【川の向こう】 |    書家 片山諭志 オフィシャルブログ

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      日常の思いや作品を載せています

日に日に春の訪れを実感できる

今日この頃となりました


鳥や虫も活発に活動し始め
東京ではすでに桜が開花しているとか


暦では昨日の18日から「お彼岸」に入り

その期間は春分21日を挟み前後3日間を

含めた1週間


お彼岸といえばお墓参りですが


なぜこの時期にお墓参りなのか?

そもそもお彼岸とは何か?



以前、お彼岸についてお寺で拝聴した

ことがありそれはこんなお話しです



昔は川に橋が架かっている事が

無かったので川を渡る事は大変な

ことでした



川辺で暮らしながらも向こう岸に

行く事が無いという人もいたそうです


そんな時代、川の向こうは別世界で

理想の世界が広がっていると思う人も

いた事でしょう


仏教では、苦しみや悩みが無くならない

人間の世界を川のこちら側に例えて

「此の岸」このきしといい


仏さまの安らかで幸せな世界、浄土を

「彼の岸」かのきしといいます


苦しみや悩みという煩悩の川を乗り越え

彼の岸に渡るには船が必要です🚣‍♂️


その船の名前は、彼岸に到達したという

意味の「波羅蜜」はらみつといい
主に六波羅蜜が大切だとされています


1、布施・・・人に施しをする
2、持戒・・・人としての規則を守る
3、忍辱・・・くじけない
4、精進・・・一生懸命努力する
5、禅定・・・心を落ち着かせる
6、般若・・・智慧を身に付ける


この6つの修行を積み重ねる事によって

彼岸へたどり着くといわれています



この事を改めて思い起こし

お墓やお寺に参る事を通じて



感謝の心や自分の命の大切さに気付く

ことがお彼岸という



「こころの習慣」なのです✨🙏


天文学では春分と秋分は昼夜の長さが

同じになる事から陰陽バランスが整い

瞑想したり断食すると良いそうです


また、あの世とこの世が最も近くなるとか


春分に限らず毎月お墓参りはしていますが
日々、六波羅蜜を心がけたいものです😌





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