■いまさら聞けない経済学 その12「限界費用・限界収入曲線との関係」 | travelingman pt2

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今年も地球を行ったり来たり

限界費用曲線(MC)と限界収入曲線(MR)との関係を見てみる。

限界費用。収入曲線の限界とは追加的ということ、つまりパンを100個作るとして101個目からの費用や収入のことを言う。101個目から費用が違うということはありうるという話は以前で出てきた。それは100個までは今までの設備や人手でよくても101個作るにはもっと良い機械が必要だったり人手が必要だったりするからだ。

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上のグラフが屈折需要曲線とMRつまり限界収入曲線の関係である。太線が屈折需要曲線である。D-Dにはそれにふさわしい限界収入曲線MR-MRがありd-dにはやっぱりそれにふさわしいmr-mrがある。ところが実際はAで屈折需要曲線としてd-Dとされているのでmr-MRに分断されてしまうのである。
そして限界費用曲線MCとの関係は以下のグラフのようになる。

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A点よりQ(製造量)を増やすと価格は下がり追加費用(限界費用)がかかる。Aより右側はMC>MR(限界費用が限界収入を上回っている)、なので利潤は減少してしまう。A点より左側はMR>MCであるが、生産を減らしてしまえば当然収入も減ってしまう。
だからA点から硬直して動かない。

またMC(限界費用)曲線が下の図のような範囲にある場合この理論が成り立つ。

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