(2013/07/01) 入院
10:30までに来るようにと言われていたので母と姉に付き添われて病院へ向かった。
受付で入院手続きを済ませて病棟へ行き、病室へ案内された。
本当は部屋代が無料の6人部屋にしてもらおうと思っていたけど
手術の前後は神経質になるだろうと思って有料だけど2人部屋にしてもらった。
金額より心の安定を選んだカンジ。
ラッキーな事に隣のベットは空だったので実質1人部屋だった。
そして、ここで不思議なご縁が。。!!
アタシの担当の看護師のKさんが姉の知り合いだった。
介護の仕事をしている姉と一時期、一緒に働いていた事があるらしく
彼女は働きながら看護学校に通って看護士の資格を取って、今はこの病院で働いているとの事だった。
いずれにしても初対面のアタシは状況が状況だけに嬉しいような気まずいような(笑)
そして、主治医が外来の時のH先生からK先生に変わっていた。
(K先生は産婦人科の部長先生で外来専門なんだとか。。)
母や姉は戸惑っていたけど情報がしっかり伝達・共有がされているのであれば
アタシは主治医は誰でも良いと思っていた。
(入院の案内にも外来時の医師と入院時の医師は変わる場合があるって書いてあったし!)
夕方、主治医から手術の説明があるからと言われた。
その時点でまだ11時を過ぎたくらいだったので一度帰ると言う姉に
帰りたがらない母をどうにか一緒に連れて帰って貰って一人になった。
腕に名前や生年月日が書かれたネームバンドが付けられた。
十数年振りにパジャマを着た(笑)
前開きの部屋着でも良かったんだけど、そもそも前開きの部屋着自体を持っていないアタシは
結局、姉がお産の時に着てそれっきり封印されていたパジャマを借りた。
パジャマを着てネームバンドを付けて病室にいるだけで病人になった気分だった(病人なんだけど/汗)
昼は人生初の病院食を食べて、その後は手持ち無沙汰な時間を過ごした。
13時過ぎ、トイレに行こうと病室を出ると廊下の先に見覚えのある後ろ姿を見付けた。
でも、そこにいるはずのない後ろ姿は絶対に他人の空似だと思った。
だから、後ろ姿が振り向いた時は物凄く驚いた。
一緒に飲みに行ったり、色んな所へ旅行したり
アタシが勝手にパワースポットみたいな人だと思っている友達だった。
『退屈してるだろうから差し入れ持ってきたー』
と言ってクロスワードの本とご丁寧にシャープペンと消しゴムまで一緒に持ってきてくれた(笑)
この人のこーゆー所が物凄く好き♡
クロスワードの本だけじゃなく、ペンと消しゴムまで揃えて持ってきてくれる配慮。
そして、何の予告もせず突然現れる行動力。
車で1時間半近くもかけてわざわざ来てくれた。
入院前に会った時 『いざとなったら代理出産してあげるから大丈夫だよ』 って言って笑ってた。
その時に彼女からチャージしたポジティブパワーは既にバッテリー切れで
だから手術前に来てくれた事が本当に嬉しかった。
彼女が病室にいる間に麻酔科の先生や手術で使う薬剤の説明をしに何人かの人がやって来た。
そして、診察をすると呼びに来られたタイミングで彼女は帰って行った。
診察室で会った初めましてのK先生はメチャクチャ美人な女医さんだった。
簡単な問診をされてから診察。
卵巣が大きすぎてエコーに映りきらないと言われて、やっぱり相当デカイんだと再認識した。
診察の後に明日切る場所をマーキングされた。
おヘソの下を縦に一直線だった。
そして剃毛
バリカンでジョリジョリと。。
診察の後にそのまま診察台の上で剃ったから、まぁスゲー格好だった(苦)
まぁ天上からお腹までカーテンが架かってるから良いんだけど、剃ってくれてるのが姉の知り合いだし
向こうは何とも思ってなくてもアタシはやっぱり気まずい訳で。。
でも自分で剃っても複雑な気分になったんだろうけど。。(汗)
なんて思ってる間に終了!
残った部分の長さを切り揃えられた毛足が妙にチクチクした(笑)
絶食は夜21時から、絶飲は翌朝7時からだと伝えられた。
ベッドのネームプレートの所にも解り易くプレートがかけられた。
夕方、母と姉がやって来て手術の説明を受けた。
病状についての説明は最初にこの病院へ来た時にH先生に言われた内容と変わりは無かった。
でも、手術についての内容は少し変わっていた。
まず、場合によっては手術の際おヘソの横まで切り上げる事になると言われた。
でも、それ程悪い物だとは診ていないとも言われた。
迅速病理検査の結果、悪性だったら全摘出
良性だったら左卵巣摘出後に閉腹
境界悪性だった場合、全摘出はせず左卵巣摘出と大網の摘出までで考えていると言われた。
(本来なら悪性と同様に反対側の卵巣・子宮・リンパ節・大網までを切除するらしい)
傷は極力小さく、子宮と右卵巣は極力残す方向で準備していると言われて少しホッとした。
(だからマーキングはおヘソの下だけだった?)
手術内容が詳しく書かれた同意書を渡された。
親族のサインと印鑑が必要だったので持って帰ってサインしてきてもらう事にした。
夕飯を食べて母達を見送って、手持ち無沙汰な時間を過ごした。
夜になって外来の時の主治医だったH先生が明日の手術には自分も立ち合う事と
傷はなるべく目立たなくなるように縫うからと、わざわざ病室まで言いに来てくれた。
何だかホッとした。
この夜は気が高ぶっていたのか、何故だか眠るのを躊躇った。
寝ても寝なくても同じように時間が流れて行くなんて解っているけど、それでも眠るのが嫌だった。。
22時の消灯時間に合わせて処方された睡眠薬を飲んだけどなかなか眠れず
眠っても夜中に何度も目が覚めた。
時間が進む事を忘れているみたいに時間がゆっくりと流れて行った。
夜が長かった。。
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