どんな職業でもそうだと思うけど
理想を追いかけて、いろんな現実にくじけて
いろんな人を敵にまわして
もういいや!って脱力感で守りに入っていく・・・

悲しいけど
社会ってそういうものだと思い知らされますよね。

私も苦しんでました。
企業にいると、お客様サイドに立たせてもらえないのです。

それでも、私は、闘ってました。
今の親友の一人は、もとお客様、
出会いは南イタリアツアーの添乗でした。
ソレントで、お客様にとって不利な状況におかれた時

彼女いわく、普通は、添乗員なら会社側に立って説得するのに
私は、お客様の味方だったと。

あったりまえじゃないですかぁ!

私達にとって、数十回来たイタリアでも
お客様にとっては、ただ一度のもの。

$ツアーコンダクターの四季
(北イタリア・コモ湖)

中には、何度も、海外に来れる人もいるかもしれない
けれど、パリでも、どこでも、私は自分に言い聞かせてた。

目の前のこの方達にとって「ただ一度のパリ(他)」。

上司は、「会社の立場に立って下さい。」と言ったが
やっぱり現地にいるのは私とお客様、組織の厚い壁に立ち向かって
不毛な闘いにやせ細っていきましたね。

ただ、私があまりにお客様サイドに立って怒り狂うので、
参加者がそこで溜飲が下がってしまい

「添乗員さん、もういいよ。」

「ここまでしてくれるんなら・・・」となって

会社が訴訟に持ち込まれずに、事なきを得てたという局面が
あったのだから、会社の方がニンマリだったかもしれない。

そして私は、VIPの方達を担当することになっていったという・・・。

ただ、最後まで、企業の中で
理想を貫くことは容易ではなかった。

ガンガン口論できるんならいいんでしょうけど
それも出来ずに静かに闘ってた。

しんどい日々でした。

でも、どんな時も
一生懸命 &精いっぱい。
悔いのない輝く日々であったことに間違いない。

今、カフェの学生に、就職相談されたら
可能なら、一度は、大きな組織に身をおくことを
すすめています。

それは
良くも悪くも、必要なプロセスでした。

闘う、くじける、あきらめる、
再び立ち上がって貫く

そして

最後に勝つ。