息子が生まれた頃、賃貸マンションに引っ越しました。
小さな子供2人がいるので、万が一の転落の事などを考えて、1階に部屋を借りる事にしました。
その部屋には2坪ほどの小さな庭が付いていました。
多分、管理費が2階より上の人と同じなので、エレベーターを使わない代わりに提供された庭だったと思います。
このマンションは新築だったので、引っ越した時は土が剥き出しでした。
以前から家庭菜園をしたかったのと、芝生の庭に憧れていたので、その2つを同時に実現させる事にしました。
まずは、家庭菜園をする場所と芝生の場所を分ける作業です。
レンガを購入して、庭の周り3方向を家庭菜園エリアにしました。
そして残りのエリアに芝生を張る事にしました。
芝生を張るのは初めての経験だったので、専門書を購入して、どう張ればうまく行くのかを研究しました。
芝生を張ったものの、あまりうまく出来ない例をご近所さんでも多く見かけたからです。
初心者は高麗芝が簡単だと書いてあったので、まずはホームセンターに行って、高麗芝を購入しました。
さらに、芝と芝の間に撒くための川砂(目土と言います)や、芝に穴を開けるための道具、芝刈り機、化成肥料などを購入しました。
芝を植えた当時は、芝と芝の間が空いているものの、メンテナンスをするに従って、どんどんと成長していきました。
【最初はこんな感じです】
ここからは、その時にかじった芝の育て方のウンチクをお話ししたいと思います。
芝生の育つ条件で大切なことは3つ有ります。
1.水撒き
2.施肥(肥料を施すこと)
3.更新作業(芝刈り等)
他人のお庭を拝見すると、ほったらかしにしていて、黄土色混じりの伸び伸びの芝生が多く散見されます。
この3つの大切なことをやっていないからだと思います。(ほっぽらかし)
こうならないために、具体的にどのようなことをわたしがしたかを、具体的に説明します。
1.水撒き
成長するのに、水はとても大切です。
春、秋は3日に1回くらい、夏は極力毎朝やりました。
朝にやる理由は、これから芝生自身が熱くなるのを防ぐ意味合いもあります。
尚、冬は仮眠している(枯れているように見える)ので、水やりの必要ありません。
2.施肥
水だけでなく、栄養となる肥料を適度にあげます。
肥料をあげる事により、成長が速くなります。
人によっては、芝刈りの頻度が増すので、肥料を抑える人もいますが、わたしはふかふかの密度が高い芝生を目指していたので、肥料を頻繁にあげました。
ただし、あげ過ぎも人間の肥満同様に良くないようです。
わたしは化成肥料を週に一度くらい施してました。
3.更新作業
更新作業は年に一度の作業と、数回の作業が有ります。
一番多くやる作業は芝刈りです。
わたしは手押し式の芝刈り機で刈りました。
芝刈りもただ刈るだけではなく、時期に適した高さで刈る必要が有ります。
春先は仮眠状態から目覚めたばかりなので、施肥と水やりで成長をさせてあげ、刈るのも長めにしてあげます。
人間で言うと、男の子の短めのカットくらいの長さにします。
急に短くされると芝も驚いてしまい、下手をすると本当に枯れてしまいます。
初夏になり元気になった頃から、徐々に短めにしてあげます。(角刈り程度の長さ)
何年か育てると、芝も密度が増して来て、短くされる事に耐えられるようになります。
初夏の頃になると、芝生を切ったり穴を開ける道具を使い、それらの作業を実施します。
芝生は切られたり、穴を開けられると、分岐が盛んになります。
分岐を繰り返す事により、芝生の密度が増します。
この作業を2年ほどやった後、更に芝生にのめり込みました。
わたしが次に進んだのは、「オーバーシーディング」という、芝の育て方です。
高麗芝は冬に枯れたようになってしまいます。
しかし、西洋芝は冬でも緑を保ちます。
この性質を利用して、基本となる高麗芝の上(オーバー)に西洋芝の種(シード)を撒いて、冬でも緑になるようにしたのです。
この方法は、サッカー場などにも利用されている方法です。
サッカー場は冬でも緑なのは、このような事をやっているからなのです。
わたしは、秋頃にペレニアルライグラスと言う品種の種を撒きました。
自分が想像するよりも綺麗な緑の絨毯が出来上がり、通りすがりの人にも褒められるような庭になりました。
しかし、家を購入しマンションを引っ越す事になり、芝生を育てることも終わらせる事となりました。
新居で新たに芝生造りを始めたのですが、東日本大震災の騒動などで、芝生に対する気持ちが萎えてしまい、芝熱も終わってしまいました。