横道プロレス

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静岡プロレス公認回覧板HP「丸公」 

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【静岡プロレス】


主催☆静岡プロレス☆【054‐287-8885】

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☆しずおかオンライン発行【こどもとおでかけ】って本にも特集されてるよっ☆





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イノキゲノム・レスナー・IWGP・新日・棚橋。

先日、アントニオ猪木興行「イノキゲノム」こと「IGF」が開催された。大盛況だったようで何よりなのだけど、引っかかるのがIWGPの扱い。

ざっとおさらいすると、



2005年に来日しIWGP王者となったブロック・レスナーが、2006年春、棚橋弘至との防衛戦をすっぽかしてアメリカへ帰国、

新日サイドはレスナーにIWGP剥奪を宣言し決別。レスナーはベルトを返却せず。

新日はIWGP王者決定トーナメントを開催し、棚橋がこれを制する。

棚橋は約一年に渡り王座を死守するも、先日、永田にベルトを奪われる。

このたび「IGF」開催に当りブロック・レスナーが招聘される。

その際、レスナーは返却していないIWGPのベルトを持って来日、「IGF」での試合をIWGP戦にすると宣言。

新日サイド、憤慨。IWGPの管理及び商標登録は新日にある、法的措置も辞さないと発表。

現チャンピオン・永田、戦って白黒つけてもいいと発言。

猪木は「もめろもめろ」と発言。

IGF」メインでレスナー、カート・アングルに破れベルトをアングルへ譲渡。

…という流れ。

レスナーは日本での防衛戦で負けがないので、自分が真のチャンピオンだと主張している…のだけども…。

単純に、いやいや防衛戦しないで帰ったんだから、ダメでしょと。プロレスのチャンピオンていうのは、ベルトを取ってからが大仕事といってもいい。団体の顔として、興行を引っ張る責務が生じる。プロレス業界自体を引っ張る責務も生じるといっていいかもしれない。地方興行を回って「王者としてのプロレス」をしなくてはいけない。レスナーは「勝っただけの人」であって「王者」ではないとなる…と言ってしまうと言い過ぎだけど、やはり防衛戦をすっぽかして帰国してしまうのは背信行為だ。当時、棚橋頑張れという気運が高まっていた。全国地方巡業の各会場では、でっかい新日の旗に棚橋への応援メッセージを寄せ書きするイベントも行われていた。俺も書いた。その結果がすっぽかしじゃあ、ダメだ。俺としては、新日さんはもっと怒っても良いと思うし、その後のIWGPトーナメントで優勝した棚橋にはすみやかに渡米し、レスナーを倒してくるくらいのことがあっても良かった。ただ、その時分は新日から選手の大量離脱があったりもう一人の若手スター選手・中邑真輔が海外修行中だったりと、新日自体を支えることが大変な時期だったから簡単に興行を抜けて渡米することができなかったのかもしれないけれども。

要は、新日本プロレスの興行に対しても、ファンに対しても背信的な行動だったということだ。

ただもう、それならそれで絡んでこなければいいとも思ってはいた。低迷を続ける新日本プロレス及び日本のプロレス業界を盛り上げることが先決だろうから、棚橋チャンピオン体制でいいものを作っていけばいいと。それがこういう形で絡んできた。

だから、反感がまず、ある。地方巡業に参加しなかった、生で観たこともない奴をチャンピオンと認められない、とか偉そうに思ったりもするし。いや「IGF」参戦は構わないんだけど、なぜIWGPを持ち出すのかと。確かに先年、勝ち逃げを許した新日も悪い。ストロングスタイルを謳うなら追いかけていって叩き潰すくらいはやらないといけなかった。それをしなかった時点で新日が悪いと言われても仕方ない部分もある。IWGPに絡んできたのは端的に「話題づくり」なんだろうけど、それじゃあ余りにベルトを馬鹿にしてやしないかいと。

