「内閣総理大臣よりも東京都知事の方がよっぽど権力を持っている」という、ごく基本的な認識を述べたら、「ちーちゃん」というバカとそのつれが必死になって「とつげきは常識はずれ」などと反発している。

こちら

 だが、おれが述べたことは、常識。

 例えば佐々木信夫中央大学教授は、「ポリタス」の記事『都知事とは何か――都民も知らないその権力の源泉を知る』において、都知事の権力が内閣総理大臣のそれを上回ることを認めている。
 いや、大学教授の権威に頼るまでもない。この程度の教養は、ある程度のレベルの人にとっては当然なのだ。
 こういった認識が常識であることは、例えば、R-25のこちらの記事や、こちらのまとめにも載っている。別にこれらに限らない。ググればすぐ多様な記事が出てくる。
 あまりにも初歩的知識なのである。

 万一、知らなかったとしても、その場で仕組みを考えればわかること。

 まず、内閣総理大臣は議院内閣制なのに対して、東京都知事は大統領制。その時点で裁量の程度が全然違う。
 知事は予算の編成及び執行権や都道府県職員の人事権、政策立案、規則制定/拒否権など、あらゆる権力を掌握しているのに対し、内閣総理大臣はせいぜい閣僚の人事権を持っている程度、相手にならない。
 内閣総理大臣は、予算編成権もなければ、規則を制定又は拒否することなどできないし、たかが一般の国家公務員1人を異動させることすらできないのだ。

 ちなみに地方自治法も改正されていて、昔は「国>地方」という権威(権力ではない)関係があったのに対して、今では「国=地方」となっている。
 国から地方交付税交付金を1円ももらっていない唯一の都道府県である東京都の権力は、想像を絶するわけで、国と対等以上に話しあえる。

 知識も知性も両方ない人だけが、こういった事実に思い至らないのである。

 また、単に権力だけでなく、金銭的収入も「東京都知事>内閣総理大臣」である。
 平成28年4月1日時点で、
  ・内閣総理大臣を4年歴任した場合の賃金:約1億1650万円。
  ・東京都知事を4年歴任した場合の賃金:約1億4000万円。
 東京都知事は、在任1月ごとに退職金が相当上がるため、その差だ。
「それは東京都知事だけが特別なんだろ!」と思うかも知れないが、まったく違う。知事の中で最も高給なのは東京都知事ではない。
 しかも、東京都知事は不祥事を起こさない限り4年間安泰だが、内閣総理大臣は政局ですぐに辞任に追い込まれるリスクもある。


 これらを総合すれば、知事の力がいかに絶大かわかるだろう。


 こんなことすら知らず、知らないならせめて検索か分析すれば良いのにできなかったちーちゃんは、2ちゃんねるの政治板にまで書き込んで、「とつげき東北が総理大臣より東京都知事のほうが権力ある!とか言いだした。また 常識はずれなこと言って 馬鹿さらしてる」「政治広場のみんなが唖然としている」と騒いでいる。唖然とするのはこちらだ。
 当然の帰結として、「ちーちゃんという奴が本当のバカだろwwwwwwwww」「ちーちゃんは小卒か?」と一蹴されて終わっているが。

 無知で非常識かつ知性不足で怠慢であるが故に愚行に走っているにもかかわらず、自らが正当であると本気で信じ込んで大恥をかいている姿が、この上なく醜い。