ちょっと長いけど

裕次郎が「これ、絶対おかしいよ」って言ったのが「西部警察」の数字
大都会や太陽にほえろなどの刑事シリーズを多くやっていた裕次郎だが
西部警察だけビデオリサーチの数値が極端に低いという事の疑問がその発端

■裕次郎も「おかしい」
僕がいつもおかしいと思うのは、視聴率にはビデオリサーチとニールセンの二種類あるけど、
うちの『西部警察』がニールセンでは二十何パーセントいって、ビデオリサーチは十四パーセントとかね。
六とか七とか八とか、めちゃくちゃに違うわけ。
両者の差が一パーセントくらいの差なら ――仕組みはどうあれ―― そうかな、と思わなくもないけど、
六パーセントも八パーセントも違っちゃえば、何百万人ぐらいの差になるわけだ。
そんなもの、信用してられないよ。
これはハッキリとは言えないんだけど、ビデオリサーチは電通だよね。
電通の息のかかっている番組は視聴率が高くなって、そうじゃない番組は低くなるのはしょうがないんだよね。
(中略)
だから僕は、ビデオリサーチなんていうのは、電通の息がかかって不公平だと思う。
石原裕次郎:著「口伝 我が人生の辞」より抜粋(149~150ページ)

その理由と考えられてるのが、西部警察は石原プロとテレビ朝日が
電通を通さずにスポンサーを募って制作された番組だった
(後に慎太郎のコネクションで東急エージェンシーが入る)
ゴールデンタイムのこの枠で、電博以外がメインで入るのは初めてだったという

要するに、電通を通してない番組だけ、視聴率がニールセンよりも
6%以上低いのが常態化した事で、強い疑念が生まれたんだろう