そこで、考えた。

ここからは全くもって俺個人の憶測と邪推。誰様に迷惑をかけてしまったらごめんなさい。

猪木陰謀説。

どういうことかというと…まず当時の状況を別の側面から鑑みる…



新日が株式会社ユークスに買収され、猪木事務所が撤退。

選手が大量離脱。名リングアナ・ケロさんも退団するなど衝撃が走る。

中邑真輔の無期限海外修行・藤波辰巳の退団も発表される。

これを踏まえて、もし猪木事務所撤退後も「アントニオ猪木」の支配力が絶対的に残っているのだとしたらと邪推する。

猪木が自主興行を企画する。

その目玉が欲しい→そこでレスナーに一時帰国を命じる。

IWGP王者不在ではまずいので、団体内で新王者を決定。

猪木新興行でレスナーを招聘する→IWGPベルトが二本になるという話題を提供。

そのベルトの統一をかけて新日のチャンピオンと猪木興行側のベルト保持者を戦わせる。

などという仕掛けをしてきていたのだとしたら。

ユークスに買収されたからというだけで大量離脱というのはどうよ、と当時、身近なファンの間では語られていたのだけど、こういう仕掛けに選手たちが反発したのだとしたら。



トップクラスの選手含めたいきなりの大量離脱が説明できる

黄金期を支えた藤波の、突然の退団も説明できる。

中邑の海外修行も、このゴタゴタを避け自身の気持ちに整理をつける為とも考えられる。

棚橋への挑戦も天山が一度挑戦したきりで、蝶野、中西、永田、バーナードらトップクラスがスルーしている…のもちょっと不自然。この状態でチャンピオンになるのはおいしくないと踏んだのかとも取れる…最終的に永田が挑戦し戴冠はしたのだが。

もしこの邪推があながちあながち…だったとしたら、選手にとってはたまったもんじゃないだろうと思う…。ちょうどあのレスナー帰国事件から一年だし…。

今年のG1出場選手に、今現在(070701)、「X」枠がある。その「X」にレスナーなりアングルなりが入ったら…もう決まりじゃね?

盛り上げる為に色々な仕掛けを打つのはいいことだけど、こういう仕掛けがされていたのだとすれば、さすがにそれはないだろうと。ファンを翻弄しすぎだろうよと。

猪木氏はよく強権発動で、こういうことをする…ちょい前は、高山善廣vs天山広吉やファン投票で決定した棚橋vs中邑を白紙に戻した。そういう方法論がダメとは言わないけど、提示されたカードに乗っかって気持ちを高揚させたファンを置いてけぼりにしすぎるのはどうかとね…呆れてファン辞めてく人だっているだろうし。かといって、一般からの大規模な新規開拓にはならない。だって今時一般人はIWGPが何で、それが二本あるからどうとかには興味ねーもん。

なんというか、そう思わせることはしちゃあいけないと思うんです。

裏になんかあるんじゃねぇかとか、一年間応援してきたベルトをないがしろにするような仕掛けとか。

もっとすっきり楽しませて欲しいです。


『雑記』

【デスマッチについて】

トラウマは克服できなかった…と思うけれど、偏見はなくなった。あの当時観た、プロレスの技術が感じられない残酷ショーではなく、確固としたプロレス技術を土台としたプロレスだった。何より、デスマッチに臨むことのできる覚悟は、スゴイと思った。どんなに鍛えても、相手は無機物。完璧な受身とかそういうの通用しない器物を間に挟んで試合をするという怖さの克服はスゴイことだと。変な話、通常のプロレスだと、どんな危険な技が出ても、どこかでそれに耐えうる体を作っている、技術を習得していると自分を納得させることができる余地があるのに対し(それもモノスゴイことなんだけど)、こういうデスマッチはそれができない…。

加えて、ホントにただ流血すりゃあいいっていうノリではなく、危ないことやればいいっていう発想じゃなく、見せることをちゃんと考えて限界まで行っているのが感じられた。

ただまぁ…やっぱり怖いものは怖いです…。

グッズが多くて楽しい。それもそんなに高くないのが嬉しい。残念だったのは、初観戦で、初見の選手が多かったのでコレ!と思う一品が決められなかったこと。連れはパンを買ってほくほく顔だった。あと、数珠も買ってた。

でも売店の売り子さんが一人しかいなくてご多忙過ぎ…パンフの値段とか聞けなくて右往左往…まぁいいんだけど。

ペアシートはお得でよかった。他にも高校生以下友情シートなど、よく考えたあるなぁと。俺も、インディ系の料金体系として中高生用三人ボックスチケット販売を考えてみたりしてた…中高生三人一組でご来場の場合、一人4千円のところ三人で5千円てサービスっていうの。実践してる団体があるとは、先こされた…。

観戦直後、関本っていいよねとか言ってたら「週刊プロレス」で関本くんの大特集がっ!すごいタイムリー。これは関本くんを応援しなさいということに違いない。


第四試合

佐々木貴・宮本裕向×

vs

葛西純○・黒天使沼澤邪鬼

(スクールボーイ)

