32 最終病理結果 | Toshieのブログ②

Toshieのブログ②

2013.6 〜
境界悪性卵巣腫瘍の手術と経過観察、子宮筋腫の経過観察と治療について。

2016.9 〜
子宮筋腫の手術と経過観察について。

2024.1 〜
子宮筋腫と子宮内膜症、貧血治療などについて。

心と身体と傷痕について綴ってます。

激しい吐き気に苦しめられていた時、点滴のラインを取りにきたドクターに問診された時に


『卵巣を取っちゃったなら更年期っと事も考えられるけど取ったのは片方だけだし子宮もあるし…』


と、主治医から手術結果を聞く前に思わぬ形で状況だけは知らされていたんだけど(汗)




術後初めて手術の結果と自分の身体が今どんな状況なのかを詳しく聞かされた。





手術内容


左側付属器切除術 (卵巣と卵管の事を指すらしい)



摘出した物


左側の大きくなった卵巣と卵管、そして大網




いかに左側の卵巣が大きかったかが解る摘出する前の左の卵巣と正常な右の卵巣の写真


摘出した卵巣の大きさを示すため30センチの定規と一緒に並んだ卵巣と大網の写真


摘出した卵巣の断面と悪性を疑われていた箇所のUPの写真を見せられた。





摘出された卵巣は一緒に並んだ30センチの定規と長さが余り変わらなく見えた。


見た目はツルンとしていて、冬瓜みたいな楕円形に大きく膨れたアタシの卵巣。


直径というか横幅?が14センチだっただけで、全体はもっともっと大きかった。


断面は初めて見る物すぎて何と表現したら良いか解らないけど、黄色い膿のような物が見えた。


悪性を疑われていた箇所は黒く小さな丸いものがブツブツ密集していた。

黒=悪性 ではないんだろうけど、先入観のせいかアタシにはやっぱり悪そうな顔に見えた。



大網は定規よりも長く、扇型に広げられていた。




作り物の映像や他人の物だったら気持ち悪くて絶対に恐くて見れなかったけど

何も抵抗なく冷静に写真を見ている自分が意外だった。





腫瘍の正体は 『境界悪性腫瘍』 だった。




境界悪性


良性の腫瘍とは言えないものの、癌といえるほど悪性度が高くない腫瘍。




K先生の説明と貰った資料からいくと、アタシの場合。。




・進行期がⅠa期(癌が片方の卵巣に留ま っている)


境界悪性に進行期の分類は無いので卵巣癌の進行期に当て嵌めると

最も初期のⅠa期の段階に当てはまるらしい(何だか解りにくいけど。。)


・腫瘍自体が粘液性のもの ・腹水やその他の組織?にも癌細胞は見付からなかった



・右側の卵巣組織の病理検査の結果も境界悪性だった





以上の結果から。。



今回は左側のデッカイ卵巣と卵管の切除と、転移が起こりやすい 『大網』 という

胃から垂れ下がってお腹の中の臓器を覆っている脂肪組織の切除をしたらしい。




子宮と右側の境界悪性を患った卵巣はお腹の中に残っている。




でも、初期の癌みたいな心配は必要ないらしい。

(アタシの場所は残っているけど大丈夫なの?)


境界悪性は稀に悪性腫瘍みたいに振る舞い再発や転移などの悪さをするんだと資料には書かれていた。




でも主治医に 『早く見付かって良かったね 』 と言われたから多分良かったんだと思う。





手術する前に卵巣嚢腫については自分でも少し調べていた。



手術後2日目に生理がきた時点で、主治医から説明を受けていなくても

子宮が残っている事は解ったので、絶対的な悪性ではなかったと解っていた。



だから生理がきた時点で境界悪性の覚悟は出来ていた。



自分で調べた時も、貰った資料にも 『摘出してしまえば安全』 と書かれていた。


でも、アタシは境界悪性を患った右側の卵巣がお腹の中に残っている。

でも、手術をしてくれた先生達が残して大丈夫だと判断したのであれば大丈夫なんだと思う事にした。




女である以上、付きまとう結婚や出産。


子供を 『産まない』 と 『産めない』 は全然違うとアタシは思っている。

(語弊があるかも知れないけど。。)


