死亡・老化・がん等の病気リスクを決定づける「究極の」体内栄養があった! | 慢性腎臓病(IgA腎症)、あと4年で透析と宣告、埼玉

慢性腎臓病(IgA腎症)、あと4年で透析と宣告、埼玉

平成27年6月10日、医師から「このまま行くと、あと4年で透析」と宣告。扁桃腺摘出・ステロイドパルス終了、平成28年3月8日に尿所見が寛解。クレアチニンは、現在1.40Hです。令和3年3月30日たんぱく尿が1+になるも、同年7月20日、再び尿所見寛解に。

http://biz-journal.jp/2016/09/post_16623.html
Business Journal 2016.09.13 より全文引用します。

本連載では、からだのたんぱく質栄養の評価指標である血清アルブミンの高いシニアほど、老化の進行が遅く、筋力が保てることを解説してきた。すなわち、老化速度が血清アルブミンの数値に左右されるのである。ところが、この重要認識は医療従事者の間でもそれほどない。そこで今回は、超高齢社会おけるシニアの必須検査指標、血清アルブミンについて詳しく説明する。

 1980年代後半から、血清アルブミンと健康状態の関係を明らかにしようとする疫学研究が蓄積され始めた。健康科学では比較的新しい研究テーマである。体調を崩し医療機関を受診した際、まずはその原因を特定するための血液検査は誰しも経験があるだろう。

 そこで選ばれる検査項目は、病気の早期発見のためのものである。かかりつけ医の定期受診であれば病気の程度と管理状況をチェックする項目が選ばれる。しかし、日常の診療で血清アルブミンが検査項目としては選ばれるのはまれである。血清アルブミンは体の不調の原因を特定するための決定打にはなりにくいからである。

 もっとも、年に一度の人間ドックでは必須項目になっている。その理由は血清アルブミンがからだの総合的な健康リスク指標として有用だからである。血清アルブミンの測定意義を世界で最初に知らしめたのは、1989年に医学誌「ランセット」に発表されたフィリップスらによる(volume 334,issue 8766,1434-36,1989)疫学論文である。

 英国のミドルエイジ約8000名の9年間の追跡研究である。初回調査時に血清アルブミンを測定し数値レベルごとにグループ分けし、各グループの死亡者数と死因を比較している。分析の結果、血清アルブミン4.0g/dL以下のグループの総死亡リスクは、4.8g/dL以上のグループの約6倍もあることが明らかになった。

 このような関係は、心臓病、がん、その他の疾患死亡など死因ごとに比較しても同じように認められている。この論文ではデータの分析は精緻に行っており、初回調査時から5年以内の死亡者を除いた分析でも関係は変わらないことも明らかにしている。調査開始から5年以内の死亡例を除いて分析する理由は、追跡開始後、間もない死亡者には死を早める病気が血清アルブミンを低くしていた可能性があり、因果の逆転がありうるからである。

 このように血清アルブミンは、遠い将来の総合的な健康リスクを予測するのに威力を発揮することがわかったのである。この論文を端緒として、ミドルエイジだけでなくシニアでも総死亡リスクの予測指標となることが世界中の疫学研究で明らかになった。血清アルブミンは老化を含めた健康の総合リスクの評価に有用なのである。

多機能たんぱく質の傑作

健康の総合リスクには死のリスクはもとより、要介護リスク、主要死因のがん、心臓病、脳卒中、感染症や自殺事故のリスクも含まれる。メタボ対策では、循環器疾患という死亡リスクを高める一部の病気のみを標的にしたキャンペーンが行われている。これに対して血清アルブミンを高めるキャンペーンは、それよりも広範囲およぶ死亡リスクを除去することに貢献するのである。

 血清アルブミンは、食事で消化吸収したたんぱく質を活用し肝臓が合成する、人体が造り出す多機能たんぱく質の傑作といえる。その機能は多岐にわたり、血液中を流れるたんぱく質の約60%を占める。