久しぶりの葛西くん!…なんだけど、なんかでかくなってた。イメージとして、日高郁人くんと被る感じがあったんだけど、今回観たら芸人さんのFUJIWARA・原西さんっぽかった。変わったのか俺の思い込み違いか…。ともかく葛西くん好きだった俺としては、ある意味今回一番のカードだった。邪鬼の入場はチェーンソー振り回してくるから怖いぞという前情報を頂いてたんだけど、あんまりこっち来なかったこともあって、それほどでもなかったな…。

意外にこのカードも良試合だった。葛西・邪鬼組、無茶苦茶やるのかと思っていたら、正当派ヒールだった。前述したけど、あんま凶器的なことに走るのは好きではないので…。宮本くん、良かった。元ヤンキーが売りなんだけど、そのキャラに逃げずに正面からプロレスをやっていた。街で悪さする若い連中、そんな元気あるならプロレスやりなさいと。宮本くんみたいになりなさいと。思った。勿体ない…はともかく、宮本くん、気持ちのいいプロレスをする。やっぱり、気持ちで持っていくプロレスってのはいい。勿論、そこにちゃんとした技術の裏づけがないとダメなんだけど。宮本くんには、いいレスラーになってもらいたいです。

第五試合:蛍光灯デスマッチ

伊東竜二○・アブドーラ小林

vs

シャドウWX

MASADA×

(ドラゴンスプラッシュwith蛍光灯→体固め)

遂に来ちゃった…という感じです。

リング上に、黙々と並べられる50本の蛍光灯…。緊迫する…のは俺だけか…大日ファンは嬉しそうに見てるしな…。

試合は…面白かったです。でも怖かった…嫌な汗をかいた。プロレスを観ていて味わったことない緊張と恐怖と冷たい嫌な汗…。違和感があった。これまでのプロレスとは違うんだって感じ。プロレスは鍛えた体で習得した技術をぶつけ合う危険なスポーツなわけだけど、こういうデスマッチはそこに無機物が入る。無機物、今回は蛍光灯、は、コントロールできない怖さがある。たとえば受身を完璧にとっても、目に飛び込んでくるガラス片はどうしようもない。それは素人でも日常に経験していることで、割れた蛍光灯で指先を切る恐怖や痛みは、俺らみたいなものでもよく知っているわけだ。だからこその怖さや緊張感があった。観ているうちに、蛍光灯デスマッチならではの戦い方、というか受身というか、やり方、があることに気付く(本当にあるのかどうかは知らないけど)

リング二辺に蛍光灯がぶら下がりマット上も割れた蛍光灯片が転がっている為、使える技は限定される。過度に顔から落とす技やロープワークを必要とする技は(多分)使えない。マット上でも引き摺り回す系は使えない。となると関節技でのロープブレイクもなかなか成立しない。限定された技を組み合わせて試合を作るセンスと技術が要求される。同時に、どうも受身もちょっとやり方があるっぽい。つまり、通常のプロレスに加えてデスマッチ用の技術が余計に一つ、必要なようだ。と、この解釈が正しいかどうかは分からないけれど、観ているうちにそんな気がしてきた。そんな気がするほど、がっつりと完成された試合だったのかもしれない。

顔を引きつらせながらも、大分慣れてきたころに、血の臭いがした…のは幻臭?…ではないと思うんだけど、どうなんだろうか。血の気が引いた…。とか思っていたら蛍光灯の破片が飛んできたっ!怖ぇよ…。


考えてみれば、全く知らない団体さんの興行を観るなんてのは何年ぶりかのこと。ビッグマウスにしろ上井ステーションにしろ、健介オフィスにしろ、女子プロの興行にしろ、ベースになる選手は見知った人が大半だったし、静岡プロレス旗揚げにはNOSAWA論外、MAZADAが、沼津プロレス旗揚げには大石真翔、植松寿絵、石川美津穂らが参戦していて、やはりそれほどの他人感はなかった。それがどうよ、この他人感…ぽっつ~ん…て感じ。お客もこれまでとは違って見える…知った顔が一つもない…とか言ってたら静岡プロレスのスタッフさんで、ちょいとした知り合いと遭遇した…話を聞くと大日の大橋選手と同期だという。同期?どういうこと?どうも彼、大日に入門したことがあるとか!びっくりした。とかやっていても、妙な緊張感というか緊迫感というか、そういうのが晴れない。この小心者っぷり。ただもう、葛西純くんと怨霊だけが支えで。葛西くんはゼロワンで、怨霊は沼プロで観たことがある…特に葛西くんは黒田哲広選手とともにゼロワン参戦していた時から結構なファンだったので、楽しみだった。それから、楽しみと言えば関本大介。とにかく大日の話題になると必ずこの名前が出る。知らないことはない。最近では新日とも絡んでいるし(2年くらい前の新春新日ドーム大会にも出ているらしい)。でも試合しているところをかっつりと観たことがない。あとは、そうは言ってもメインの蛍光灯デスマッチ。トラウマのデスマッチカードではあるけども、だから逆に楽しみでもある。来たからには楽しまないと。

