童謡、実は戦意高揚歌
皆さんご存じのこちらの童謡、幼い頃にどなたでも口ずさんだ経験はおありでしょう。
「汽車ぽっぽ」 ↓
こののどかな童謡も当初作られた時は戦意高揚歌だったのです。こちらをお聞き下さい。
「兵隊さんの汽車」 ↓
いかがだったでしょうか。冒頭部分は一緒の歌詞ですが、その後は「兵隊さんを乗せてシュッポシュッポシュッポポ、ぼくらも手に手に日の丸を...」と続きます。歌詞を聞いておわかりかと思いますが、この「兵隊さんの汽車」はいわゆる戦意高揚歌として昭和12年('37年)に作られました。時代はまさに支那事変(日中戦争)へと突入していくさなか。そしてその4年後には第2次大戦へと突入していく混迷の時代でした。「汽車ぽっぽ」は戦後メロディはそのままに歌詞を変えて再び発表されたものなのです。
「兵隊さんの汽車」を聞いていると戦地へ赴く兵士の姿が想像できます。戦争の惨禍を二度と繰り返してはならないと気持ちを新たにする1曲を紹介してみました。