想定では最大のライバルになると思われていたマイネルオルカーンが回避して、一番人気が濃厚なメンバー構成になりました。
ただ過去2戦で一番人気を裏切っているので、正直一番人気は嫌だなと思ってました
パドックに出てきたエンブレムですが、いつもの「戸田組」シャツを着た厩務員さんが引いてました。
今回が10戦目でしたが、現地で応援するのは5回目で、未勝利馬としてはかなりの頻度で応援してきたことになります。
何故だか分かりませんが、エンブレムは函館遠征した際に2度も偶然走ってくれたりと少なからず何か縁を感じさせる馬でした
力の要るダートは合うと関係者の方々が口にしていたので、パサパサの中山ダートは必ずエンブレムに合うものと信じてました。
レース前に友人から「レース前はやっぱり緊張するんですか」と聞かれましたが、さすがに今回は崖っぷちのレースと言うだけあって多少は緊張してました。
ダート適性の高いエンブレムなら地方に行ってもすぐに出戻りできる自信はありましたが、それでもやっぱり中央にそのまま残れるに越した事はありません。
今日はやってくれるはず
そう信じてレースを見守りました。
スタートはあまりいいとは言えないエンブレムでしたが、今回は抜群のスタートを見せました。
そして二の脚も速いほうではありませんでしたが、上手く先行集団に取りつくことが出来ました。
馬なりのまま徐々に前に行き、4コーナーでは絶好の手応えで2番手へ。
直線では少し待ってから、ウチパクJが満を持して追い出しにかかります。
今までは全く違う理想的な展開に戸惑いつつも、「ウチパク~ウチパク~」と絶叫しました。
後ろから人気馬が差してきましたが、それでもエンブレムの末脚は衰えることなく、見事1着でゴールしました
スーパー未勝利戦での勝利は一口史上初の出来事でしたが、とりあえず崖っぷちから脱出できたことにホッとしました
厩務員さんの嬉しそうな顔が印象的です。
口取りの時も我々会員に嬉しそうに挨拶してくれました
前の記事にも書きましたが、デビュー戦でタイムオーバーになりそうなくらいに大敗した時は、正直言って勝ち上がるのは難しいんじゃないかと思いました
そんなわけで私の期待値も低く、春に中山と東京で応援した時は、走る前から勝つのは半ば諦めてました。
ところがエンブレムは函館に転戦してから、メキメキと力をつけ、勝ち上がる寸前のところまで来ました
馬自身の成長力はもちろんのこと、辛抱強く使ってくれた戸田先生と、エンブレムにつきっきりで調教してくれたタナパクJには本当に感謝してます
タナパクJは連闘の前走で、エンブレムをクビ差の5着に残してくれました。
もしあの時に掲示板を外していたらスーパー未勝利の出走権を得ていなかったので、運命を分けたクビ差だったと言っても過言では無いでしょう。
そんな意味でもタナパクJの功績は大きかったと思います
ここまで泥臭い過程を経て勝ち上がった愛馬は過去にはいなかっただけに、何だか新鮮な気持ちになりました
この夏は函館で2回も応援したりとエンブレムのことを考える時間が多かっただけに、今回の勝利は格別の思いがあります。
この喜びはレース後にじわじわと湧いてきました
今回のタイムは決して優れたものでは無いかもしれませんが、ここまで少しずつ成長してきたエンブレムなら、上のクラスに行っても持ち前の頑丈さと成長力できっといいレースをしてくれると信じてます。
ここまで使い詰めできているので、この後は少しリフレッシュの時間を設けて、また頑張ってもらいたいと思います。
これからも頑張れエンブレム