でも、正直なトコロ、アタシは子供を産んで育てて行く自信は今の年齢になっても全く無い。

だから悪性だったら無理に残さなくても全部無くなっちゃっても良いかもと一瞬思った事もあった。


だけど、いずれ全部取らなきゃいけない物だとしても

両親が生きている間は両親の為に子供が産める身体でいてあげたいと思った。


それは、母の性格も関係していたと思う。

全部無くなった事を知った母とどう向き合って行くのかを想像しただけで途方に暮れたのも事実。



母に煩わしさを感じながら生活する事が想像するだけで耐えられなかった。




両親の為と言いながら、ただ自分の為に残したかった。。


こっちが本音なのかも知れない。





手術前も手術後も何度も考えたけど、結局この事に対しての答えは解らないままだけど。。






でも、今回のこの結果はやっぱりこれで良かったんだと思う。





腫瘍が見付かってからずっと 

『お腹を開いてみないと解らない』 とか 『病理検査をするまで解らない』 と全てが曖昧で

自分が何処に向かって進んだら良いか、どんな気持ちと覚悟を持てば良いか解らなくてずっと不安だった。



でも、これでやっと進む方向が決まってスッキリした。




覚悟が決まった。。そんな気がする。





ホッとしたら涙が出た。


進む方向が決まってホッとした。

二次的手術や抗がん剤の治療などの必要が無いと解ってホッとした。




これから5年間、3ヶ月毎に経過を観察しつつ、次は4つ見付かった子宮筋腫もケアしていこうと言われた。




うん。




入院前 『今まで行き当たりばったりに生きてきたアタシにはお似合いなのかも知れない』

と思った時は全然笑えなかったけど、今度は笑えた。



いつまでもフラフラしてないでそろそろ自分の人生と真剣に向き合いなさいと言われている気がした。





長く大きな課題ができた。





喉元を過ぎても熱さを忘れないように。。






5年後のアタシは何をしているんだろう?






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悪性腫瘍の場合の妊孕性温存手術(子宮・片側卵巣・卵管の温存手術)について



若年のかたで、妊孕性の温存を希望される方に対しては、適応を満たせば妊孕性温存手術を施行します。

その場合は、初回手術ではまず片側卵巣、卵管および大網の一部の摘出を行います。

永久病理組織検査(1~2週間かかります)の結果によって方針を決定します。

妊孕性温存の適応となるのは、基本的には

①組織型が境界悪性腫瘍または高分化型上皮性悪性腫瘍(明細胞腺癌以外)

②臨床進行期Ⅰa期の場合です。
胚細胞腫瘍に分類される場合(若年の方に多い腫瘍です)は一般的に妊孕性温存手術が行われます。


東京大学医学部附属病院女性外科  HPより)





粘液性(ねんえきせい)嚢胞腺腫


嚢胞内部にネバネバした粘液がたまる腫瘍で、卵巣嚢腫の約20%を占めます。

この腫瘍の特徴は、しばしば巨大化し、おなかの中で嚢胞が破れ、

内部の粘液がおなか全体に広がることです。

この病態を腹膜偽粘液腫(ふくまくぎねんえき しゅ)と呼びます。

腫瘍の一つひとつの細胞は良性ですが、破れることで腹膜炎を起こし、死亡することも少なくありません。


境界悪性卵巣腫瘍(きょうかいあくせいらんそうしゅよう)


良性の腫瘍と悪性の卵巣がんのちょうど中間の性質をもっている境界悪性腫瘍は、通常は確実に摘出してしまえば生命に関わることはありませんが、ごくまれに再発することがあります。

したがって、境界悪性腫瘍摘出後にも慎重な経過観察が必要とされます。

悪性卵巣腫瘍がリンパ節転移を来すのに対して境界悪性卵巣腫瘍がリンパ節転移を来すことはまれです。


gooヘルスケア  より)






突然お腹が出っ張ったり体重が増えたりしだしたから、自分はただのデブだと思って

死ぬほど腹筋とかしていたけど破裂しなくて良かったなぁ。。と恐ろしくなった。
















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