2008年1月17日、金沢駅裏です。この旅は全国一ノ宮巡りの一環ですが、なぜ、こんな寒い時期に北陸旅行したのかというと…

そもそも南国高知生まれの私は、豪雪というのを見たことがない。四国でも山間部で雪は降るけれど、高知市街が雪に染まることは年に一度あればよいほう。

雪国を見てみたかったし、四国九州や交通の便がよい太平洋側の一ノ宮神社はほとんど回ってしまったので、北日本や日本海側、離島の一ノ宮神社しか残ってない事情もあるわけです。

金沢駅の表玄関もてなしドーム(ひとつ前の写真)を抜けると「鼓門」。全体像は過去のブログで見ていただければ幸いです。
今回は鼓門の足元と、その下を流れる人口の川を撮影してみました。
ちょっとした駅前撮影と食事を終えて、この後、七尾線に乗り換え、羽咋駅に向かいます。

羽咋駅前からバスに乗り、気多大社を目指します。
雪が少し残っています。

猫の目って何なんでしょうか。
このバスに乗って降りる停留所は、気多大社前です。

朝9時54分。バスを降りてちょっとした坂道を上がります。けっこう寒いです。

鳥居前に到着しました。一礼をして、境内に進みます。

しかし、今まで雪の神社参拝をいくつか投稿していますが、実はこの神社が初めての雪中参拝で新鮮でした。

冬の参拝では手水舎の水が冷たいのは当たり前ですが、指先まで氷るような寒さでした。

いろいろ境内社があるようで寄り道しようかと思いましたが、寒さのため、パス。しかし…

気になったのが、この境内社です。なぜ閉まっているのだろう。なんだか神威のありそうな…

こちらの神社には神職でも一年に一度しか入らない禁足地とされる「入らずの森」があるようでした。
一万坪の森は、国の天然記念物だそうです。

10時半を回り、陽が射してきました。

こちらが本殿の拝殿となります。次回に続きます。

神社一ノ宮巡拝66社め◆気多大社(能登国一ノ宮)
石川県羽咋市寺家町ク1-1
JR七尾線羽咋駅よりバス15分。
《その他交通手段》
羽咋駅よりタクシー10分。200台の無料駐車場あり。
 僕たちは心に同じ傷跡を残しながら
 背を向けたまま振り返らずに
 そっと強く歩き出しました

 変わらないひとつのものを
 見つけたと信じていた
 二人はそれが変わっていくのを
 感じて一歩離れた
 やがてさらに一歩離れた
 傷つかないように
     ~「together when」~

今回はブログテーマ別を「号外・所感・なう」にするか「創作・音楽」にするか悩みましたが、思うところあって「ココロとスピリチュアル」に分類します。

前回、宿代わりに使った福井のカラオケボックスで、結局一睡もせず一人カラオケを楽しんでいた…という話を書いた。
それも浜崎あゆみメドレーだったと。
実はこの話、当時やっていたgreeのブログで書いている。
当時の反響を紹介しつつ、最近abemaTVでもドラマ化されたブログ表題の書籍と「あゆ」について語ろう。

私があゆを初めて知ったのは、鈴木あみらと戦った年末の新人賞レースでした。
あゆは全く知らなかった。
甘ったるい喋り方、第一印象は「何だこいつ?」
しかし「trust」を歌い始めた時、その印象は180度変わった。

 「はやすぎる速度で取り巻く
  世界にはいつしか疲れて」

歌いっぷりは堂々としていて新人っぽい不安定さがない。喋りのイメージと全然違う。
新人賞はモーニング娘。が獲った。しかし、今後生き残るのは彼女だろうと僕は始めて聞いただけで確信した。
僕はファーストアルバムを発売日に買った。

  「どうして泣いているの
   どうして迷ってるの
   どうして立ち止まるの
   ねぇ教えて」

  「いつも強い子だねって
   言われ続けてた
   泣かないで偉いねって
   誉められたりしていたよ
   そんな言葉ひとつも
   望んでなかった
   だから解らないふりをしていた」

映画好きの友人は「役者のイメージしかない」とか言っていたが、私は彼女の女優時代も作品も知らない。

表題の「M~愛すべき人がいて」というのは昨年、事実をもとにしたフィクションとして出版され、プロデューサーとの恋愛関係が綴られたという、ある意味「暴露本」として話題になった。僕はこの本は読んでいないが、ドラマは見た。
女優あゆを「神様が選んだ」と熱弁してavexのプロデューサーが役者事務所から引き抜き、詞など書いたことのなかった少女をアーティストに育て上げる。

「7回目の電話で今から会おうよって
 そんな普通の毎日の中始まった」

本当に売れるのか?周囲の欺瞞や嫉妬に苦しみながらのサクセスストーリー。ただ、物語はそこまででは終わらない。

あゆは「渋谷系」「コギャルのカリスマ」と呼ばれた。当時のコギャルといえば、顔を黒く塗りルーズソックス、厚底サンダル。まったく何考えてんだ、というファッションだった。

迷い、痛み、心を閉ざし、それでも流されず自分を強く持っている。あゆの歌はそんな詞だ。単にノリだけの流行歌と言いきれないそれは、泣けるほど痛い。

渋谷のコギャルが何を思い「あゆ」を支持したのだろう。見た目が違うだけで、何等自分たちの若い頃と変わらないのではないか?

