「首相に会えなくて残念」 北方領土元居住者3世の少年たち | 未来への希望

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北方領土問題の早期解決を訴えるため、元居住者の3世らの中学生7人が27日、首相官邸を訪問した。だが、政府を代表して対応したのは仙谷由人官房長官で、菅直人首相は姿を見せずじまい。昭和46年から続く訪問事業では、ほぼ毎年、首相が応対していただけに、子供たちは「首相に会いたかった」と肩を落とした。
 訪問事業で首相への面会が実現しなかったのは40年間で5回目。仙谷氏は同日の記者会見で「従来ずっと首相と会っているかどうか、事実確認をしていない」とした。
 ただ過去4回は、組閣直前や国政選挙などが理由。今回の菅首相の場合は、首相官邸の執務室にいながら面会しなかった。
 子供たちは仙谷氏に対し「この問題が解決するよう、私もできることがあれば取り組みたい」(根室市立厚床中3年、武隈未希さん)、「元島民にとっては、島が返ってきて初めて終戦になる」(羅臼町立春松中3年、長川奈生さん)などと訴えた。
 仙谷氏は「(北方領土が)返ってくるよう、政府一丸となって一生懸命やりたい」と子供たちに約束したが、首相はあまり関心がないようだ。