こんにちは 、看護師のあべ
です
今日はワンちゃんの不妊手術についてご紹介します
もう殆どの飼い主様がご存じかと思いますが、今一度おさらいしたいと思います
今までは、「望まない子犬を増やさない」ということを一番の目的に、不妊・去勢手術が行われてきました。
近年ではその目的だけではなく、
愛犬の健康と長生きのために、
手術を選択する飼い主さんが増えてきています。
ですが、やはり健康な体にメスをいれるということで、悩まれる飼い主様も多いと思います。
したほうがいい?しなくてもいい?
飼い主様が正しい知識を学び、しっかり検討できるよう、ほんの少しでもご参考になればと思います
どんな手術?
全身麻酔をかけて、開腹し、左右の卵巣と子宮を摘出する手術が一般的です。
1~2日程度入院し、当院では10日後に抜糸を行います。
いつ手術をすれば?
何歳でもできますが、当院では生後6か月以降から行っています。
初めての発情期頃に不妊手術を受けたワンちゃんは、
乳腺腫瘍を発症するリスクが大幅に減少する、という報告があります。 手術をしてはいけない時期は?
体調が悪い時や、発情中は避けましょう
メリットは?
望まない妊娠を避ける
子宮蓄膿症、子宮内膜炎、卵巣腫瘍などの生殖器の病気を予防
「偽妊娠」を避ける
偽妊娠とは・・・ 妊娠をしていないのに、黄体ホルモンの分泌が続き、腹部の膨張、乳汁がでたりなど妊娠しているかの様な変化が起こる事です 発情にともなう体調の変化や、ストレスからの解放
注意すべき点は?
出産ができなくなります
全身麻酔で開腹手術を行うので、麻酔や手術のリスクがあります
→術前検査をしっかり行いましょう 太りやすくなります
→適切な食事管理、運動管理で予防しましょう
他にも、毛の質がやわらかい毛質に変わるワンちゃん もいます。
不妊・去勢をしているワンちゃんの飼い主様は、前足や後ろ足に産毛、綿毛の様な毛が生えてないか確認してみて下さい
それでは、当院での不妊手術の流れをご紹介します
写真は、先日不妊手術を行った、
カニンヘンダックスのチョコちゃん (6カ月)です
※まず、事前に必ず血液検査を行います。
全身麻酔をかけますので、腎臓や肝臓等の健康状態、
さらに血液凝固系といって、出血した時にすぐに血が固まるかどうか、
詳しく検査をします。
この検査はワンちゃんの去勢、歯石取りの時も同じく行います。
※不妊だけでなく、他の手術でもそうですが完全予約制となっております。
予約が埋まっている場合もありますので、
ご希望の日にちの1,2週間前など、お早目のご予約をお願い致します。
【当日の流れ】
①午前中(9時から11時頃まで)に病院に来院して頂きます。
当日は絶食絶飲になります。
②お昼頃から手術
③翌日(診察時間内)のお迎え
歯石取り、去勢の手術は当日のお迎えになりますが、
避妊手術の場合は、翌日のお迎えになります。
10日後の抜糸になります。
お迎えの時は、当院では傷口を舐めないように、服帯を着せてお返しします。
こんな感じ
似合ってるね
汚れたり破れてしまった場合は交換しますのでご来院下さい
晩御飯ももりもり食べてました
チョコちゃんありがとう
頑張ったね
前述しましたが、去勢・不妊手術後はホルモンの関係で太りやすくなります
今までと同じご飯の量で体重が増えてきた、という飼い主様は、
ご飯の量を減らす、もしくは肥満傾向用の『ライト』などのご飯に変えてみて下さい
もちろん当院でも不妊・去勢後のワンちゃん用のご飯も取り扱っておりますので、お気軽にご相談下さい