プレビュー 2014エキサイティングシリーズ第10節 vs アルビレックス新潟レディース | Redの足跡 ~浦和レッズレディース~

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■前回の対戦
2014年10月13日(月・祝) 13時キックオフ

新発田市五十公野陸上競技場
アルビレックス新潟レディース 0-1(前半0-1) 浦和レッズレディース

得点:35分 吉良知夏


両チームコンパクトな中で、レッズレディースのポゼッションが高いものの堅いブロックを崩すことができない。
そんなか中でも一瞬の隙をついて先制点を上げる。
後半は運動量の落ちた相手に対し深く侵入してCKを多く獲得することができたが追加点は奪えず。


守備では新潟の単調で迫力のない攻撃に助けられて無難に守りきった印象。


平日開催から中2日での試合で、両チームともコンディション的に重かったことも留意しておかなければならない。



■アルビレックス新潟レディース
ES戦績:3勝3分3敗の4位


現在3連勝中と調子を上げてきている。
大石選手、マッカーティー選手、怪我から復帰の山崎選手と、FW陣が結果を出して攻撃を引っ張る一方で、粘り強い守備も健在だ。


前節の湯郷戦では優勝への僅かな望みにかけて攻撃的にくる湯郷をしかりとハメて5-1で返り討ちにした。


大量得点での優勝阻止というよりも、前回勝利した駒場で勝って対戦成績を五分に戻すこと、もしくは皇后杯へ向けて良い流れを作るという気持ちが強いのではなかろうか。


いずれにしても調子も上向きで、余計なプレッシャーもなく思い切ってぶつかってくるだろう。



■みどころ
前節負傷交代した猶本は難しいとの情報で、代りに誰が入り、どのように戦い方をマネージメントするかが注目だ。
もちろん前節交代出場したながふうが本命であるが、神戸よりコンパクトでプレスの強い新潟に対して、より早く正確な判断が求められ、その真価が問われることになるだろう。
また猶本は開幕以来ずっとスタメン出場を続けてきた選手であり、攻撃のアクセントとして重要な役割を担っていたので、その穴を一週間でどのように埋めて仕上げてくるか楽しみであり、ゲームの中でも選手たちがどのように修正していけるか、攻撃の推進力というところで注目したい。



攻撃面では勇気をもって縦パスを入れられるかがポイントだ。
新潟はゴール前でしのいでの速い攻撃を持ち味としており、前節の湯郷戦もペナルティエリアに侵入されながらもしぶとく守るところから始まった。
決して新潟陣内でプレーする時間が長いからペースを握っていると錯覚してはならない。
猶本がいない中で、効果的な縦パスを相手ブロックの中に入れられるか、もしくは千佳とハナの両SHが個の力でブロックの外から引き剥がすのか、いずれにしても勇気を持って仕掛けるプレーを期待する。


そして、今シーズンの新潟戦の2得点(全得点)はいずれも吉良。
ゴール前で粘り強く守る新潟に対して、ペナルティエリアでの鋭いひと振りがチームを勝利に導いた。
新潟はゴール前での粘り強さはあるが、反面ペナルティーエリア近くまでは運ばせてくれる。
シュートの意識を高く持ち、ゴール前でも落ち着いてプレーすることを意識したい。



守備では最終ラインの上げ下げが非常に重要なポイントとなるだろう。
新潟は縦への速い攻撃が整備されてきた印象で、マッカーティー選手も来日当初より身体が絞れてきているようだ。
また、トップの選手が引いて2列目から裏を取る狙いもチームとして統一されてきてる。
ラインを思い切って上げるだけでなく、下げるところ、止めるところを考えながら90分間集中してアップダウンを繰り返さなければならない。

闘将高畑が声を出して統率する姿を注目して欲しい。
もちろんトップの選手をしっかりと捕まえること、上尾野辺選手を中心とした縦パスの供給源へのプレスも怠り無く。


ラインコントロールは吉田監督が就任してまず手をつけたところであり、シーズンを通して成熟させてきた集大成である。
前線からのハードワークも含めて、リーグ最小失点の真骨頂をこの晴れ舞台で存分に発揮してくれるだろう。



また、勝負どころでは選手起用も注目だ。
新潟はマッカーティー選手、大石選手、山崎選手と誰がスタメンで誰が終盤に出てきても危険である。
一方でレッズレディースは清家、大滝、サイドバックとシーズンを通して継続することで戦い方のメッセージを浸透させ、意思統一をしてきた。
ただ、猶本の代わりに入る中盤の選手が体力面も含めて終盤まで機能できるかは注意深く見ておかなければならない。

選手交代でも一定の結果を残しってきた吉田監督の手腕にも期待だ。



そして終盤はどんな状況でも縦に急ぎ過ぎないこと。
新潟のCBは高さもあり、縦パスに対する前への対応は非常に強く、跳ね返してからカウンターも鋭い。
最後まで慌てずにサイドから組み立てたい。


90分間しっかりと声を出して、ハードワークして、すべてを出し切った先に、望んでいたそれは必ず待っている。



■試合へ向けて
頂点に立つ。

なでしこリーグの頂点に立つ。

我々浦和レッズレディースがなでしこリーグの頂点に立つ。


歓喜の瞬間へ向けて、、、