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八甲田ロープウェーより陸奥湾を望む(2011.02.05)


昨年に続いて、今年も八甲田テレマークスキーツアーに行って来ました。



仙台を午前4時半に出発、午前九時過ぎには八甲田ロープウェー山麓駅到着です。






音譜あ~あ、津軽海峡冬げしき~音譜このロープウエーからの景色は圧巻です。青森湾、青森市街、津軽半島、陸奥湾、下北半島が一望できます。そう!日本地図が見えるんですよ。津軽海峡の向こうに、晴れてれば、北海道が見えるんですよ。この日も水平線の雲の辺りが、と言う目撃情報がありました。




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ロープウエーより車窓のモンスター(樹氷)




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ロープウエー乗務員「東谷(あずまや)さん」



それに津軽美人の乗務員さん、思わず名前を聞いちゃいました。可愛いですね!棟方志功が、天女のような版画作品を残せた理由がわかりました。こんな美人を見て育ったからなんですね。



今回は、14人の参加ということからか、スキーシールやスノーシューを使っての登りは極力抑えて、この標高650m地点から1320mまで押し上げてくれる八甲田ロープウェーを駆使してのバックカントリーツアーとなる予定です。



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ゆうゆう館佐藤社長



今回は、仙台の山用品ショップ、ゆうゆう館主催のツアーですが、どちらかと言えば老若(?)男女、ボーダーあり、山スキーあり、テレマークありの有志の集まり、と言った感じです。



10時20分、いよいよ標高1320m山頂公園駅出発です。午後から回復の予報ですが、公園駅付近はガスがかかっていて視界が不良です。今日のリーダー佐藤社長は、一本目にロープウエイの北側を滑る「フォレストコース」を選択しました。



実は数日前佐藤社長に、今回のコースを聞いたのですが未定だと言ってました。でもここに来て、この濃霧を見たら理由がわかりました。全て天候次第なんですよね。



ここで佐藤さん、全員を二人づつのペアに分けました。互いに見失わないようにとのことでした。ボクはY正さんと組むことになりました。彼は腕も立ちますが気持ちが優しいですから安心ですね~。



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「フォレストコース」スタート



山頂駅近くの1326mのピークを回り込み北側を下りるコースです。



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樹氷とY正さん




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スノボー隊




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樹林帯へ



100メートル程、高度を下げたあたりでしょうか?視界がとれてきました。それとともに緊張が解けてきました。モンスターと呼ばれる樹氷の周りはえぐれていて、落ちてしまうと這い上がるのが大変です。それにその間にパーティーはどんどん進んで行きます。



いよいよ樹林帯突入です。思い思いに木を避けながらコース取りをします。ボクは緊張でしょうか?夏油、鬼首特訓の成果は出てきません。佐藤さんから散々アドバイスをもらうんですが、テレマークの片足づつ歩くようにだす動きが出来ません。情けないですね~。S先生、A沢さんごめんなさい。



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映画「八甲田山」のスター達



「ほうほうの体(てい)」でって言うのはこういうことを言うのでしょうか?何故ゲレンデで出来ることが出来ないのか?などと考えながら山麓駅に入ると、そこには映画「八甲田山」の写真が掲示されていました。早いもので、もう30年になるとか。

老化現象は、眼だけでなくて、そういう遠近感(?)もなくなるんですよね。それはともかく、この映画も、知らない世代が増えてきました。雪中訓練のために八甲田越えをする、青森を出発した部隊と弘前を出発した、二つの部隊の明暗を描く大作、是非見て欲しいですね。







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樹氷を行く



二本目は、山頂駅から、途中シールを着けて、前嶽を登って降りる「銅像」ルートになりました。視界もすっかりとれてきました。



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前嶽の急登1




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前嶽の急登2



前嶽の急登は30分から40分、標高差80mほどでしょうか?帰り道話したんですが、ボクとY正さん、A沢さんは東吾妻山4時間の登りの経験が生きてましたね。



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羅漢?モンスター?




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銅像コースの見せ場



佐藤さんから、「数年前雪崩(なだ)れた場所はこの辺りなので、大斜面の左右を別々に使って滑ればいいが、左右からクロスして切ってしまうと真ん中が雪崩れる可能性があるので、十分気をつけるように」と注意がありました。



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ここまで来れば安心




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ゆうゆう、八甲田ツアーの精鋭たち



そんなわけで、今夜の宿は酸ヶ湯温泉。3時過ぎには宿に着きました。仙人風呂でひとっ風呂浴びた後には、飲み会が始まりました。漁師のA沢さんが、この時のために養殖したワカメのしゃぶしゃぶ、黒々としたワカメが若緑色に変わる。ほんと「まいう」でした。今回初参加の若者たちはカルチャーショックを受けてました。





                                                 つづく