オリジナルレザートレイ 作成過程のご紹介 | Treasure Base

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拘りのウェア レザーアイテム ファイヤーキング等 好きな物だけを集めた大阪堺市にある小さなショップです。

現在ご依頼頂いておりますレザートレイの製作過程をレポートしたいと思います。

時計等のディスプレイをする為の30センチ角程度のトレイ、ということでご依頼頂きました。


使用するのはレッドの栃木レザー。しなやかで且つ、張りのある良い革です。

今回はこの極厚2㎜レザーを贅沢に使います。

そしてベースとなるトレイは業務用の極厚ステンレストレイです。特別に取り寄せました。

2㎜の厚さなのでトレイの形に合わせて折り曲げることは困難です。

ですので革を思い切って水に浸けます。そうすることにより革が柔らかくなります。


水に浸し、このようにトレイの形に沿わせ乾かすと・・・

このように形状が記憶され固まります。

この革の特性を活かしてでないと2㎜厚のレザーは手懐けることはできません。

上記をふまえた上で本番です。


このように大胆に水に浸します。スポンジで叩くように丁寧に・・とか言われますがこの2㎜の厚さ
だとそんなあまっちょろい方法では日が暮れてしまいます。
このようにしないと完全に浸りません。水で完全に浸さないと乾燥後にムラになり元に戻す
事ができません。オイルも十分に含んでいるレザーなのでじっくり時間をかけて水に浸します。



手前が水に浸す前のレザー。奥が水に浸したレザー。このように色が濃くなりますが、乾燥すると
ほぼ元に戻ります。ムラが無く浸っているのがわかりますでしょうか。

この状態でもう革はフニャフニャです。


トレイに型押ししていきます。シワが寄らないようにしっかりと型をつけます。型をつけたらこの状態で
半日冷暗所で乾燥しました。



そしてトレイから外すとこのように見事な型が付いていますね。まだ湿り気があるので外した状態で
もう半日乾燥させます。

そして表側も同様に、水に浸した革を型押ししていきます。

画像右のように表側もしっかりと型押しできました。裏側と同様乾燥をします。
まだ濡れている右の革と乾燥が進んだ左の革を見ていただくと、乾燥すると元の色に戻って来ている
ことがわかりますね。


表側も乾燥するとこのように見事な型がついています。


そしてここからやっと下準備が終わり、トレイの作成に入ります~。



ステンレストレイに、時計を置くとのことでしたのでできるだけクッション性が有った方が良いと思い、
クッションシートを貼り付けます。

そして革と金属の貼り付けなので革用のボンドでは貼り付け強度が弱いのでこのような金属でも
接着するボンドを使用しました。


そして裏側から貼り付けていきます。。。。。。。










どのようなトレイになるかは次回の記事をお楽しみに!

ちなみにここから先の作成過程は写真を取り忘れていたのでございません(汗)