第一試合

○今井計vs大橋篤×

(逆エビ固め)

全く知らない選手同士なのでどっちを応援しようかと迷う…となるとどうしても体の小さい方、やられている方を応援してしまう。というわけで大橋くん贔屓でいく。デスマッチデスマッチで頭が一杯だったけれど、これがかっつりストロングな試合をみせてくれたのでだんだんノってくる。

第二試合

MEN’Sテイオー・谷口裕一×

vs

大黒坊弁慶○・怨霊

(ランニングスプラッシュ→体固め)

正直、今回で、一番しんどかった。面白くないわけじゃないんだけど、どこかこうストレスが…。弁慶さんの優しい顔やら谷口くんのギャグキャラやら、面白みは山盛りだったんだけど、それが逆に…多分テイオーさんはもっと動ける人なんだろうし、弁慶さんはもっとパワフルなのかもしれないし、谷口くんはもっとできる子なのかもしれない…期待の怨霊ももっと観たかったし…といった具合で、「もっとみせてくれストレス」が溜まった。

第三試合

関本大介・小幡優作×

vs

マンモス佐々木・井上勝正○

(タイガースープレックスホールド)

噂の関本くん、カッコよすぎ。そりゃ噂にもなるわ。均整の取れた体に太い手足。パワーもあるしスピードもある。一発でご贔屓になった。

試合自体も一気にレベルアップ。ストロング。ものっそいガンガンバチバチいく。技の展開も早ければ、力技も出し惜しみしない。がっつりファンがついている団体さんだけあって、インディ系とかデスマッチ系とかいってもしっかりしたプロレスが土台にあるなぁと。

大日本プロレスを遂に観たのでその感想。


2007610日…遂に大日本プロレスを観戦しに行った…。

大日本プロレスと言えば、デスマッチが売りのプロレス団体

俺と言えば、デスマッチにトラウマのあるプロレス好き

生涯、観に行くことはないだろうと思っていた。

今年に入り、そういう運気になってきていたのかもしれない。

プロレス会場で見知り合いになった人らからやたらと「大日本は面白い」と聞いたり、私の連れが静岡プロレス大会で知り合った人と好きな団体の話をしたところ大日本の大ファンだったり、中野ブロードウェイでたまたまプロレスの話をした店員さんが大日本・関口くんのファンだったり。

外堀から埋められていった感がある…。

俺は…デスマッチにトラウマがある…今から十数年前、当時、プロレス界は空前のインディブーム、それもデスマッチ系団体乱立の時代、ライトなプロレス好きだった俺は、知人のお誘いであるビデオを観た。「WING」という団体だったと思う…他にも何本か観たんだけど、団体名が浮かぶのはここだけ…。それがまぁ、えぐかった。10m上にクレーンで吊るした鉄板上でプロレスしたり、有刺鉄線巻いたバットで殴り合ったり、レスラーがそれを受け止めれば、肉に食い込んだ鉄棘ごと引っ張って大流血したり…画鋲リング、釘リング…思いつく限りの残虐ネタを観た…と記憶している…そこで俺、思いっきり、引いた。「こんなんただの残酷ショーじゃん」って。

正直、ホラー映画状態…ホラー映画自体ダメなんだから、そりゃあ拒否反応出るって話で。なんならそれから暫くプロレス全般ダメになったくらい、トラウマになった。

でそれから何年か経って、確か…日テレの「コロッセオ」って番組だったと思うんだけど、そこで再びデスマッチプロレスの紹介を観てしもた。その時も「うっわ…」って絶句。ただ何を勘違いしたのか…それで「闘竜門」(当時)がデスマッチ団体だと思い込んだ。多分、どこかのデスマッチ団体に闘竜門の選手が出てて、で、テロップで「闘竜門」て出てたからだろうけど、そのせいか、ほんとずっと闘竜門はデスマッチやるとこだと思い込んでて、近くに興行で来た時も、「怖いからいかない」と言い張り、それでも他に観戦する団体もないしってんでチケット買ってからも「怖いからね怖いからね」と連れにさんざん言った挙句、超カッコいいダンスから始まってエライほっとしながら赤面したこともある…。

