森からゴールの函館までは50キロ弱。


1日で行けないこともない距離ですが、最後はやはりキャンプ場で締めたいという想いもあり、ちょっと遠回りになりますが、東大沼キャンプ場を目指しました。



















確かにキャンプ場で締めたいと言う想いも有ったのは事実ですが、本心は、めちゃくちゃ辛くて同じ位めちゃくちゃ楽しいこの旅を終わらせたくないという想いだったのかもしれません。








大沼までの道はまたまた熊の出そうな道。


それでも、素晴らしい景色が広がります。











大沼の周りを半周して、東大沼キャンプ場に到着。


私の記憶が正しければ、初めて北海道をバイクで1周した時に、初日に泊まったキャンプ場が東大沼キャンプ場だったと思います。


その時はテントを持っていなかったため、木の下に寝袋を敷いて寝たのですが、朝になったら夜露で寝袋がびしょびしょになっていました。


それ以降は、キャンプ場は諦め、無人駅に泊まるようにしたものです。








東大沼キャンプ場で驚いた事が。


歩き旅のキャンプで頭を悩ます三大要因は、入浴・洗濯・充電です。


<入浴>
1日歩き回ると当然に大量の汗をかきます。心身のリフレッシュの為に入浴はとても重要です。


<洗濯>
荷物の軽量化の為に、服は2セットしか持っていません。当然に毎日洗濯して翌朝までに乾かさなければなりません。


<充電>
SNSでも重要ですが、めちゃくちゃ方向音痴な私は、なんと言ってもグーグルマップに頼りきった旅をしています。充電できないと旅が続けられません。


この3つの大切な要素が揃ったキャンプ場が特に南の方にはないのです。


東大沼キャンプ場にはこの3つが揃っていました。


東大沼キャンプ場の目の前に北川商店と言う、軽食と日用雑貨やちょっとした食料品等を扱っているお店があります。





ここには、シャワー、洗濯機、充電用の電源が揃っています。


シャワー室も洗濯機もとても綺麗で、充電用の電源には手作りの盗難防止用のボックスまで付いています。














しかも、これらの設備がキャンプ場利用者には全て無料なのです。


他にも、キャンプ場利用者用のゴミ置き場をお店の横に設置し、毎朝、ご主人がゴミを仕訳して本来のゴミ収拾に出して下さっているようです。





私が驚いたのは、ただ単に無料だから・ゴミを片付けてくださるから、ということではありません。


無料で利用出来るようにしていたり、ゴミを片付けてくださる理由は、お店のサービスとかではなく、ただ困っている人がそこにいるから助けてあげたいという気持ちだけなのです。


私の拙い文章では伝わりにくくて歯痒いのですが、明らかにここにはそんな空気感が存在します。





気持ちのいい最後の夜を過ごさせていただきました。

ありがとうございます。








いよいよ翌日はラストウォークです。



歩行距離 24.49キロ
累計距離 770.76キロ
宿泊地 東大沼キャンプ場