伊賀の里モクモク手づくりファーム | 神主(宮司)と中小企業診断士(経営コンサルタント)の活動記録

神主(宮司)と中小企業診断士(経営コンサルタント)の活動記録

古尾谷八幡神社の宮司を務める傍ら、中小企業診断士としての経営コンサルタント活動を中心にたまには気楽な話題を提供

先月放映のカンブリア宮殿を見ました。
三重県の農業法人「伊賀の里 モクモク手づくりファーム」を、紹介していました。

設立の目的は、農産物の付加価値を高め、農業を通して生産者と消費者を結びつけ価値観を共有することであると解釈しました。

中小企業政策にある地域資源の活用に他なりません。
ブランド化に成功して、生産者が潤う仕組みが完成したと思います。

「モクモク ネイチャー・クラブ」を組織し、常連の顧客を囲い込むと同時に、会員報を発行してコミュニケーションをとり、ソーセージ造り体験などの様々な農業体験を通じて、農業を知ってもらうという活動をしています。
イチゴ狩りでも、他のイチゴ農園では定額料金で食べ放題を実施しているところを、イチゴについての知識を学べる機会を設け、顧客にイチゴ収穫体験に参加してよかったと思ってもらうことを最優先にしています。また、イチゴ食べ放題を実施しない理由に、「食べ放題の客は、イチゴを粗末にするので、モクモク手づくりファームの食を通してのコミュニケーションの基本方針に合わない。」という趣旨のことを言っていました。

伊賀の里モクモク手づくりファームで、大きな設備投資を計画している時に、リーマンショックが起き、銀行からの融資が難しくなったことがありました。その時、木村社長と吉田専務は、会員に出資を呼びかける手紙を書き、無事に設備投資資金を確保して設備投資を行ったそうです。

顧客を協業者として、会員組織に取り込み、さらに出資者となる、顧客進化を見事実施している成功例だと思います。

長文を最後までお読みいただき、ありがとうございます。



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