第84回選抜高校野球大会大会1日目の21日、大阪桐蔭が第3試合に登場し、花巻東(岩手)と対戦。身長197センチのエース藤浪が、花巻東の投手大谷に先制本塁打を浴びるも、六、七回に打線が爆発。回を追うごとに調子を取り戻した藤浪の好投も光り、9-2で初戦を突破した。



 ていねいな投球を心がけていた藤浪だったが、二回、花巻東に均衡を破られた。相手エース大谷が藤浪の抜けたスライダーを見逃さず、右翼への本塁打で先制。さらに四回にも追加点を許す一方、強力な大阪桐蔭打線は五回まで沈黙を続けた。吹奏楽部3年、谷口結香さん(17)は「お願い、逆転して」と祈るようにつぶやき、トロンボーンの演奏に力を込めた。



 そんな思いが通じたのか、六回2死一、三塁で笠松が2点適時二塁打を放ち逆転。さらに七回、頼れる4番、田端の本塁打で2点を追加し、3点のリードを広げた。このとき一塁側アルプスを埋め尽くす大応援団の声援も最高潮に達し、チームを引っ張る主将水本の母、五月さんも「その調子でがんばって」と声を弾ませた。



 藤浪は五回以降、最速150キロの速球とコースを突くカットボールを武器に凡打の山を築いた。藤浪の母、明美さん(47)は「深呼吸をして、いつも通りの投球を」とグラウンドで奮闘する息子を見守り続けた。九回には花巻東の失策も重なり、4点を追加。終わってみれば大量9点を奪っての快勝だった。



 好投手を攻略しての鮮やかな逆転劇に加えて、終盤の打撃爆発。アルプススタンドは大阪桐蔭の強さを目の当たりした。「続く2回戦も勝って、ベスト8進出を」という期待の声が早くも聞かれた。



 西谷浩一・大阪桐蔭監督「大谷君は評判通りのナンバーワン投手だったが、必ず隙はあると考えていた。後半勝負に持ち込めたことも勝因」



 水本弦・大阪桐蔭主将「大谷君は球威だけでなく、うまさもあった。球をじっくり見極め、甘い球を狙った。甲子園の独特の雰囲気の中、勝ててよかった」



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引用:197センチエースが尻上がりの好投 大阪桐蔭、初戦制す



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