一応説明しますと、「商標」とは、ある特定の企業などが用いる商品名・サービス名・ブランド名のことです。
本作は、昨年に刊行した「へんな商標?」 の続編で、前作同様、なんだこれは?という面白商標、いわくつきの謎商標を紹介し、その商標が生まれた背景や、トラブルにまつわるドラマを考察していく…というコンセプトになっています。たとえば、
■なぜ清涼飲料水に『鉄子の部屋』なんて商標を採用したのか?
■冷蔵庫の商標に『ベジータ』。東芝の人たちは違和感を覚えなかったのか?そしてエアコンに『5空(ごくう)』と名付けたシャープの人たちの心中やいかに?
■『おパンツ占い』、『18禁カレー』、それっていったいどんな商品なんだよ!?
■『虎の巨人退治』という酒を売っていた業者は、巨人ファン向けに別の商標も持っていた?
■『白い恋人』に訴えられた吉本興業の『面白い恋人』。なぜ吉本だけが標的になった?
などなど…といった内容です。
イラストは、今回も漫画家の和田ラヂヲ先生にお引き受けいただきました。僕の文章はともかく、ラヂヲ先生のイラストは前作よりもスケールアップしています!まず、大きさが倍くらいになってて、一コママンガになっている!単に一ファンとして嬉しいですよ僕は。
『面白い恋人』に関しては、7月頭くらいから原稿に入れていたんですよ。そうしたら責了(本の完成)直前に、なんと吉本が訴えられてしまった。これはちょっと書き直さざるを得ない!と、ギリギリまでほぼ全面書き直しの作業をすることになりました。
本当は、争いが現在進行形の状態で書くのはあまり好ましくないのですが、そこはなるべくうまいことまとめようと苦労しました。吉本興業のプレスリリースを読むと、「円満な解決を希望しております」などと書いてある(訴訟提起されて、プレスリリースで円満解決を切望するケースというのはなかなか珍しい)ので、事件自体は案外早く和解するかもしれません。
それはまぁいいんですが、本の方、もしよろしければお手に取ってみてくださいね。
へんな商標?2
友利 昴 和田ラヂヲ 発明協会 2011-12-26 b y G -Tool s |