 主な機能をいくつか紹介しよう。まずは、血流量のコントロール機能である。この夏も猛暑だった。となると、熱中症予防となる。実はこの熱中症リスクは血液中の血清アルブミン濃度と密接に関係している。血流量はからだの放熱効率を決めている。ちょうど自動車のラジエーターの冷却水の役目である。

 たんぱく質栄養が低下し血清アルブミンが低下すると、濃度を上げ浸透圧を維持しようと生体は反応し、血液量は減る。その結果、放熱効率は低下し熱中症リスクは高まるという仕組みだ。シニアの熱中症の大きな原因にたんぱく質栄養の低下があることが忘れられている。メディアが流すべき熱中症予防のためのレトリックは「食事をしっかり摂って、こまめに水分補給を!」が正しい。

 いま一つが炎症の予防作用である。血清アルブミンは体内に炎症像があると、消耗のため需要が高まり急低下する。血清アルブミンが低下すると心臓病や脳卒中のリスクが高まるのはそのためだ。医療従事者のなかには、血清アルブミンを炎症マーカーとして扱う者もいる。血清アルブミンが高値にあれば、体の炎症耐性が十分確保された安定した恒常状態にあるといえる。高負荷の運動時にも血清アルブミンは低下する。筋肉の崩壊が強い炎症であるためである。

血圧や血糖値より注意すべき

さらに血清アルブミンは、抗酸化力を有するたんぱく質でもある。老化は酸化ストレスで速まるが、からだの酸化耐性を高めるのにも血清アルブミンを高くしておく必要がある。血清アルブミンが低下したたんぱく質栄養の低いからだでの運動負荷(とくに有酸素運動)は、老化を促進することになる。運動がからだの酸化を早め老化を促すとする主張があるが、この根底にはたんぱく質栄養が関係している。

ほかにも、薬物など機能性物質をからだの標的組織に輸送する役割を担っている。老化により血清アルブミンが低下したシニアで、長期服用して持病の管理に効き続けていた薬が急に効かなくなることがある。薬物反応の低下にはたんぱく質栄養が関係している。

 コレステロール、血圧、血糖値が気になるところだが、血清アルブミンの値はもっと気にしたほうがよい。
(文=熊谷修/人間総合科学大学教授)

引用終わり。


アルブミンが少ないと短命って本当?
https://welq.jp/21975より一部引用します。

アルブミンは、血液中の血清に最も多く含まれているタンパク質で、肝臓だけで合成され、腎臓でろ過されます。

アルブミンの値は、腎臓の障害がある場合にも低下します。通常の「A/G比」(後述)はほぼ一定の範囲の濃度比率を示しますが、その比率が大きく逸脱する場合は、腎機能障害などを発症している可能性があります。

とくに「慢性腎炎」に発展している場合、腎臓の機能が徐々に低下し、尿中にタンパク質が漏れ出てしまうようになるため、血中内のタンパク質濃度が低下するそうです。

引用終わり。


血清アルブミンの数値が気になったので検査結果を時系列で見てみました。2014年12月から一部データがあったので記載していきます。基準値は、3.8~5.3となっています。

3.5L - 3.9 - 4.2 - 4.2 - 4.1 - 4.1 - 4.0 - 4.0 - 4.0 - 4.1 - 3.8 - 4.1 - 4.3 - 4.5 - 4.3 - 4.3 - 4.2 - 4.4 - 4.6 - 4.5 - 4.4

となっていた。直近のデータは平成28年8月23日です。傾向としては、良くなってきています。血清アルブミン数値の改善と同様にクレアチニン・BUNの数値も改善しています。

血清アルブミン数値と腎機能は、因果関係がありますね

血清アルブミンの数値は、高い程、健康的で長生きできるという事なのでしょう。

腎臓病でタンパク質制限をしている場合、血清アルブミン数値を上げるのは難しいのかもしれませんね。出来るだけアミノ酸スコア100のタンパク質を摂取しようと思っています。出来る事は、何でもやって行こうと思っています。透析にならないように。



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