高校生の頃、母と一度だけロック・コンサートに行ったことがありました。
ジュリー(沢田研二)Rock&Rollショー☆彡 みたいなタイトルの・・・。


昔からナイーヴ耳だった母は大きい声や歪んだ音が苦手で、ドラえもんの声も嫌いと言ってたくらい(笑)、ロックなんてとんでもないっていう感じでした。
それが、わたしがジュリーの招待券を2枚もらったので、友達に電話して誘おうとしたら「その電話、待った!」ときた母。
どっちかといえばわたしはGSザ・タイガースの中ではトッポが好きで、ジュリーはそれほど興味がなかったのですが、母はきっとジュリー派だったのでしょう。そして、コンサートの内容も当時テレビで歌っていたような『許されない愛』のようなヒットソングを勝手に想像してしまったようです。


ところがライヴが始まると、会場はいきなり真っ暗になるし、紛れもなく大音量のロックだし、照明も激しく点滅したりして、母はただ唖然とするばかり。そのうちに頭が痛くなったらしく耳をふさいで座席にうずくまってしまったのです。
わたしはといえば、そんな母の様子が気になって曲を楽しむどころではありません。何の曲を演奏したのか、どんなパフォーマンスだったのか、そして『許されない愛』は演奏されたのか??・・・全く覚えていませんでした。ジュリーごめん^^;


スティング
ナッシング・ライク・ザ・サン  

ジュリーとは全く関係ないこちらのアルバム。20年くらい前に購入し、わたしの中では地味ながらもロングランCDの一枚です。
ポリス時代はパンクとレゲエの混じったようなニューウェイヴ・ミュージックをやってたスティングさん。

ex.マテリアル・ワールド byポリス

http://www.youtube.com/watch?v=3uaFiyHrzt0&mod

そして、このソロ初期の作品集では、ジャズとレゲエの混じったような(?)曲が多く、スティング自身による詩的で興味深い解説が付いてます。
「シスター・ムーンを、月の満ち欠けによって、気が変になったりするすべての人に、あらゆる狂人たちに贈る。」とか、
「ママとママを愛したすべての人に、このアルバムを捧げる。」とか・・・。
そして別のライナーには、このアルバムの製作中にスティングのお母さんがガンのために亡くなったことが書かれてました。
そのせいか元気のないときに聴くと、いたたまれなく寂しい不安感に襲われてしまうこともあります。
スティングの静かなスモーキーヴォイスにひんやりした音色の高音サックスなど、ナイーヴさが魅力です。


シスター・ムーン

http://www.youtube.com/watch?v=JkCsvYJ0JBc&mode=related&search =

リトル・ウィング

http://www.youtube.com/watch?v=dVZCOkCM7M4&mode=related&search =



ポリスも近々再結成されるようですね。今度はどんなウェイヴになることか?楽しみにしています。