プレビュー 2015 RS第2節 vs ジェフユナイテッド市原・千葉レディース | Redの足跡 ~浦和レッズレディース~

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なでしこTVでジェフの開幕戦を分析してからプレビューを仕上げようと思っていたんだけど、今シーズンはやらないぽいね。


ということで遅ればせながらプレビューを。



■前回の対戦

皇后杯準決勝
2014年12月28日(日)14:04キックオフ・味の素フィールド西が丘
浦和レッズレディース 3-1(前半0-0) ジェフユナイテッド市原・千葉レディース
得点:64分 堂園彩乃、69分 清家貴子、73分 清家貴子、90+3分 深澤里沙(ジェフL)


前半ジェフの前線がサイドチェンジのコースを塞ぐ極端な対応を取ってきて苦戦するも、後半頭から清家を投入して横よりも縦に速くする意識を徹底させ挽回する。
堂園彩乃がCKから力強く叩き込むと、清家もその能力をいかんなく発揮して圧巻の2発。

点差も内容もセーフティな状況になるが、その後も手綱を緩めないどころか連動したプレスは勢いを増すばかり。


試合終了直前にハンド気味に押し込まれ1点返されたが危なげなく勝利。


後半頭からの清家投入がポイントとなった試合。



また公式戦ではないが、プレシーズンのなでしこ交流戦では0-3で敗れている。

完全に走り負けたのだが、あの頃のコンディションとメンバー、試合の狙いなどを考えれば気にすることはない。

とは言え私がこの結果を持ち出しているのも多少意識しているからに他ならず、特に開幕戦で敗れた後だけに悪いイメージは打ち消したいのだが。




■ジェフユナイテッド市原・千葉レディース

昨シーズンから大きくメンバーが動くことはなく、中堅からベテランの中心メンバーを残しつつ若手を中心に各ポジションバランスよく補強。

前監督時代からベースとなる走るサッカーを継続しつつ、2年目の三上体制でさらなる上積みを図る。


ホームでの開幕戦は仙台に先制しながら追いつかれ1-1のドロー。

なでしこTVを当てにしていたので、残念ながら試合内容に関しては情報を得ておらずコメントできないが菅澤選手が得点したのは好材料だろう。


昨シーズン1勝もできずに終わったレッズレディースに、強い気持ちで臨んでくるに違いない。



■スタメン
開幕戦のスタメンがベースだが、3失点負けと実戦での個々の出来を見極めた上で変化があるのか。

どちらがスタメンでもおかしくないと思われるポジションもいくつかあるので、今シーズンの選手起用法の考え方がみえるのか注目している。


具体的にはジェフの中盤の運動量と速いトランジションのサッカーに対応し岸川からのん、怪我明けで空回りしていた和田に代えて途中出場でまずまずの出来だった臼井、菅澤選手の高さと放り込みに対応してさっこからハイボールに強い平尾などを予想してみるが、どちらかというと継続起用でチームを固めていくタイプの監督なので可能性は低いだろう。



■みどころ

まずは試合開始直後から押し込まれて後手に回った開幕戦の修正がしっかりなされているか注目だ。

今節も高い運動量での前線からのプレスが持ち味のジェフなだけに、気持ちの面は然ることながら戦術的にしっかりとマネージメントする必要がある。

当然ジェフ側も開幕戦の情報を入手し、自分達の得意な形がはまる可能性を認識しているだろう。

心して試合に入る必要があるし、同じ過ちを繰り返すようなら失望だ。



攻撃陣は心配していない。

終盤の清家まで考えると無得点で終わるイメージは全くない。

白木を活かした新しい攻撃の形と崩しのアイディア、前節のプレビューにも書いた中盤の選手がペナルティエリア内で勝負する形を期待したい。


また昨シーズンから吉田監督が言い続けている精度の部分の上積みは今シーズンの大きなテーマの一つだろう。

崩し切れなくても狙いがスタンドにも伝わるくらいのボールの動きと、それに連動した人の動きが出せるか注目している。



一方で守備面には不安が残る。

ディフェンス陣はプレシーズンの出遅れで個々のコンディションとコンビネーションの両面で出来上がっておらず、開幕戦ではもっと失点してもおかしくはなかった。

ある程度長い目で見ていく必要はあるが、だからと言ってシーズン序盤は2、3失点想定する、というわけにはいかない。


昨シーズンのジェフ戦はトータル4勝1分と圧倒したが、守備面では中盤のプレスと両SHの仕掛ける意識で敵の両SHを押し下げることにより菅澤選手を孤立させ、高畑が菅澤選手との個の争いでも負けなかったことが良い結果をもたらした。


同じ戦い方が出来ればベストではあるが、ある程度は押し込まれることを想定しつつ、菅澤選手を起点として縦に走りこんでくる3人目の選手と遠目からのシュート、菅澤選手が個人で勝負するパターンに対し、チャレンジ&カバーを声を掛け合って継続するしかない。

両サイドバックのポジショニングもポイントとなるだろう。


不安が残る守備陣だが、結果を残すことで自信につなげたい。



■試合へ向けて

あまり験を担ぐタイプではないが開幕戦の悪いイメージを払拭するために、昨シーズン負けなったジェフ、昨シーズン負けなかったアウェイゲームということをポジティブに捉えたい。


2013年シーズンは第2節からの連敗で一気に自信を失った。

2014年シーズンは開幕からの連勝で一気に勢いに乗った。

シーズン通しての流れを考えてもこの第2節は結果にこだわらなければならない。


泥臭くてもとにかく"勝つ"という気持ちを強く持って挑みたい。




以上。