イオン(ION)とは・・・?

マイナスイオンという言葉が、除湿機やエアコンなどで、使われる様になりましたが、
そもそも…この「イオン」とは、どの様な物なのでしょうか?

分子物理学や量子力学で一般的に呼ばれているイオンとは、カルシウム原子やナトリウム原子ヘリウム原子などの原子核を構成する(主に)陽子数に等価している、電子数を共有する数の状態が
「少ない状態」か、もしくは「多い状態」《電荷状態の安定していない固有原子の事を一般的にイオン》と呼んでいます。



ネオン原子

例えば…
(元素番号10のネオン原子を例に取ります)

10個の陽子とそれに等価する中性子で構成される原子核には、
それと同等数の電子が必要になります。

つまり、この場合…
10個の陽子(中性子も含む)に対し『電子は10個(注…1)。

この粒子の電荷(注…2)を帯びた(もしくは奪われた)状態の物をイオンと呼びます。

この10=10の状態に対し、

電子が「1つでも」他の原子に奪われると、陽子の+10>電子-9の状態へと
陽子の方がプラスの電荷が多くなり、陽イオン
となります。

それとは逆に、陽子+9<電子-10となると、電子側の
-10へとマイナス電荷が強くなり、陰イオン
となります。

また…これらの粒子には、磁気も発生しており、わずかな電磁気でも、
力学上において軌道方向がずれることもあります。

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(注…1)
電子等価相当数
(L殻の8個とK殻の2個の電子数を併せた数)・・

(注…2)
電荷(=電気を帯びる状態)