要は、それくらいトラウマ深かったってことで…。

反則で凶器を使うのも、ちょっとイヤだったりもする。いや絶対ダメとかじゃなくて、たとえば、格下が格上に対して何とか対抗しようとした挙句、とか相手の余りの無法にブチ切れてとかなら、全然アリ。逆に、最近で言えば、新日の「中邑vs真壁」の真壁はダメ。真壁くん自体は何年も前からご贔屓なんだけど、ダメ。っていうのも中邑と真壁は同格じゃん。実績は中邑の方が上だけど、真壁が圧倒的な格下じゃないことは確か。ここで凶器だ反則だで勝っても、真壁、何にもならないし試合自体がつまらなくなるし流血もただ残酷なだけじゃん、って感じ。

だからまして、普通凶器でしかないものを備え付けるのはいただけない…。

ここでもう一つ、十数年前、トラウマになった時のデスマッチへの感想…有刺鉄線デスマッチなら有刺鉄線に相手を押し付けることばかり、画鋲リングなら相手を画鋲に叩きつけることばかりに夢中でプロレスをしてないじゃん、もっと技の攻防とかそういう流れで凶器を生かせよ…ただの残酷ショーじゃん。そういう思いをしたもんだから、感情論抜かしても、どうしてもデスマッチを肯定的に捉えられなかったというわけだ。

それが…多くの人からの「大日いいよ」の洗脳により、または連れの「一度は観とかないと」発言により、チケットを購入した次第だった。

第六試合:

武藤敬司

vs

佐々木健介

Aブロック公式戦。

死にかけたやぃ…酸欠で。初めてムトちゃんのシングルを生観戦…初めてムトちゃんをじっくり観られると喜び勇んでたのさ。健介に関しては健介オフィス旗揚げにも行ったことだしさ、今回はムトちゃん応援で…と思っていたところ、健介、腕負傷って…。それでもさすが全日の大会、会場は武藤派の方が多く「腕、折っちゃえ!」という野次も飛びます。言われるまでもなく折りにいく武藤、耐える健介、セコンドでタオルを投げるべきか苦悩する勝彦…会場の片隅で見守る北斗。結局、泣きそうな顔で健介コールをしていました。獲った瞬間はもう、メマイしました。感動と酸欠で。

試合序盤、ムトちゃんを逆一本背負いで投げた直後、突如健介が腕を抱えて蹲ったさ…ムトちゃんを投げた瞬間、自分の腕を下にして着地したせいやぃ、多分。そこからムトちゃん一人舞台。腕を抱えて蹲る健介を前に試合を止めない京平さんに向かって、仁王立ちで「(試合続行するなら)腕折るぞ、いいんだなっ」と叫ぶ。何度も場外エスケープする健介、リングに戻れば容赦なく腕攻撃を仕掛けるムトちゃん。これはもう健介を応援するしかないじゃん…。全日のトップ故、なかなかムトちゃんを気持ちよく応援できる機会に恵まれないので今宵こそはと楽しみにしてたのにさ…(格上を応援するのは面白味にかけるんです、俺の場合)

健介、よく獲った。よく獲ったけど、CC、大丈夫か?あと何戦もあるのに。

第七試合:

小島聡

vs

鈴木みのる

Bブロック公式戦。

二人の入場で既に酸欠・失神状態…。大体この二人を試合させることが問題やぃ。いつか人死にが出るぞ。これがCCだとでも言うつもりか!そうなんだよなぁ…豪華なんだよなぁ。

序盤からみのるさん優勢。それもあってか小島コールがひどく多かったので、みのる派でいくことにしたやぃ。なのに…。終始みのるペースで逆「いっちゃうぞバカヤロー」をかましてみたりロープを使っての腕ひしぎを決めてみたりとやりたい放題だったのに…逆落としが決まらなかった時点で嫌な予感はしたのさ…結局、コジの連発ラリアットで黒星…。みのるさん、負ける時は、ふっと電球切れるみたいに負けるだよねぇ…だからどこでやられるか見当つかない。

