今、密かに人気のテレ東ドラマ「孤独のグルメ」。
ただ単に中年サラリーマンが昼食or夕食(もしくはスイーツ)を食べるだけの番組なのに、既にシーズン6に突入。
コアなファンからは「食テロ」、もしくは「夜食テロ」とまで呼ばれるほどの人気振り。
勢い余ってフィギアまで売られる始末。
何故、ここまでファンに支持されるのか?
それは単衣に主演松重豊の食べっぷりに依ると思う。
テレ東は番組制作費が安い。
この「孤独のグルメ」も一話の予算が300万程度。
ゆえに主役の松重のギャラが30~35万円程度らしい。
事務所に払われるギャラがそれくらいだから、松重の手に入るのはその半分くらいか。
週一だから月計算4回と考えて45~60万円くらいもらえればいいじゃないかと思う人もいるかもしれないが、松重クラスの役者になると映画界からのオファーもあるから、とてもお安い。
だから、シーズン4辺りで松重は「辞めよう」と思ってた。
しかし、番組を見たファンから「次のシーズンはいつから?」と聞かれることが多かったことから続投を決めたという経緯がある。
テレ東は深夜枠なのに5.0%という高視聴率を誇り、DVD化やユーチューブにもシーズン2まで配信していて、「孤独のグルメ」で二度三度と美味しい思いをしている。
ちょっとはギャラを上げてあげてはどうか?
松重演じる井之頭五郎のセリフはほとんど料理の注文だけ。
あとは心の声という演出になってる。
輸入雑貨貿易商を営んでいる五郎は「孤高で自由な生き方」をモットーとしている。
下戸ゆえお酒は飲まない。
それで甘いモノや昼食にこだわってるわけだけど、原作では結構、外れのお店に入ることも多い。
しかし、テレビでは実際にあるお店でロケを行うため、絶対に外れはない。
五郎は古武術を習っていたという設定上、原作では気に入らない店員にアームロックを仕掛けるという荒業も披露しているが、テレビではそんな場面は一切出てこない。
いや、無法な客に対してアームロックを仕掛けたのを一度だけ観た記憶があるけど。
ふらりと入った見知らぬお店で。
次々と料理を頼む五郎。
お値段なんて気にしない。
実際のお店のメニューを使ってるから値段はわかるようになってるんだけど、たった一度の昼食に3000~5000円くらい平気で頼む。
なんとセレブな生活と思いながらも、時にコンビニのサンドイッチなんかを食べてたりする。
その辺は共感が持てるんだけど、居酒屋なんかで偶に一人飯を食ってる人が味わいながら食べてるのを見ると、「孤独のグルメ」の物真似か?と思ってしまう。
ロケに使われたお店にはお客の行列ができるらしいけど、ほとんどの人が五郎が食べたものと同じものを頼むため、お店の人は「テレビを観て来た客だな」とすぐわかる。
実際に五郎の物真似をしたがる人は大勢いるということやね。
五郎の凄いところは、昼食から焼肉でも平気なところ。
お昼からそんなにガッツリ食って大丈夫?と思ったりもするけど。
そんなこと五郎はお構いなし。
自ら人間発電所となって焼肉を食べ続ける。
それもライスをおかわりしてしまうガッツリだ。
これをテレビでも松重がやるから。
観てる人は溜まらん。
ちょうど0時を過ぎたくらいから番組が始まるんで、小腹がすいてる視聴者は、つい今から一人焼肉にでも行こうか?と思ってしまう。
これが「食テロ」、もしくは「夜食テロ」と呼ばれる所以。
実際に減量ダイエットしてる人にとって。
美味そうな油を使った料理や肉、魚が出てくると、たまらなくモノが食べたくなる。
スイーツはもっと危険。
ちょっとくらいならいいかとコンビニにアイスやシュークリームなどスイーツをいつの間にか買いに行ってるという、まさにテロ状態に遭う。
まあ、これのお陰で夜中にアイスを二つを食べるという馬鹿なこともやってしまった。
1時間かけて6km走った効果も、一瞬でパーや。
深夜に観るととても危険な番組。
出来れば録画して夕食前に観よう。
でないと、太ってしまうのはほぼ確実。
まさに「夜食テロ」と呼ばれるにふさわしい番組や。
ほなな。