3月24・25日と、日本青年会議所 酒類部会の研修事業が開催されました。

今回の開催場所は、岩手県盛岡市であります。




3月10・11日に日本青年会議所の総会が開催されたばかりで、なぜ同じ場所と不思議に思う方も少なくないかも知れませんが、本当に偶然が重なっただけであります。

そもそも、部会長の私が東北出身ですので、東日本大震災から1年経った東北の姿を全国の部会メンバーに見せたかったこと、そして今年度私が一番頼りにしている運営専務が盛岡JCに所属していること・・・この2つの理由で「3月に盛岡で!」ということは、自然な考えと思っております。


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さて早速、今回の事業報告をさせていただきます。

今回の研修場所「岩手県盛岡市」は、言わずと知れた岩手県の県庁所在地であり、人口は約30万人(近隣市町村を含む周辺人口は約40万人)、郷土料理に「ひっつみ」「わんこそば」「じゃじゃ麺」「冷麺」・・・他多数。

我々に繋がりの深い主要酒類銘柄は、清酒に「あさ開」「菊の司」「桜顔」、地ビールに「ベアレン」などで有名な場所であります。




まずは空腹を埋めるために、山田運営専務、三宅直前部会長と共に「白龍(ぱいろん)」でじゃじゃ麺からスタートです。


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食後、2日間のスケジュールの確認をし、集合場所である駅へ






今回の参加者は、

私、山田運営専務、三宅直前、山本くん、

今井先輩、川松先輩、比嘉先輩、村中先輩、窪田先輩、大塚先輩、他オブザーブ参加者が2名です。



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全員揃ったところで、主会場の酒蔵あさ開様へ


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第1部では、日本最大の酒造り集団"南部杜氏"のお一人である 藤尾正彦氏より、酒の起源、日本酒と健康、あさ開の歴史などについて約1時間ご講演をいただきました。
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2部は、あさ開様の蔵見学

昔ながらの手造りの部分と近代的な機械化や、新商品開発への挑戦、そしてレストランやショップという、デベロップ&パブリックの熱意というものを感じさせていただきました。


その後、村井先輩、福井先輩も合流しまして懇親会→二次会を開催いたしました。
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酒類部会にとっては、その土地々々の酒を味わい、食文化に触れることも大事な研修です()




そして最後の〆は、やっぱり盛岡冷麺。
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元祖発祥のお店と言われる名店「食道園」。

冷麺も美味しいのですが、焼き肉の食べ方も他で見ない食べ方です。


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焼いたお肉をタレにつけた後、溶き卵につけて食します。

最初驚きましたが、正直美味しかったです!




翌日は、盛岡三大麺の最後を飾る「部会メンバー対抗 わんこそば大会」()


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結果は・・・

ご当地、盛岡JC現役の山田運営専務の圧勝でした^^

以下、最終順位です。

優勝 山田運営専務  105杯

2位 三宅直前部会長  91杯

3位 大塚先輩     84杯

4位 窪田先輩     78杯

5位 私        66杯

6位 比嘉先輩     64杯

7位 今井先輩     46杯

8位 村中先輩     45杯

9位 川松先輩     38杯

10位 川本さん     20杯

         合計 637杯()



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酒と食の文化と歴史を味わう酒類部会3月事業(盛岡編)

以上で全日程終了です。




最後になりますが、

岩手県は私の妻の出身地ということもあり、何かと思い入れの深い県です。

東日本大震災当日、私は花巻市で被災しました。

酒類部会の運営専務は盛岡JCのメンバーです。

また、自分がLOM事務局として手配等何かと関わらせていただいた東北青年フォーラムが、陸中宮古・・・。

数え上げればキリがないですが、そんな思い入れのある場所を酒類部会のメンバーに堪能していただけたことを嬉しく思います。




今回来ていただいた皆さんには、酒や食べ物を通して「東北は大丈夫だよ!!」ということを感じていただけたと思います。

ただ、被災地については、報道の通りまだまだ時間と手間を要します。

これからも東北復興のため、どうぞお力をお貸しください。



参加いただいたメンバーの皆さま、本当にお疲れさまでした。
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さ~て次回の酒類部会は、4月20日(金)

・国税庁酒税課の企画担当官をお招きしての春の研修会

・女性から見た日本酒についてのご講演

・懇親会&2次会

の3本です。

次回もまた来てくださいね!()