阿呆な俺の考えなんだけどさ、みのるさんて最初から最後まで「鈴木みのる」を通すじゃん。それってものっそいエネルギーいることだと思うのさ。受身一つでも「鈴木みのる」で受けなきゃいけない。表情もそう。それはきっと、通常に試合するのとは別の余計なコト・余計なエネルギーではあるんだよ。それが必要なのもプロレスなんだけど、みのるさんの場合、その部分に他のレスラー以上のエネルギーを注ぎ込んでる。で、最後までいければいいんだけど、ふっとエネルギー切れになる瞬間がくる。「鈴木みのる」を維持できない瞬間さ。そこが明暗。負けてしまう。もしかしたら…あくまでも俺の考えなんだけど、もしかしたら、「鈴木みのる」として試合できないなら客に見せられるものはないとして、「鈴木みのる」を維持できなくなった瞬間に試合は終わりでいいと考えてはるのかもしれない。一見の客も目一杯楽しませると明言するみのるさんだから、少しはそういう部分もあるのかも…、とか思った。

にしても、コジ勝利は嬉しいんだけど(みのるさんに負け続けてるんで)やっぱり「鈴木みのる」が負ける姿は観たくはないやぃねぇ。まぁ最後はちゃんと全日・小島ファンと一緒に「コジー!次もガンバレー!」と大騒ぎしてきましたが。

【帰路】

試合も終わりロビーに出るとTAK…ペペ・みちのくやメンドーサ、ミゲルの面々が物販してました。メンドーサにそっと近づいたんだけど、どっきどきしちゃうねぇ…。北斗さんも頑張って販売してはりました。ってことは健介の腕は大過なかったってことやね。良かった。

外に出たら…寒いどころか汗止まらん。熱気覚めやらぬも甚だしい。それならそれで構わんよと足早に駅へ向かう。

ここで懸念していた「終電に間に合うかどうか」だけど、結果から言うと十分間に合ったやぃ。第五試合が終わった時点で時計を見たら20時ちょい過ぎ。ってことはあと二試合が連発フルタイムドローだったとしても終了は21時、水道橋から東京駅までは10分程度だから、まぁバカでかい事故でも起きない限り大丈夫だと判明したさ。だからラスト二試合は笑っちゃうほど安心して観戦できたやぃ。

東京駅で夜食のサンドウィッチなども買ってダイニングロード(駅構内の食べ物屋街)を散策して、終電の乗り継ぎに合わせて先行購入していた三島までの特急券を新富士までのに更新して、予定より一時間も早いのに乗車できました。

【雑感】

ショックな出来事がありました。寒い中しんどい中、せっせと歩いてブックオフ中野早稲田通店で買ってきた「探偵学園Q」、二冊とも持ってる奴でした…だって続刊買うの1年半ぶりなんだもんよ。

中野ブロードウェイ、面白かった…しかし帰ってから気付く。何も買ってこなかったことに…自分土産、一つくらい買ってくれば良かった。コジフィギュアとか安いのあったのになぁ。

探し続けてる「ヤングシャーロック」のDVDが見つからない。中古で探すのは無理なのかね…。

コジタオル、すごいいい。手触りといいロゴの立体感といい。みなさん、もっとこういうお手軽なの出してくれないかね。リーズナブルってのもそうなんだけど、日常使いたいじゃん。みのるさんのタオルとかNOAHタオルとか、バスタオルだから言うのもアレなんだけど、でかすぎるんだよなぁ…。

みのるさんの新作・ベロ出しTシャツ…今回は見合わせました。ムタベアの方が欲しいかもしれん。

後楽園ホールはアレだね、1列目か2列目真ん中じゃなければ二階階段席前方の方がいいね。選手の目線もその辺だし、そのせいか分かってるファンが多いせいか選手も客いじりする時はその辺りを見てるしね。最前列辺りは優待客が多いことを知ってるのかもしれん。

席といえば、正面ブロックはカメラマンが押し寄せるので恒常的に見づらい…。アミーゴスらのトークなんかは真正面にはなるんだけどなぁ…最前列のベストポジションは東もしくは西側12列目かもしれない。そうでなければ東・西の階段席花道側。選手と握手できるしね。(終わり)

第三試合:

諏訪魔

vs

大鷲透

Aブロック公式戦。

大鷲さんには悪いけれども…おもいっきり諏訪魔応援かましたやぃ☆っていうのもいつもは諏訪魔くん、応援しずらい試合をするからさ。ヒールだから仕方ないんだけどさ、デビュー時からご贔屓にしている俺としては、ヴードゥ入り以降は結構しんどかった…ストレスなく応援できたのは良かったやぃ。いやヒール諏訪魔も面白くていいんだけども。

