先日、合気道の稽古後、
審査の近い熱心な道場生より
質問があった。
「“武道”を見せてください」
『唐突にどうした?何が知りたい?』
「“練習上の心得”を確認したいのです」
聞けば、どうやら
彼がWebで調べていたところ
文言が異なるところがあり、
疑問に思って確認したいということだった。
いやぁ~気にしたこと無かったので
新鮮な驚きでした
持参していなかったので、
さっそく帰宅後に確認した
(正直、そんなことはないだろうと
思っていたのだが、)
・・・∑(゚Д゚)
確かに違っている
違う箇所は・・・
心得六の最初の方
『本武術ハ大和魂ヲ鍛錬シ誠ノ日本人ヲ作ルヲ目的トシ~』(開祖著書“武道”より)
『本武道は心身を鍛錬し至誠の人を作るを目的とし~』
なんで
どうして変わったのか、
なぜ、なぜと調べていると・・・
阿部醒石先生が書かれたというモノを発見!
合気道書家としては、たいへん著名であり、
多大な影響を及ぼした可能性大と見た
にしても、
“心身”という言葉は
わかりやすいかもしれないが、
やはり“大和魂”は
捨てて欲しくなかったなぁ~
それに
“誠の日本人”は
“至誠の人”では、
かえってわかりづらく、
意味も変わってないかなぁ~
(参考)
しせい【至誠】
この上なく誠実なこと。また、その心。まごころ。(国語辞典より)
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技術書『武道』について
(2008-03-25 記事より)
『武道』とは・・・
1938年、開祖が自費出版し、
わずか数百冊、当時の後援者等
重要人物にのみ配布した技術書。
当時の一連の技を説明入りで
開祖自身が演武している
唯一の資料であり、
大東流合気柔術から
現代の合気道への変遷がうかがえる。
『武道』のなかの基本技、
例えば一教、入身投げ、四方投げは、
戦後岩間で開祖が教えていた形と
ほとんど同じものであることや、
その多くの技に
武器技があることもたいへん興味深い。
斎藤守弘先生の武器技を含む
岩間の合気道が、
まさに開祖の技であることを
証明するものだからである。
1980年、この『武道』が
合気ニュース編集長・
スタンレー・プラニンにより見いだされ、
翌年本誌を通じて合気道界に発表された。
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季刊合気ニュース
AIKINEWS No.130 P.14より
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開祖に最も長く従事した高弟・斉藤守弘先生が注釈したもの。
『武道』に掲載された開祖の演武写真とともに、
斉藤師範自らが詳しい連続演武を行ない、
技の一つひとつを再現し、さらに詳細な解説をつけている。
合気道家のみならず合気道史を研究する方にも貴重な資料といえる。