だから全力でやるべきである | 坪井秀樹の起業実験日記 いくつになっても「理由なき反抗期」

坪井秀樹の起業実験日記 いくつになっても「理由なき反抗期」

反抗しているんじゃない。反抗期が続いているだけなのさ。

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私は家業の廃業経験者です。

もう10年以上も前のことになりますが・・・・。


私が3代目として戻ったのは、27才の時、そうか、もう20年以上前ですね。

戻った時には業績はかなり悪化しており、私なりに全力を尽くしましたが、結果と

しては廃業の選択をすることになりました。


全力を尽くしたと言っても、あくまで私なりの基準であって、父をはじめ、子供の頃

からずっとお世話になっていた社員さん達にお返しをしていくには力足らずでした。


期中、もっと自分が能力が高ければ、もっと自分に実力があれば、経営者として優秀

であれば、もっと頭が良ければ、そういう気持ちと、何で俺だけがこんな目に遭って

いるのか?という気持ちは常に交錯しながら、でも、衰退業界に対して諦めず真正面

から全力であったことは確かであったという自負は今でもあって、履歴上は廃業した

後継者というのはキズであるものの、私の中では、それ以降一切の後悔もなく、むしろ、

こうして売り文句になっているということは、後悔のない程にやったということでしょう。


私にとっては、その体験・経験はかけがえのない財産になっています。


こう書いてしまえばカッコいいかもしれませんが(苦笑)、視点を変えてみて、

その体験・経験の価値というものを、価格相場にしてみるとします。

戻ってから廃業するまでの10年の累計赤字金額は2億円程だったと思います。

要するに、私は2億円を賭けて、貴重だと自覚している体験・経験を買ったと言えます。

いくら、貴重だ、かけがえのない、と言ったところで、その相場はちょっと高いんじゃ

ねーか?(笑)とも思えます(苦笑)。


意識はしていなかったと思いますが、その後の私の人生は、2億円なんて目ん玉飛び出る

程の、先行投資した研修費(笑)を回収しなきゃ生きてる意味がねーじゃねーか!

という気持ちがあって(笑)、頑張る源泉であったような気がします。


その後の10年で、運良く株式上場という経験をさせて頂き、父が亡くなる直前に

報告もさせて頂けました。ギリギリセーフでした。

さらに、退任して無職になった今、これから一人ぼっちでどうしようか?と思ってい

た中、大変ありがたいことに、様々な方面から、様々なお仕事のご依頼を頂き、

今に至っています。


そりゃ、楽しいことばかりではなく、大変だと思うことや、リスクを実感したり、

苦しんだり、逃げ出したくなったり、悩んだり、ヒリヒリするようなはありますが、

総じて、楽しいと思えているということは、本当に幸せでいられると思っています。


もしかしたら、この、今の自分の人生は幸せである、充実している、楽しめている、

自分らしく自分の人生を進んでいる、と実感できていることが、あの2億円の先行投資に

対して回収できている価値だったのではないか?とも思えます。


今の私にご依頼頂ける案件と言うのは、私からしてみれば無理難題(苦笑)も多く、

例えばそれは、今の会社の力では、どう見ても無理なんじゃないか?と思える予算を

達成すべく挑んだり、そりゃいくらなんでもキャパオーバーだろう、と思える内容

だったりもあります。


進んでいく過程の中で、残りの期間から考えて結果を予想すると、もうダメかもしれ

ないと誰もが諦めるだろう場面はあります。


私は、仮に世界中の誰から見てもダメだとしても、それでも絶対に諦めず、

あの手この手を、もう雑巾をどんなに絞っても一滴の水滴がでないような状況でも、

それでも何とか策をひねくり出しては、全力だけは尽くす選択を促しています。


諦めてやめてしまっても、諦めず全力を尽くしても、実は結果は変わらないかもしれ

ません。

いや、恐らくは、変わらないのだと思います。


でも、結果が変わらなくても、その全力で立ち向かった経験の有無は変わります。

それは、結果だけを見て測ることなどできない、そして、誰にも奪うことなどできない

自分だけの価値となります。

それだけは確実に手に入ります。

そしてそれは、ずっとずっと失うことはない永遠のものです。


だから、全力を尽くすべきです。

そう信じて疑いません。


私が、今、そう信じていられるのは、あの廃業した時、会社の商品も土地も建物も

全部無くなってしまったけれど、今もなお

残っている目には見えないものは残っている

と自覚できているからです。


その考えは、きっと、あの時の全力が強く強く影響しています。

恐らく、あの廃業までの期間、私が全力であろうと、なかろうと、結果として廃業は

免れなかったと思うのです。


でも、全力だったから、今、楽しくて幸せだとトータルで思える自分がいて、

全力でなかったら、どうなっているのか、想像もつきません。


だから、正解など分からないけれど、私は、全力でやるべきだと信じています。

予想される結果がどうあれ、全力でやるべきです。


全力でやるべきです。



全て無くなっても、それだけは無くならない。
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