そろそろ諏訪魔くんもトップ戦線に絡み始めてもいいんじゃないかとも…というか、今年こそは行けるんじゃないの、CC優勝。で、それと同時にヴードゥ抜けて、正統派新時代エースとしてだ、三冠挑戦を…。

大鷲さんは…気持ちで持っていってるんだろうなぁと。でも、ホント申し訳ないけど基礎的な身体能力に差があったように見えた。同じ速度で走るにしても原付と中型じゃあ安定感が違うというような。体格差もある。多分ヘビー的な試合をしようとするとどうしてもそうなってしまうんじゃあないかな。もっと大鷲さんが活きるやり方があると思った。

【休憩】

北斗さんがサイン会をしてたやぃ!連れが買ったDVDを手に飛んで行きました。俺も後から覗きに行ったんだけど、ほとんど見えなかったやぃ…。あの混雑とタバコの煙…どうにかならんかね。…混雑はしょうがないか…。

第四試合:

川田利明

vs

RO’Z

Bブロック公式戦。

川田黒星…フォール直前、コーナートップからRO’Zが跳んだ瞬間、ホールが揺れた…。

聞いてはいた…会場の昂奮がピークに達するとホールが揺れると。マジでね、地震とかそういう類の何かが起こったのかと思った…地響きと大歓声の空気振動で、比喩ではなく網膜に焼きつくはずの映像が歪んだ…すごい…これまで幾度か後楽園でプロレスを観たけれどもイベント色が強いものばかりだったせいか、会場がこんなに加熱したことはなかった。その最初の体験が川田さんがRO’Zに押しつぶされるシーンだったのが悲しかったけれども。

川田さんのいいところが出なかった…封殺された感じだったやぃ。体格差で圧倒されたというよりも、寧ろRO’Zの作戦勝ち的な印象が残った。勿論体格差あっての作戦なんだろうけどね、体格だとか身体能力だとかを上手く活用していた。正面からじゃあなく、川田の攻撃を右から左へと受け流したり、上から下へとただただ見ていたり。ただの巨漢じゃあなかった。

第五試合:

エル.ノサワ.メンドーサ・ペペみちのく・ミゲル.ハヤシjr

vs

”brother”YASSHI・近藤修司・TARU

まず、何が面白かったってアミーゴスに対峙するTARUさんと近藤くん。コワモテの二人が完全オフザケプロレスのアミーゴスを前に真剣にヒールをやればやるほど滑稽と言うね。

アミーゴスの小ネタが一流なのは言うまでもないことだけど、カz…ミゲル・ハヤシJrがヘンなことになっていてたまらんかった。ペペとメンドーサはなんやかんやあっても得意分野。一方のミゲルは器用にこなしてはいるけれど、なんとなしに目が泳いでいる感が見受けられたのさ。それを面白がってかなんなのか、ペペとメンドーサがやたらとミゲルを前に出すからまた、面白いことになる。是非、静岡にも来て下さい。

静岡と言えば富士市出身の近藤くん。最近の彼のスタンス上、やりにくそうだったやぃ。そんな中、YASSHIの「お前ら日本人ちゃうんけ!」というマイクに客が「お前らイタリア人だったじゃねぇか!」というナイスでちょっとだけマニアックな野次が飛ぶ。加えて「コンドッティ、頑張って」とも。コンドッティとは彼がイタリア人だった頃のリングネームなのさ。さすがファンにもプロが多い。

最後にしっかりとTARU水、頭からひっかぶりました。もうね、最高。それにしても思い切るなぁ。入場時に撒き散らしたTARU水もスゴイ量だったけど、帰り際、花道から真逆の二階席に投げたTARU水噴出ペットボトル、弧を描くどころか一直線!ものっそい勢いで二階席に突き刺さったやぃ。やっぱり分かってる客ばかりだから思いっきりやれるのかね。地方じゃ、下手すりゃ怒る奴いるからねぃ。

あと、MAZADAさんの動向も気になります…どうしているのか…。(続く)

【試合開始】

第一試合:

真田聖也・中嶋勝彦・太陽ケア

vs

T28(てつや)・雷陣明・荒谷望誉

新人二人・真田くんとT28くんをを含む六人タッグ。最近はこう、アルファベットと数字で名前作るの流行ってるのかね。あっちゃこっちゃでみるよな。T28くんは、小柄だけどよく動く。小柄だからよく動くって言った方がいいのかもしれない。ただ、キャラ的なアピールは強いんだけどプロレス的な動きはまだまだ新人さんの枠ってところ…真田くんはオーソドックスな新人(という言い様もどうかと思うけど)で、体の線が細かった。ちょっと印象に残らなかったやぃ…。

