立型のマストを使って設置することを想定して作られており、別に台風に弱く、壊れやすいアンテナを作っているワケではなく、瓦屋根の上に設置するので、軽くて、(結果としてプラスチック部分が多くなり)安価なアンテナとなっているというのが現状です。「家庭用のアンテナ」の平均的な価格は10,000円ぐらいでしょうか。
ヨーロッパには、家庭用アンテナは無い?
ヨーロッパにはサンタクロースが居るため、石で作った煙突(チムニー)が各家にあります。ヨーロッパの場合、その煙突に「側面式の金物」で設置するケースがほとんどなので、重いアンテナを設置することができますので、軽いアンテナは必要ありません。日本でもマンションの屋上の場合、コンクリート基礎に「自立式のアンテナマスト」で設置したり、屋上のコンクリート壁面に「側面式の金物」で設置したりできますので、マンションの屋上の場合、重くて頑丈なアンテナを取り付けることができます。
今年は台風によるアンテナ被害は少ない印象
2011年の地デジ化、今年2013年5月の東京スカイツリー移転により、全体的にアンテナが新しくなっている印象を受けます。やはり、アンテナ倒壊の最大の要因は老朽化ですから、アンテナが新しい内は丈夫であると考えていていいのだと思います。
アンテナ倒壊の本当の理由
いわゆる台風で倒壊してしまうのは、瓦屋根に屋根馬で設置するパターンで、どうしてもアンテナ支線で下に抑え付けるようなベクトルで設置されているので、下からあおられる台風のような風に弱いのです。つまりアンテナ本体が壊れてしまうというよりも、アンテナ支線が切断されて倒壊してしまうことが多いのです。アンテナ支線は金属なので、古ければ古いほど耐久性が落ちて切れやすくなります。戸建の場合、ステーリング(集合住宅で支線を張る場合には四方環を使う)から4方向で支線を張っているが、4本の内1本でも切断されるようなことが起きると、急激にバランスが悪くなり弱くなってしまうのです。
地デジ化でアンテナの受風面積が減った!
アンテナの素子の長さは周波数の高さによって決まります。波長(λ、ラムダ)は
λ=300/f
で求めることができます。fは周波数。例えば、アナログ地上波のVHFの3chの周波数は約100MHzですから上記の式に当てはめると、波長は3メートルとなります。八木宇田式アンテナの場合、半波長の素子で構成されますので、VHFアンテナの横幅の長さは1.5メートルもあることがわかります。かたや、デジタル地上波のUHFの27chの周波数は約550MHzですから上記の式に当てはめると、波長は0.54メートルですので、UHFアンテナの横幅は27センチメートルしかないことがわかります。つまり、地デジ化によりアンテナがコンパクトになり、受風面積も大幅に小さくなったのです。昔から「UHFアンテナの方が長持ちする」というのはアンテナ工事業界の常識です。
なぜアンテナは台風に弱いイメージなのか?
「○○地区で3,000世帯が停電」というニュースが台風の度にテレビで流れます。停電とアンテナは直接関係ありませんが、台風でテレビが見られなくなったのは事実です。すると人間社会は情報社会ですので、「先日の台風で停電してテレビが見れなくて困った」という話しが、「台風でテレビが見られない」となり、「台風となれば暴風雨だからアンテナが吹き飛ばされたのであろう」という実際の状況よりも、アンテナは台風に弱いというイメージが浸透しているのかも知れません。
アンテナは地震や津波に強いは本当?!
以前に弊社で研究したことがありますので、下記リンクをご覧ください。
災害に強い無線と有線の二重化設備を考える、アンテナ受信とケーブルテレビの併用システムの提案
http://ameblo.jp/tstfc/entry-11555708876.html
たまにマンションに家庭用アンテナが付いている場合があります。
同じ集合住宅でも3~4階の中層住宅であれば、暴風雨の影響も戸建住宅並みなので良いといえば良い(プラスチック部分の多いアンテナなので耐久年数は短い)ですが、高層になると地上よりも相当強く風の影響を受けるので、アンテナ自身が破損する危険があります。設備点検などをして、そのような場合には早めに交換しておいた方が良いと思います。
テレビが映らなくなった時に「連絡できる業者」とお付き合いしていますか?
東京アンテナ工事が新しいタイプのメンテナンスサービス「お得メンテ」をはじめています。あまり宣伝していないのですが、口コミで広がっております。
弊社以外のアンテナ工事業者の施工物件でも契約できます。
「地デジの駆け込み需要時に新規参入の業者等に工事を依頼したが、廃業してしまったようだ...」。実は 完全デジタル化以降、このような問い合わせが弊社に寄せられるようになってきています。「転ばぬ先の杖」、 故障する前に準備をしておきましょう。
お気軽にお問い合わせください。
マンション点検・保守契約:東京アンテナ工事(株)
http://www.diginet.ne.jp/tokyo-ant/mente.html
※※2013.10.27記事追加し、更新しました。
※2013.10.23初出。
以下、東京スカイツリーファンクラブの会社、東京アンテナ工事(株)の宣伝です。よろしかったらご覧ください。
今年も産業交流展2013に出展します。
飛行機の翼みたいな太陽光発電システム
マンション屋上に「アンカーを打たずに設置」できます。
スペインから輸入しています。
お名刺との交換で記念品を差し上げます。
是非、10月30日(水)~11月1日(金)は東京ビッグサイトまでお出掛けください。
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屋上にアンカーを打たない
ヒントは飛行機の翼!マンション屋上有効利用型太陽光発電設備(全量買取):東京アンテナ工事
http://ameblo.jp/tstfc/entry-11608835799.html
今年も産業交流展に出展します!
10月30日(水)、31日(木)、11月1日(金)に東京ビッグサイトで開催!!
フェラーリみたいなアンテナ、東京アンテナ三号と零号のホンモノを展示します。笑。
http://www.diginet.ne.jp/tokyo-ant/televes-japan.html
東京アンテナ三号が表紙を飾ったラジオライフ5月号も展示予定、立ち読み禁止です。
アンテナを防災グッズとして紹介しています。
http://www.diginet.ne.jp/tokyo-ant/abc.html#bousai
マンション太陽光
弊社の太陽光発電は、マンション様向けの「防災設備」としてご提案しています。
わかりやすい提案書を作成しております。
例えば、売電収入は課税対象となりますか?
管理組合、管理組合法人の場合など。
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スカイツリーアプリ各種の開発・無料ダウンロード
東京スカイツリーファンクラブ会長としての事業?↓
http://www.diginet.ne.jp/tokyo-ant/sumaho.html
東京アンテナ工事株式会社
代表取締役社長 三矢 宏
未来に安心安全な社会を