寒くなると思い出すものがあります。
それは・・・パンツ。
ショーツとは言いたくない。
なぜなら
これをお店で見つけた時は
きたーーーー！！って思いましたね。
これだよこれ！！
まさにわたくしが求めていたものだった。
メリヤス（たぶん）という素材。
おへそが隠れるどころではない。
乳の下までくるのだ。
妊娠して、おなかが大きくなるにつれ
今までのショーツが合わなくなってきた。
そりゃそうだ。
妊娠中は、それ用のワンピースばかり着ていた。
ウエストのあるものなんて着られるわけがない。
そりゃそうだ。
すると、下から風がすーすーと入ってくる。
おなかが冷えることこのうえなし。
それでずっと胃腸の調子が良くなかった。
さもあらん。
そんな時に出会ったのがこのパンツである。
パンツが「おいで」って呼んでいた。
それくらい大切な出会いだったのである。
はいた時の温かさ。今でも忘れません。
それからというもの、胃腸の調子がすっかり良くなって
おなかがいつでも気持ちいい状態だったんです。
おなか周りを温めるとこんなにも違うんだと、その時初めて実感しました。
冷たかった足まであたたかくなったんです。
だから出産後も、それを続けてはいていました。
ウエストのゴムを調節して。
そんなとき、1週間くらいの旅行をしました。
もちろんパンツも一緒です。
はいたパンツをずっとビニール袋に密閉しておきたくない・・・。
旅先で、洗いたくなっちゃうんですよね。
で、洗います。
でも、生地が分厚いので、しかも寒い時期、
（夏はこのパンツ、はきません。なぜなら暑いから）
なかなか乾かないんです。おおっぴらに干せないし。
乾かないけど、はきかえるたんびに洗濯して・・
さあ、高速道路で帰る時が来ました。
がらがらの高速道路。
時速８０㎞以上だから車の横を風がびゅんびゅん通り過ぎます。
とてもいい天気で、お日様が気持ちいい。
とっても美しい青空の日でした。
この風・・この日差し・・・
もったいない！！
何も活用しないのはもったいない！！
ええ、ご想像の通り。
だって誰が見るというの？
こんながらがらの高速道路で。
夫がぽつりと言ったわ。
そして何度も、やめておけと言いました。
その気持ちわかるけど、
風と日差しがもったいないという心の叫びにはあらがえなかったの。
そしたら、いつのまにか車が１台並走してるじゃない。
あんなにガラガラだったのに、いつのまに！！
しかも大口開けて指さして笑ってる！
あまりにもあからさまに指差すものだから、
あわててパンツを取り込んだわ。
人に指さしちゃダメって教わらなかったの？
夫も恥ずかしかったのか、振り切ろうとスピードを出したり落したりしていた。
となりの車はすっと追い抜いて走り去っていった。
もちろん夫は言ったわよ。
「だからやめておけって言ったのに。」
ごめんなさい・・あなた。
どうしてもやらずにいられなかったの・・・。
で、今度は、窓の内側に干した。