栄州市内から車で30分。
栄州シティバスツアーで最初に訪れたのは、水島里(ムソム)伝統村という昔ながらのスタイルを維持する村にやってきました。
この水島里村は、潘南朴氏と宣城金氏の村として主に両班達が暮らしていた場所なんだそうです。
村もUの字のように乃城川に囲まれるように存在し、約50軒の古宅が残されている、ちょっと安東の河回村に似た雰囲気の場所です。
そしてその乃城川には今も木製の小さな橋がかけられています。
橋を渡っている人と比較すると細い橋だというのがわかると思いますが、橋の幅は約30㎝もあるかないか......
平均台よりは広いけど、平均台の上を歩くような緊張感が漂います^^;
当然こんな細い橋なので、反対側から来た人とはそのままではすれ違うことが出来ないから、川の中間部には何か所かこのような人をやり過ごすための避難台があります。
今でこそ水流も弱く、水かさも少ないですが、小白山と太白山からの水が流れ、合流する地点でもあるため、昔は鉄砲水などの被害にもあったようです。
橋の杭も深くまで埋め込まれていたわけではないため、水量が増えると流され、都度橋を架け替えていたのだとか。
この川を渡るだけでも大変な苦労があったんですね。
私達ツアー一行は、まだ最初の見学地でしたが、ここで一休みしようということとなり、グループで参加していた、私以外の参加者が持ち込んだ食べ物で休憩することに。
自家製のキムチや果物、ナッツなどをおつまみにマッコリで乾杯となりました。
だっ、大丈夫なんでしょうか?
やはり韓国の方は旅行(休憩)の際にはマッコリがかかせないようです^^;
もちろん私もごちそうになりましたよ~
手作りのキムチがおいしかったです!
マッコリをいただきながら川からのさわやかな風に癒されていたら、某TV局の撮影が始まりました。
どうやらこの水島里を紹介するドキュメンタリーのようですが、たしか6/17(金)ぐらいに放映になる予定と言ってましたよ。
一休みした後は、再び橋を渡って水島里村へと戻ります。
村には約50軒ほどが生活をしているということでしたが、週末で観光客が少なからずとも訪れているからでしょうか、この村の人と思われる人とはすれ違うことがありませんでした。
やってきたのは、この水島里資料展示館です。
ここではこの細い橋を渡る様子(お葬式など)の様子や、この橋のお祭りの様子、村と橋の関わり合いなどを紹介するVTRが流れていました。
他にも乃城川での漁の様子を再現した模型などもあります。
この水島里村の中でも、有名なのは民俗文化財に指定されている海愚堂古宅と晩竹斎古宅となります。
古い建物は築100年を超えているのだとか!
ここの村は壁も低く、建物の様子が外からでも見えるのですが、どの家も今も瓦葺を定期的にふき替えては大事に暮らしている様子がわかります。
韓国では最近こういった古宅が残る村を伝統村やスローシティとして保存・維持する動きが出ています。
多少商業化されている村もあるけど、やっぱり年季を感じさせる古宅は見ているだけでも感心してしまいますね。
100年前に誰かが座った縁側、100年前にだれかが見ていた壁......
そう思うとロマンだなぁと^^
栄州の中でもぜひ訪れてほしいスポットだと思いました。