ジェイゾロフト | 「適応障害」患者の日記

ジェイゾロフト

パキシル10mgを1週間ほど服用した後に急に中止し、ひどい離脱症状に襲われ、ルボックスを3週間服用しても全く効き目を感じられなかった僕は、藁にもすがる思いでジェイゾロフトへ移行した。

飲み出してすぐに、これまでの抗うつ薬の中で最も急激な副作用に襲われた。汚い話で申し訳ないのだが、
すさまじい下痢。

下痢というよりも、もはや水便。これが毎日複数回襲ってきた。

ジェイゾロフトを飲み始めてすぐに現れ、服用し続ける限りは下痢でない日はなかったので、ジェイゾロフトの副作用と見て間違いないだろう。

反面、これを我慢すれば何とかなると思った。主作用のほうもすぐに自覚できたのだ。どうやらジェイゾロフトは、仕事のストレスに対して敏感な僕にとっては良い効き方をする感じだった。

精神面のプラス効果をまとめると、ざっくばらんにいえば
ものすごく適当になった。

僕の今の職場は、いわゆるクリエイティブ系の人が多い職場なので、朝きっちりと定時に出勤しなくてもそれほど変な目で見られない。逆にいうと定時に出社したところで、他の人がほとんど出勤していないような職場なのだ。

しかし、その職場以前に僕が勤めていた職場ではそんな風土は一切なかったので、その職場に異動して以来、「仕事には定時までには行かなくては」と自らにプレッシャーをかけていたのだ。しかしジェイゾロフトを飲みだしてからだんだんそういうプレッシャーがどうでも良くなり、遅刻に対する罪悪感が全くなくなった。

そこで実際に遅刻して行ってみたが、誰も僕の遅刻のことなど気にしていないのだ。これまでのプレッシャーはなんだったんだという感覚になった。

仕事の納期についても同じだ。これまではすべて守ることが当然だと思っていたのだが、言われた通りの納期を守らなくても、実は誰も迷惑がかからない類の仕事もあるということを初めて自覚でき、後回しで良いものはどんどん後回しにした。そうやってマイペースに仕事を進めていても成果物は対して変わりがなく、実際に誰にも迷惑はかけなかった。

2ちゃんねるのジェイゾロフトのスレッドのタイトルに「ま、いっかー」という表現が使われていたが、本当に「ま、いっかー」という心境になったのである。

薬のカテゴリでいったら同じSSRIのはずなのに、僕にとってはパキシルは元気になり、ルボックスは全く効かなかった。ジェイゾロフトは、よく言えばリラックスする効能があった。