ボクはテルミンを弾くのですが、なんでもテルミンは原理的にAMラジオが3台あれば出来るという情報を得て、ザ・ダイソーのAMラジオ(300円)を使ってトライしてみました。半信半疑でやってみたのですが意外や意外、思いっきりテルミンじゃありませぬか。もっとノイズまみれの、なんちゃって的なものを想像していただけにオドロキ。改造はまったく必要ありません。他にもっと上手いやり方があるかもしれませんが、ひとまずボクのやったやり方を紹介します。

まず3台のAMラジオを用意し、仲良くピッタリと並べます(この位置関係はかなり重要)。真ん中のラジオをテキトウな周波数に合わせ(ちなみにボクは1600khzくらい)、左右のラジオは両者ほぼ同じ周波数(最終的にはどちらかがやや低い?)に合わせます(ボクは100~105khzくらい)。アウトプットを使用するのは真ん中のラジオだけです。ボクは電気に関しては完全な素人で、原理の肝心な部分に関しては「ホニャララ」なのですが、おそらく両脇の2台で
干渉(うなり)を発生させ、真ん中のラジオがその干渉(うなり)を受信するという状態になっているとオモワレます。真ん中のラジオをメインラジオとして固定したうえで、両脇のラジオに手をかざしてみたり、ナデナデしたりしてみたり、あるいはいっそのこと両脇のラジオを掴んで、メインラジオから遠ざけたり近づけたりしてみましょう。ホニャララ現象発生!まさにテルミン!


AMラジオテルミン ETHERWAVE


実際のテルミンのように手の距離間だけでメロディーを演奏するには、もっと工夫や改造が必要のように思いますが、とりあえず手の動きでピッチは変化します。ラジオにさわるとテルミンのピッチ・アンテナにふれた時のようなトリッキーな跳躍音程が得られます。左右のラジオをメインラジオから遠ざけることによりヴォリュームもコントロールできます(30cmくらい離すとミュート)。音域もかなり広いですし、音もなかなかです。スバラシイ。編集素材としてもこの波形からあらゆる音が作れそうです。100円楽器の世界もかなりにぎやかになってきましたヨ。