 「ガラクタを守り続ける腕は
  どんなに痛かったことだろう
  何を犠牲にしてきたのだろう
  決して綺麗な人間にはなれない
  けれどね いびつに輝くよ」

そう思った時にガングロのコギャル達が愛しく見えた。
大人になって忘れてしまいがちなもの、あゆの歌にはそんな鏡が隠されていた。

曲名は横文字だが、歌詞には横文字はなく、キーもそれほど高くない。カラオケでも歌いやすい。それは当時のヒットメーカー小室哲哉に対抗するプロデューサーの戦略だったのかもしれない。
やがて彼女は、avexの売上の過半数を占めるビッグアーティストになっていく。

しかし実はその歌詞は、恋愛関係にあったプロデューサーに向けたラブレターだった。というのが暴露の内容で、往年のファンは「知りたくなかった」「歌詞に深みが出た」という相反する意見に二分する。

  「気付けばこんなに遠い所まで
   走ってきました
   だけどそれも決して
   後悔ではなくてあの頃の君が
   いたからでしょう」

ドラマは、周囲の思惑と彼女が売れていくことによってその恋愛に終止符が打たれ、あゆは彼のために輝き続けることを選択して別れる。

  
 「今年もひとつ季節が巡って
  思い出はまた遠くなった
  曖昧だった夢と現実の
  境界線は濃くなった」

この全7回のドラマ、私の地元高知にはテレ朝系列局がないため見られない。abemaTVで初回登録二週間無料を利用して見た。ドラマなので、枕営業するライバルやレコード会社によるランキング操作、狂気的な嫉妬女、など「こんな奴おらんやろ」みたいなキャラクターが脇を固めているが、僕は「ファンのために…と言っていたあゆは一人のために歌っていた、裏切られた」とこの暴露ストーリーに失望するファンにモノ申し上げたい。

アーティストがファンのことを思って、恋愛の詞を書けたなら、それはアイドルに詞を提供するプロの作詞家と変わらないと思う。
いつだって恋愛は一人に向けてするもので、その痛みをさらけ出せるのがアーティストであり、だからこそプロには書けない歌に君たちは共感したのではないかと。

プロデューサーから自立したあゆ。
僕がその頃感じたのは、自分を確立するために周りを拒否している歌詞が増えたことだった。
僕が「ココロとスピリチュアル」にテーマ別を選んだのは、以下のリブログによる。
僕は、カウンセラー長谷川泰三先生に救われ、あゆの歌に救われた。
それはまたおいおい語る機会を作ろうかと思います。
長くなったので今回はこの辺で。

 《おまけ》
照れ今回紹介したようにgleeをやっていた頃は、たくさんのコメントがつきました。写真がたくさん載せられたり、ブログがテーマ別に分けられ過去日記の検索にも便利という理由でAmebaに引っ越して来ましたが、amebloではコメントがほとんどつきません。

皆さんからもコメントがいただければ、たいへん嬉しいですし、更新の励みにもなりますので、何か感じたことがあれば一言いただけると幸いです😊


夏以来、再び敦賀の駅に降りる。ただの次の電車待ちなのだが、駅前には夏にはなかったイルミネーションが灯っていた。

ホームに戻ると、「トワイライトエクスプレス」に遭遇する。ユーミンの歌でも有名な、現在は走っていない大阪発札幌行きの寝台列車。貴重な写真です。

23時45分、福井。本日の終着駅に降りた私はさっそくネットカフェを探す。
金沢行き始発までわずか5時間。ホテルに泊まるのはなんだかもったいないのである。
電話帳や携帯ナビを駆使して調べた結果、そこそこ歩かねばならぬようだ。ここでタクシーを使うくらいなら、駅前にホテルがある。

歩きはじめてすぐ右にカラオケ店を見つけた。なんとフリードリンクで1000円、朝5時まで。始発に起きるには好都合だった。もし、寝られればの話だが。
ここはカラオケ店だ。他の部屋の音で寝られない不安はあったが、折しも1月の北陸の寒さの中、繁華街まで歩く事より私は素早く暖をとる選択をした。

さて、マイクとリモコンを渡され部屋に入ってみたものの、近くの部屋の客はすぐ帰ってしまい、他に客は見当たらず実に静かな環境。

これはしめた!と私はリモコンを手に持ち(なんでやねん❗笑)とりあえず1曲、「together When…」を歌ってみたところ、採点も面白いし、数年のカラオケブランクもあって意外に気持ちがいい。その後は浜崎あゆみ大メドレーであった…。

結局、一睡もせず4時間が過ぎた…
ちなみに、あゆの曲は今までほとんど歌ったことがない。中年のオッサンが人前で歌うには恥ずかし過ぎたから。

店を出ると雪が舞っていた。

広島でも雪は降るが、そんな夜に外に出ることはない。
早朝の雪に彩られる街が、美しく見えた。

徒歩数分で福井駅に。このサイズの雪が降るのは、やはり北陸だなぁ。

写真が暗いので露出を変えて撮影。福井駅はしっかり映るが、降っている雪が映らない。写真とは難しいものである。

駅前は雪景色。2008年当時です。現在の福井駅はこの辺りに巨大な恐竜のオブジェがあり、時々動いて鳴き、人々を楽しませています。

早朝5時3分。雪はどんどん降ってきはじめました。ちと寒すぎるので駅の構内に入ります。

岡本太郎?の彫刻作品がありました。
次の神社へ行くため、始発便に乗ってさらに北上します。

6時57分、金沢駅到着。
ホームの中こそ雪はないが、電車が出て行く先を見ると外は白銀の世界のようだ。

次回は、神社テーマをちょっとお休みして、今回のカラオケ関連の話をしようかと思います。