最後に | けいせつ基金 〜空の下でハミング♫〜

けいせつ基金 〜空の下でハミング♫〜

茨城県を犬殺処分ワーストから脱却させるために立ち上げた基金です

5月5日(土) 今10:00です。
先ほど鹿嶋に帰ってきました。

前回のブログを書いてから24時間以上、ブログもFacebookも更新せず、“なると”君との時間にさせていただきました。

事故現場にも手を合わせてきました。






本当にたくさんの方々に、情報の拡散や、現地での捜索でご協力をいただきました。
改めまして感謝申し上げます。
ありがとうございました。

そして、たくさんの方々にご心配をおかけした上に、深く悲しませてしまいました。
本当に申し訳なく思っています。

また、全国の皆様から貴重なお言葉を、ブログのコメントとしてたくさん頂戴しました。

特に「ままりん」様には、ブログの記事としても上げさせていただき、また、再度お返事もいただきました。
ありがとうございました。

実は、“なると”君の死そのものが「偽装である」かのような信じられない怪情報も一部にあったものですから、僕も疑心暗鬼になっていた部分もあります。

お返事を拝読し「ままりん」様のおっしゃる真意は理解できました。

「怒りを覚えた」というお気持ちを汲み、僕の言葉で言い直すと
「きれいな話をする前に、先に言うべきことがあるだろ」
ということと理解しました。

「先に言うべきこと」とは、僕自身の責任・きちんとした謝罪、そういうものです。(僕の解釈ですが)

まさにおっしゃる通りで、「ままりん」様と同様のお気持ちでいらっしゃった方からすると、
「ずいぶん他人事のような話をする奴だ」
と見えて当然だと、今は理解できます。

僕は、時期が来たら僕自身の責任についてお話しし、きちんとお詫びしたいと考えていました。

長野に向けて出発し、その途中のPAで「責任が一番重いのは僕です」を書きました。「ままりん」様の2回目のコメントを拝読する前でした。

時期を考えましたのは

仮に捜索中に、僕が自分の責任を口にした場合、きっとあの飼い主さんに「いえ違います、私が…」と言わせてしまうことになるだろうし

また、周囲の皆さんからも「いや、飼い主の方こそ…」のような論調が出てしまう恐れがあると考えたからです。

そこに火がつくと、捜索に集中することができなくなる…それを恐れました。

また、“なると”君が亡くなってからも、すぐに言わなかったのは、飼い主さんと“なると”君との、静かな時間を邪魔することになるだろうと考えたからです。

一方、
「今は責任云々の話より、哀悼の時間とすべきではないか」
という、むしろ、そんな話は早過ぎる…というご意見も多数ありました。

確かに、喪が明けてから…というのはあると思いますが、僕には飼い主さんとは違う立場があります。

機会を待っていた話は、いつか必ずしなければなりませんし

話すのであれば、大勢の方々がお集まりの「今」話さなければ、皆さんが帰ってしまってからでは意味が薄れるだろうと思い、あのブログをあの時に書くことにしました。

いただいたコメントで
「今回のことが、色々と考え直すいい機会に…」
とたくさんの人がおっしゃっていました。

「“なると”君が遺してくれたものを今後に…」
と書いてくださった方もたくさんいました。

こういうブログを書いていると、伝わり方につい過敏になります。

どうか
「そんなものを伝えるために“なると”君は生まれたのではない!」
というような解釈はしないでください。

当然、“なると”君は、生きるために生まれ、幸せになるために生きていたのです。
しかし、“なると”君の肉体はもうありません。

“なると”君が僕たちに遺してくれたものについて、僕たちが真剣に考えることは、“なると”君を悲しませることにならないばかりか、むしろ務めだと思うのです。

“なると”君という犬がいたこと。

このことが、保護犬のあり方をより良いものに変えていくために、ずっと語られるとしたら、“なると”君は、永遠の命を持つことになるのではないかと思うのです。(←これも僕が言ったら反感を買うかもしれませんが)

これから、鉾田の現場のワンコたちは、たくさん幸せを掴むことになるでしょう。

次回の「志村どうぶつ園」に、鉾田のことが放送されるそうです。そうなれば、さらに譲渡の道は開けるでしょう。

しかし放送を観ても、“なると”君はそこにいません。

いませんが、“なると”君の訃報を受け
「譲渡時の注意事項をしっかりと見直すことにした…」と“鉾田70わん”のスタッフさんが話していました。

今後の鉾田のワンコたちの幸せに、今後も“なると”君が生き続ける…と考えるのは、これもまた、いい話にし過ぎでしょうか。でも僕は本気でそう思います。

前回と今回のブログをもって、今後しばらくは、“なると”君との静かな時間にしたいと思います。

記事も、いただいたコメントも、そのままにしておきますので、今後も“なると”君のことで何か書いてくださることがありましたら、そちらにお願いいたします。




皆さん
ありがとうございました。

ありがとう。“なると”君


けいせつ基金  角新一