1-2.TOB発表後に、株価はどう動くの?
ある企業のTOBが発表されると、だいたい株価は急激に上がる。
しかし、その爆上げを見て、あわてて買いに走り、翌日株価を見ると、株価が下がっている ことがままあるのじゃ。
以下に主なTOB発表後の株価の動きを示すが、買取価格が下がるのは、買取株数に上限のある買付条件が付けられており、TOBに応募しても全部買付されない可能性が高いためなのじゃ。
TOB発表後の動き
株価 | 種類 | 買付条件 |
1.上昇(又は不安定な動き) | 敵対的 | 下限あり |
2.さや寄せ | 友好的 | 全部買付 |
3.下落 | 友好的 | 上限あり |
1.上昇、または不安定になる場合
敵対的TOBは、買い付けが失敗した場合、買付自体を実施しなくて良い様、応募株数が~千株以下の場合は買付しないなど、下限が決まっておる。
投資家はホワイトナイトの出現なんかを見越して、TOB価格が上回るか、またはTOB失敗を予想して急落することもある。
2.さや寄せする場合
子会社化を狙い、買付後に上場廃止する場合なんかは、買取数の条件をつけずに全部買付するため、株価は買取価格にほぼ等しい価格にさやよせする。
シャディの事例(2007/6/8~7/24、1,500円)
3.下落する場合
友好的TOBでも、買付する企業の上場を続けたい場合などは、買付株数の上限が~千株以上の応募があった場合、超過分はあん分比例方式に買い取るなどの条件がある。
つまり、応募した株が全部買付されない可能性がある。
この買い付けされない場合のリスク分が、株価の下落に現れるんじゃが、下落が大きい場合、ちゃんと計算・予測できれば儲けが出ることがあるんじゃ。
重要なところだから、次に「あん分比例の法則」を勉強しようかの・・・?
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