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先日の当社勉強会において、講師から教えていただいた言葉です。

欧州の古い格言のようですが、昔の人は、酒が食べ物をより旨くすることを理屈ではなく、体で感じとっていたんだと思います。


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また、”飲む”という漢字は、”食べることに欠かせない”と書きます。

食事をより美味しく、そして楽しくするために、適量のお酒は必要と言っても過言ではないですね。


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更に・・・日本酒はアミノ酸系の飲み物とも言われており(ビールの4倍、ワインの8~16倍)、当然アミノ酸を多く含む食べ物との相性がとても良いことを教えていただきました。


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今宵、日本酒を片手に、どんな肴と相性が良いのか、食べ比べをしてみてはいかがでしょうか。

きっと、目からウロコの新しい発見があると思いますよ(^ー^)♪

間もなく日付が変わろうとしていますが、今日は4年に1度の閏年。


本来なら、平年より1日多いわけで、会社の売上も対昨年の比較ならば多くて当然なワケですが、29日の営業終了後、概算で算出した2月期の売上がマイナスです・・・まいったなぁ(汗)。


不景気な話を書いても、愚痴になってしまいますので、閏年にちなんだ話をひとつだけ・・・


かつてイギリスでは4年間のうちでこの日(閏日)だけは、女性から男性へのプロポーズが公認されており、男性はそれを断わることはできないとされていたそうです。


素敵なような、恐ろしいような(笑)

でも、現代の日本であれば、婚活に活かせそうですよね^^


前回の続きです・・・


一通りのお話を終えた頃、

一ノ蔵の鈴木常務さんから昼食のお誘いをいただきましたので、喜んで返事させていただきました。

連れていただいたところは、一ノ蔵が指定管理者をされている「松山酒ミュージアム」という記念館です。

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 松山酒ミュージアム。昔、味噌蔵だったとか!?


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 お向いが、創業者の松本家の建物、昨年の地震の被害がまだ残っています・・・

その酒ミュージアムに隣接した「地酒や華の蔵」でいただいた、鴨の風味たっぷりのおそばに、まろやかなみそ焼おにぎり、とっても美味しかったです。


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 テーブルは、木桶の蓋。


食事をしながら、仕事の話や、鈴木さんのJC現役時代の話など、楽しく時間を過ごさせていただきました。


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 最後に、お約束の記念撮影。酒ミュージアム前にて


この後、鈴木常務さんは仕事のため帰社されましたが、せっかく来たので”酒ミュージアム”見学に・・・



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 中はこんな感じです。



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 旧 松本酒造店の半纏


一ノ蔵の歴史や、実際に使用していた昔の酒造りの道具、お酒の知識をアニメで紹介したりと、十分楽しませていただきました。

子供連れでもアニメで楽しくお酒を学べます(笑)


私も一通りの用事を済ませましたので、後は帰るだけだったのですが、ここから石巻まで20~30kmという距離でしたので、少し遠回りで帰ることにしました。


以下、現在の石巻市内の写真です。

実際住んでいるわけでもないので、間違った情報をお伝えするとマズイですから、写真のみのご紹介とさせていただきます。



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 石巻の中心商店街。

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 石ノ森萬画館近く。

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 日和大橋付近。


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 日和大橋通過中。

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 瓦礫の山。


ひとつ言えるのは、復興までまだまだまだまだ・・・時間がかかります。

昨日は、宮城を代表する銘柄のひとつ「一ノ蔵」へ、日本青年会議所酒類部会の先輩である鈴木常務さんを訪ねて、仕事のご相談と酒類部会の会長として宮城の酒類業界の現状を伺ってまいりました。



実は・・・過去7年ほど仙台に住んでいて、しかも内3年間は酒類関係の仕事に従事していたのですが、初めての蔵元訪問です(^-^)




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 ここが、「一ノ蔵」の入口です。心臓ドキドキしてます(笑)





入口から少し奥へ車を走らせ、正面玄関に車を止め、鈴木常務さんのところへ・・・



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 この建物の規模、驚きです!!





