花型法で副を副らしく活ける | 理系男子による自由に花をいける秘訣(自由花)

理系男子による自由に花をいける秘訣(自由花)

花をどういけたらよいか? 自由花のいけ方、そのポイントをお伝えしています。

・花型法で副を副らしく活ける

 

斎藤です。


草月流の花型法では、

真副控の3本の主枝を

基本として活けます。

 

3本の主枝のよびかたは

流派によってちがいますが、

 

一番長い主枝を真、

二番に長い主枝を副、

一番短い主枝を控、

 

と呼んでいます。

 

真はキリッとした、

縦の力づよい線が魅力ですし、

 

控はふんわりとした

ボリューム感が魅力です。


そして、真の存在を支え、

控との間をとりもつのが副ですが、

 

副がなくても作品になります。

 

そんな微妙な立ち位置なだけに、

副を活けるとき迷ってしまいます。

 

そして、真の存在を支え、

控との間をとりもちながら、

副としての存在もアピールする、

 

そのためには、

どうしたらよいでしょうか?

 

 

副に、「ちょっぴり」個性を

だしてみましょう。

 

(2014年7月)ウンリュウヤナギ、トルコキキョウ、ヒペリカム

 

・副の花材は、

  真と同じ花材にします。

 

真の存在をささえつつ、

そして、真と調和させるために、

真と副を同じ花材にします。

 

・副は、茂りのあるものを選びます。

 

真は、線をくっきりと出すため、

枝分かれを整理しますので、

 

真とのちがい、

ちょっぴり個性をだすため、

副は、茂りのあるものを選びます。

 

こうすると、、、

 

茂りのある副とふんわりした控が

ちょっぴり似た姿になるため、

 

副と控のつながりが、

スムーズになります。

 

では、茂りの多い枝が

手元にないときはどうしましょう?

 

(2014年11月)アオモジ、ピンクッション、ドラセナ

 

そんなときは、

副に従枝を添えると、

茂りがでます。

 

ただし、、、

 

・副の従枝は入れすぎない。

 

副の従枝をすくなめにして、

軽やかに副をしあげてあげます。

 

そうすると、

 

真と控の迫力にたいして、

副の軽やさが

作品の中のアクセントになります。