歴史。戦争。過去。



この三つのワードから真実を手繰り寄せる事は、難しい。


答えが一つでないからだ。



在日朝鮮人、韓国人、中国人に対する歴史がそれにあたる。日本に生まれ、日本ですむ、日本人である僕にとって、戦争に関する知識は日本寄りの知識になってしまう。






今回改めて、戦争について考えようと思った。きっかけは、在日の友達だ。

彼女は、朝鮮学校に通い、朝鮮人として生きてきたが、今は日本人男性と結婚し、日本名を名乗っているが、下の名前は朝鮮名のまま生きている。





そんな彼女は、僕に歴史の事を言ってきたり、差別的発言をすることは一切ない。むしろ、そっち系の話は避けるようにさえ思える。






きっかけは「そこまで言って委員会」を一緒に見ていた時だった。








僕が「Mちゃんはやっぱり朝鮮学校に行ってた訳だから、戦争に対して詳しいから、この話もよくわかるんじゃない?」と聞いた時の事だ。



Mちゃんは一瞬、とても悲しそうな顔をしてこういった。




M「本当は、私たちよりも貴方達の方がよく知っておくべき内容よ」







どうして?




そう思った自分を今はとても恥じている。




M「でもね、無理に知って欲しいとは思わないの。あなたが知りたいと思った時に、自分の手で調べて、聞いて、知って欲しい。」



僕「ふーん。なんだかんだ言って、知らないんやな。ま、おれも知らんけど。過去の事やし、いつまでも謝罪謝罪ゆーても始まらんし、おれらは仲良くしような。」



M「うん、仲良くしよう。だから、もし、気が向いたら、自分で色々と本を読んだり調べたりしてみて。それでもっとお互いを知れたらいいね。本当の意味で仲良くできたらいいね。」






…本当の意味で?って事は今、心の底からは仲良くないってこと?



とは思ったが口には出さなかった。



M「大事なのは、自ら知りたいと思うことだよ」









そこから、僕の歴史探求は始まった。





色んな本を読んだ。色んな話を聞いた。




そして今、自分を恥じている。








ドイツによるユダヤ人連行は映画や授業で見聞きしているのに、なぜ僕ら日本人は自国の侵した罪を知らずに生きているんだろう。






なぜ未だに、嘘か真実かなんて騒いでいるんだろう。







なぜ。






強制連行が嘘であったと声高に喚く人々は、隣国をバカにし、尊敬しないのだろう。









なぜ、さまざまな証言や遺骨が残っているのに、強制連行はなかったと言いきって、しかもバカにするのだろう。






その神経を疑う。





http://blogs.yahoo.co.jp/x1konno/28233853.html


このブログ。一体皆さんはどう思いますか?
このブログが傑作のブログとして騒がれている、この日本をどう思いますか。



削除されず、未だに残っている。これを強制連行された人の家族が見たら、悲しむ、恨む、更に日本を嫌いになると、この人たちは想像もできない。




なぜ、僕ら日本人は、終戦記念日に自国が責められた話ばかり取り上げるのだろう。なぜ供養しないのだろう。なぜ、なぜ。














それは僕らが弱いからだ。












怖いからだ。








真実を見、聞くことが、怖くて怖くてたまらないからだ。僕は証言集を見るたび、恐怖のあまり吐き気が込み上げ、もし自分の家族だったら?自分だったら?と思うと、恐怖で涙が流れた。




でも目を背ける事はできなかった。





何故なら僕らの日本は、その恐怖の上に成り立っている。確かに日本の為に死んでいった英雄もいる。靖国神社に参拝もすべきだとも思う。






だけど、それだけじゃ駄目だ。加害者として。







僕ら日本は確かに罪を犯した。






謝罪とは何か。


お金を支払うことか?


違う。



教科書にその事実を書くことか?



違う。




心から、相手の傷を知ろうとし、心から悔やみ、そして労わる事。



この件に関して言えば、供養する事もそれに含まれる。そしていつまでも忘れない事だ。









原爆を二度と落とさないように活動する日本人がいるように、強制連行を二度とさせないよう活動し、その事実を広めようとする韓国人がいる。




原爆は戦争を止める為に落とした、仕方がない、日本が悪いと言うバカなアメリカ人がいるように、強制連行は嘘だ、戦時中だったから仕方ない、自分達が勝手に来たと言うバカな日本人がいる。








僕らは決め付けてはいけないのだ。本質を見なくてはいけないのだ。大事なのは真実か嘘かを決め付ける事ではない。その事実が2度と起きないよう学ぶ事だ。





学び、そして相手を敬う事だ。





話し合うことを諦めない事だ。





僕は過去、強制連行された韓国人に、朝鮮人に、中国人に、手を合わせる。







2度とそのような事がないよう、
あなたがたが安らかに眠る事ができるよう、僕ら若い世代は仲良くすると約束する。




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