プレビュー 2016なでしこリーグ第2節 vs アルビレックス新潟レディース | Redの足跡 ~浦和レッズレディース~

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■前回の対戦
2015年10月12日(月・祝)15:00キックオフ・デンカビックスワンスタジアム
2015年シーズン、エキサイティングシリーズ第1節

アルビレックス新潟レディース 3-1(前半3-0) 浦和レッズレディース
得点者:7分 山崎円美(新潟L)、17分 上尾野辺めぐみ(新潟L)、

36分 上尾野辺めぐみ(新潟L)、89分 後藤三知


何故だか前回の対戦を全く思い出せず、自分で書いた当ブログの観戦記を中程まで読んでやっと記憶の糸が繋がった感じ。


6チーム中5位と6位でスタートすることになった両チームのエキサイティングシリーズ初戦。

もともと優勝の可能性はほとんどない中で勝ち続けねばならない両チーム。

ノックアウト方式のつもりで試合に入ってきた新潟と、レギュラーシリーズの流れのまま入ってしまったレッズレディースのメンタルでも戦術面でも差が出た試合。


強い雨風が断続的に降る中、早い段階で3失点し、気持ちを前面に出して追うが1点を返すに留まり敗戦。


猶本が帯同せずハナがボランチに入り、後半は4-3-3のシステムで戦ったことも付け加えておく。



■アルビレックス新潟レディース

昨シーズン終盤に既に発表されていた通り能仲監督が退任し、新たに辛島監督を招聘。

他チームに比べて選手の動きは少なかったが、守備の要である北原選手の移籍は大きな影響があるだろう。


押し込まれてもペナルティエリア内で粘り強く弾き出す守備が持ち味だっただけに、新監督と共に守備面の再構築が重要なポイントとなる。



今シーズンの開幕戦は湯郷に対しホームで1-1のドロー。


公式記録とハイライト動画以外に情報はなく、大石選手のゴールで先制するも後半にFKから追いつかれて引き分けている。

ハイライト動画からは4-4-2のシステムで中盤は左SHに佐伯選手、右SHに上尾野辺選手が入っているようにも見える。


その他のデータではシュート数が湯郷4本に対して11本放っているところが目立つところ。


北原選手が抜けたCBには左山桃子選手が入り、中村楓選手と組んでいるようだ。


また、山崎円美選手がサブにも入っていないのも気になるところ。




■見どころ
なでしこ交流戦を含め、プレシーズンに3試合もトレーニングマッチを行なっており、私も3試合中2試合を見学させてもらった。

もちろんチーム作りの途中段階であり、メンバーも流動的な中での試合ではあるが、大きくはレッズレディースがポゼッションしてボールの動かし方を確認し、新潟はブロックの作り方と守備のアプローチについて確認しているような印象を持った。


新潟は前線からボールホルダーにしっかりアプローチして前へ守備をする意識を植え付けているようだが、逆にまだ未成熟でずるずると下がってしまうと、北原選手の抜けた自陣ゴール前では昨年までのような粘り強さが出せないことが考えられる。

レッズレディースはサイド攻撃を徹底しクロスボールに中央で勝負していきたい。


開幕戦も右からの乗松のクロスが先制点につながり、左からも北川の鋭い突破が観られた。

相手は縦に蓋をしてくるだろうが、サイドチェンジを有効に使いながらSHとSBのコンビに期待したい。


前節はシュート数が少なかったことも不満な点だったが、この試合ではシュート数よりも両SBのオーバーラップとクロスの数に注目している。



守備面では前節の課題である球際の厳しさが修正されているか。

コンパクトな陣形や前線からのプレスは当然のととし、最後の一歩の部分で人に対して強くアプローチ出来ているか。

逆にここが修正されていなければ今シーズンも昨年と同じ流れになりかねない重要な分岐点と認識したい。

ショートカウンターでシュートまで持ち込むシーンが出せるかが、ひとつの指標となるだろう。



最後にもう一つの大きな課題である交代カードの使い方。

もちろんあらゆる戦況に対応できるような準備が整っているとは思わないし、効果と結果については相手チームも選手自体の出来もあること。

しかし戦況判断と交代の狙いがピッチに伝わり、チームとして何らかのポジティブな変化が生まれることは最低限の監督の仕事として見極めていきたい。



■試合に向けて

2016年シーズンのホーム開幕戦。


公式のMATCH TOPICSを読んでいくと、キャプテン後藤三知の"チャレンジ"という言葉が目を引いた。


選手たちがチャレンジを大切にしていくなら、もちろんそれを支持し後押しするし、それが足りなければ鼓舞するべきだ。


攻守に積極的にチャレンジし、その熱いプレーに沸きたい。


そして当然ながら結果を期待する。


皆で歓喜と笑顔を勝ち取ろう。



以上。