ブルース・ブラザーズ 25周年記念版(7点) | 日米映画批評 from Hollywood

ブルース・ブラザーズ 25周年記念版(7点)

採点:★★★★★★★☆☆☆
2005年8月29日(映画館)
主演:ジョン・ベルーシ、ダン・エイクロイド
監督:ジョン・ランディス


 映画公開25周年記念のDVD発売に合わせて行われた記念プレミアにて鑑賞した作品。


【一口コメント】
 今回に限っていえば、映画の内容+映画館の雰囲気に楽しませてもらった作品です。


【ストーリー】
 刑務所から出獄したジェイクは兄弟のエルウッドに出迎えられる。早速二人が育った孤児院に行った2人は、母親代りともいえるシスターに、資金難で税金が払えず、すぐにも5000ドルが必要だということを聞く。困った2人は、以前仲間と作っていたバンドを再結成し、コンサートでまっとうな金を稼ごうと考える。
 早速、以前の仲間たちを集める2人。しかし、メンバー集めの最中に、パトカーとトラブルを起こし、2人は追われる身になっていた。さらに、謎の女性が現れてミサイル弾、火炎放射器などで命を狙ってくる。
 ついにバンドのコンサートが開かれることになり、当日ホールは満員になっていた。しかし、その中には警察や、二人に商売を邪魔されたカントリー・バンドの面々なども席で待機している。コンサートは成功し、レコード会社の重役が契約金を持ってくる。そして、厳重な警戒のホールから、床下を通ってうまく逃げ出す2人。地下水道には、しかしまたあの謎の女性が立ちふさがっていた。彼女は結婚の当日にジェイクにすっぽかされた彼のかつての恋人だったのだ。何とか彼女から逃げ出した2人は、一路シカゴヘ向かい、追ってくるパトカーをかわし、税務所に5000ドルを収めることができた―――。


【感想】
 この映画の面白いところは、何といってもカー・チェイスだろう。これぞアメリカン・コメディー映画の王道とでもいわんばかりに車がいろんなものを破壊していく。それはあるときは町のショッピング・センターであり、警察のパトカー同士を追突させたり、空を飛んだり、本当にすごい。25年も前にここまでしていた映画が他にあっただろうか?
 しかもこの時、劇場に来ていた観客はみんなこの映画が好きな人ばかりだったからだろうが、劇場内の盛り上がり方が半端じゃない!!アメリカの映画館というのは、日本の映画館に比べて、笑いのシーンでは盛り上がるのだが、今回の劇場は本当にすごかった。笑いのシーンではみんなが手を叩いて笑うし、普通そこでは笑わないだろう?という場面でもこれでもか?というくらいに笑うし、とにかく楽しかった。

 ただし、気になったのが25周年記念版ということだが、通常版とどこが違うのかがわからなかったという点。前に見たのがかなり前のことなので、鮮明に覚えているわけではないが、おそらくシーンが丸々ひとつ増えたとかではなく、カットされていた1ショットが追加された、という程度のレベルのものなのだろう。