今回の訪問理由について、先に“酒類部会の会長として“と書かせていただきましたが、酒類部会も青年会議所の一組織である以上、「明るい豊かな社会」のために行動していかなければならないと考えています。

もっと簡単に言うならば、東北出身の部会長である私が、率先して東北の酒類業界の現状を発信することで、1人でも多くの人に東北の現状を知っていただきたい。そして、東日本大震災を風化させることなく、今後も復興への思いと支援の意識を持ってもらえるように・・・と思ったからです。



さて、前置きが長くなりましたが・・・



鈴木常務さんとは、酒類部会でも何度かお会いしておりましたので、和やかにお話をさせていただきました。






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 ㈱一ノ蔵 鈴木常務さん


鈴木さんの言葉で、一番驚いたことは、



「東北の蔵元は恵まれていますよ。」



との一言でした。



勘違いされると困りますので、詳しく書かせていただきますが、震災直後はほとんどの蔵で、相当の被害にあっております。

実際、沿岸部の蔵元さんでは今以て酒造りを再開できない蔵元や、地元での酒造りを断念し別の地で再開した蔵元、内陸部であっても大きな被害にあった蔵元もあります。

また、震災直後当時、原発事故の影響と、「自粛」という全国に蔓延した雰囲気は、酒類業界でなくとも先行きに不安を抱いた方は少なくないはずです。



しかしながら、そんな状況の中、好転させるきっかけになったのが、岩手の蔵元が作成した映像だったそうです。



「岩手の蔵元さんが全国に呼び掛けた映像は、大切なことを気づかせてくれたんです。大きな被害を受けた我々では自分のことで頭がいっぱいで、今後の経済がどうなるとかは全く気づかなかった・・・と言うより、気づけなかったんですよ。」

「東京のとある公園では、震災直後花見禁止の立て札があったらしいですが、その映像がニュースで流れた翌日には全ての立て札が撤去されたそうですよ。」



私も酒類の小売業をしておりますので、この映像も見ましたし、この後、宮城・岩手・福島の地酒の問い合わせが増えたことを記憶しております。



更に、鈴木さんの言葉を続けますが、

「福島県でも、酒類製造は(前年比)100%を越えたんですよ。もちろん蔵によって良い悪いはありますけど信じられます?」



・・・信じられないので、その理由を尋ねると、



「たぶん、東北の地酒を飲むことが支援なんだって思ってもらったことが、沢山の人に買って飲んでいただけた理由じゃないかな。それと、東北産に不安を持つ親御さんは子供の口に入れるものを気にするけど、お酒って飲む人が限られるでしょ。大人だけが口にすることができる上、自分の好きなお酒を飲むことには不安や抵抗感がないみたい。人によっては俺は○○(好きなお酒を)呑んで死ねるなら本望だなんて言うおじいちゃんもいるそうだよ()。あ、もちろん、誤解のないように付け加えるけど、製造側は自信をもって安心・安全なものを造ってるからね。」



・・・東北産というだけで疑心暗鬼にかられている消費者も少なくないと聞いております。今回、一ノ蔵さんの検査体制等をお聞きしましたが、しっかりとチェックされており、安心して飲んでいただけると思います。

ちなみに私は、全く気にせず呑んだくれております(笑)


また、宮城県の酒類小売店については、

「蔵元は全国の方からご支援をいただけるので復興は早いかもしれないけど、地元の小売店さんはかなり大変ですよ。通信販売等県外にお客さんを持っているところは別として、地元でしか商売できない人は次々閉めています。宮城県は景気が良いと言われていますが、それは一部分であって、本当に被害が酷かったところはまだまだですね・・・。」



他、こんなことも言っておりました、

「実は今、全国至るところの飲食店で、“東北の地酒がないとお客がこない”という風潮になっていることはおかしいと思っているんです。支援のため、東北の地酒を飲んでいただくことは本当にありがたく思っていますが、二杯目からは是非地元のお酒を飲んでください。皆さんの地元(経済)がしっかりして、その上で東北にご支援をいただければありがたいですね。」



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・・・来月11日で、丁度1年を迎えます。

全国各地でも慰霊祭や、復興を願うイベントも数多く開かれると聞いております。

おそらく、今後も東北の地酒を飲む機会が多いと思いますが、是非鈴木常務さんがおっしゃったように、東北のお酒同様に地元のお酒も愛飲していただきたいと思います。



東北のために、ご自身の地域のために・・・



この後、お昼をご一緒させていただいたり、松山酒ミュージアムを見学したり、被災地の石巻市を立ち寄って帰ってきたのですが、だいぶ長くなりましたので、次の機会に報告を書かせていただきます。