僕たちは心に同じ傷跡を残しながら
背を向けたまま振り返らずに
そっと強く歩き出しました
変わらないひとつのものを
見つけたと信じていた
二人はそれが変わっていくのを
感じて一歩離れた
やがてさらに一歩離れた
傷つかないように
~「together when」~
今回はブログテーマ別を「号外・所感・なう」にするか「創作・音楽」にするか悩みましたが、思うところあって「ココロとスピリチュアル」に分類します。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20200724/10/tryme-mu/d8/b4/j/o1080108014793432804.jpg?caw=800)
前回、宿代わりに使った福井のカラオケボックスで、結局一睡もせず一人カラオケを楽しんでいた…という話を書いた。
それも浜崎あゆみメドレーだったと。
実はこの話、当時やっていたgreeのブログで書いている。
当時の反響を紹介しつつ、最近abemaTVでもドラマ化されたブログ表題の書籍と「あゆ」について語ろう。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20200724/10/tryme-mu/ce/31/p/o0808108014793432807.png?caw=800)
私があゆを初めて知ったのは、鈴木あみらと戦った年末の新人賞レースでした。
あゆは全く知らなかった。
甘ったるい喋り方、第一印象は「何だこいつ?」
しかし「trust」を歌い始めた時、その印象は180度変わった。
「はやすぎる速度で取り巻く
世界にはいつしか疲れて」
歌いっぷりは堂々としていて新人っぽい不安定さがない。喋りのイメージと全然違う。
新人賞はモーニング娘。が獲った。しかし、今後生き残るのは彼女だろうと僕は始めて聞いただけで確信した。
僕はファーストアルバムを発売日に買った。
「どうして泣いているの
どうして迷ってるの
どうして立ち止まるの
ねぇ教えて」
「いつも強い子だねって
言われ続けてた
泣かないで偉いねって
誉められたりしていたよ
そんな言葉ひとつも
望んでなかった
だから解らないふりをしていた」
映画好きの友人は「役者のイメージしかない」とか言っていたが、私は彼女の女優時代も作品も知らない。
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表題の
「M~愛すべき人がいて」というのは昨年、事実をもとにしたフィクションとして出版され、プロデューサーとの恋愛関係が綴られたという、ある意味「暴露本」として話題になった。僕はこの本は読んでいないが、ドラマは見た。
女優あゆを「神様が選んだ」と熱弁してavexのプロデューサーが役者事務所から引き抜き、詞など書いたことのなかった少女をアーティストに育て上げる。
「7回目の電話で今から会おうよって
そんな普通の毎日の中始まった」
本当に売れるのか?周囲の欺瞞や嫉妬に苦しみながらのサクセスストーリー。ただ、物語はそこまででは終わらない。
あゆは「渋谷系」「コギャルのカリスマ」と呼ばれた。当時のコギャルといえば、顔を黒く塗りルーズソックス、厚底サンダル。まったく何考えてんだ、というファッションだった。
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迷い、痛み、心を閉ざし、それでも流されず自分を強く持っている。あゆの歌はそんな詞だ。単にノリだけの流行歌と言いきれないそれは、泣けるほど痛い。
渋谷のコギャルが何を思い「あゆ」を支持したのだろう。見た目が違うだけで、何等自分たちの若い頃と変わらないのではないか?
「ガラクタを守り続ける腕は
どんなに痛かったことだろう
何を犠牲にしてきたのだろう
決して綺麗な人間にはなれない
けれどね いびつに輝くよ」
そう思った時にガングロのコギャル達が愛しく見えた。
大人になって忘れてしまいがちなもの、あゆの歌にはそんな鏡が隠されていた。
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曲名は横文字だが、歌詞には横文字はなく、キーもそれほど高くない。カラオケでも歌いやすい。それは当時のヒットメーカー小室哲哉に対抗するプロデューサーの戦略だったのかもしれない。
やがて彼女は、avexの売上の過半数を占めるビッグアーティストになっていく。
しかし実はその歌詞は、恋愛関係にあったプロデューサーに向けたラブレターだった。というのが暴露の内容で、往年のファンは「知りたくなかった」「歌詞に深みが出た」という相反する意見に二分する。
「気付けばこんなに遠い所まで
走ってきました
だけどそれも決して
後悔ではなくてあの頃の君が
いたからでしょう」
ドラマは、周囲の思惑と彼女が売れていくことによってその恋愛に終止符が打たれ、あゆは彼のために輝き続けることを選択して別れる。
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「今年もひとつ季節が巡って
思い出はまた遠くなった
曖昧だった夢と現実の
境界線は濃くなった」
この全7回のドラマ、私の地元高知にはテレ朝系列局がないため見られない。abemaTVで初回登録二週間無料を利用して見た。ドラマなので、枕営業するライバルやレコード会社によるランキング操作、狂気的な嫉妬女、など「こんな奴おらんやろ」みたいなキャラクターが脇を固めているが、僕は「ファンのために…と言っていたあゆは一人のために歌っていた、裏切られた」とこの暴露ストーリーに失望するファンにモノ申し上げたい。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20200724/10/tryme-mu/8e/ad/p/o1014108014793432827.png?caw=800)
アーティストがファンのことを思って、恋愛の詞を書けたなら、それはアイドルに詞を提供するプロの作詞家と変わらないと思う。
いつだって恋愛は一人に向けてするもので、その痛みをさらけ出せるのがアーティストであり、だからこそプロには書けない歌に君たちは共感したのではないかと。
プロデューサーから自立したあゆ。
僕がその頃感じたのは、自分を確立するために周りを拒否している歌詞が増えたことだった。
僕が「ココロとスピリチュアル」にテーマ別を選んだのは、以下のリブログによる。
僕は、カウンセラー長谷川泰三先生に救われ、あゆの歌に救われた。
それはまたおいおい語る機会を作ろうかと思います。
長くなったので今回はこの辺で。
《おまけ》
![照れ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/007.png)
今回紹介したようにgleeをやっていた頃は、たくさんのコメントがつきました。写真がたくさん載せられたり、ブログがテーマ別に分けられ過去日記の検索にも便利という理由でAmebaに引っ越して来ましたが、amebloではコメントがほとんどつきません。
皆さんからもコメントがいただければ、たいへん嬉しいですし、更新の励みにもなりますので、何か感じたことがあれば一言いただけると幸いです😊