それにしても、気付くと勝彦を応援していない自分に気付く…勝彦、成長したんだなぁと感慨。新人もデビューして来ているし、健介オフィスにも後輩が増えつつあるから当然なんだろうけども、リング上で格下と対峙する勝彦を応援しずらくなる日がこんなに早く来るとは思わなかった。フィニッシュの回転蹴り(技名あるのかな)の格好良さは最高。鳥肌モノ

荒谷さんの面白キャラ、中央ではあんな感じでブレイクしてたのか…。過去の荒谷さんはどっちかっていうとNOAHの森嶋くんぽくて、そういう方向に行くんだとばかり思ってたんだよなぁ。それがあんなにいじり倒されて野次り倒されて。面白いからいいけど。

第二試合:

長尾浩志・TAJIRI

vs

土方隆司・平井伸和

TAJIRI!来た!TAJIRIある意味、今回一番楽しみだったのが生TAJIRIでした。その昔、フジテレビがアメリカンプロレス・WWEを輸入して深夜枠で放送してた時だったと思うんだけど、TAJIRIをメジャーリーガー的スター扱いして売り出してたことがあった(よね?)。なんかその時は全然ピンとこなかったのさ。アメプロがツボに入らなかったことやフジのアナウンサーがうざかったこと、TAJIRIを意味なく持ち上げすぎたことが原因だったと記憶してる。それが今回、テレビ東京で不定期に放送されている全日の放送でファンになったって寸法。ムタとの一戦で虜になったね。最近の放送ではみのるさんに毒霧ブッカケ「あなた、世界を知らないでしょ」と挑発。たまらんね。そんなTAJIRIさん、ホント期待通り、期待以上。隙がない。入場してから去るまでその所作が一貫している。コーナーに待機している時も小ネタを絡ませ、リングインすれば独特の気持ち悪い緩慢な動きから一気に最速へ転じる緩急で空間を支配。その集中力の見事さ…世界を知っているという言葉は伊達じゃあない。毒霧が見られなかったのだけが残念だったけど、それは次のお楽しみ。

そして久しぶりの長尾くん。でかくなってた。背じゃなくて肉厚。でもまだまだ…プロレスができてないなぁと思ってしまった。横にTAJIRIさんいたら、見劣りするのも仕方ないけど。

入場時からTAJIRIさんと長尾くん、にやにやにやにやと土方・平井組を小バカにしたように笑い続けている。土方くんらさ、なんでもっとヒートアップしないのかね。いい前フリだったと思うよ、あの「にやにや」。…今さ、土方・平井は全日の地味グループって位置づけじゃん。そんな境遇をいじられてるわけじゃん。ブチ切れてもいいと思うのさ。試合めちゃくちゃにしてもさ。TAJIRI怪我させてCC欠場に追い込んでもさ(極論ね)。そういうところ、いくべき時にいかないから「TAJIRI面白ぇ、長尾でけぇ、…土方・平井はいつも通りだったねぇ…」で終わっちゃうんだよ。チャンピオンカーニバルだぜ?相手は出場者のTAJIRIだぜ?かましたれかましたれっ。

若干土方ファンだった時期のある俺はもう、歯がゆくてねぇ。

あ、あと、TAJIRIさんの印象、なんとなく鈴木みのる+秋山準+TAKAみちのく+小橋健太の顔って感じでした。今一押しです(一押しだらけな俺ですが)(続く)

【試合開始前】

久しぶりの後楽園ホール。のっそのっそ入っていくと開場直後だった為かそれほど混雑はしていない。とりあえずパンフを買っていたら、一生くんがやってきた。一瞬分からなかった…その向こうでは健介オフィスの出店がある。来夢くんが売り子をしていたので、連れに「DVD買いがてらサインして貰ってくるといいよ」というと、連れは頷いていそいそと向かう。ところがうっかり練習生(多分龍志くん)に「(三島さんに」サインを…」と言ってしまい、ちょっと微妙な(わかってない客風な)感じになっちゃったとか。まぁ、そういうこともあるやぃ。俺は全日さんの売店で、売り子のオネエサンと盛り上がりながら懸案していたコジタオルを購入。これで帰りは寒くないやぃ。レスラー以外なら普通に喋れるんだけどなぁ。レスラーさんとのトークは緊張するさ…。そしてようやく(ほんとようやく)、席についてほっとする。カメラの準備をしたりパンフを眺めたりしていると、実況席が慌しくなった…なんかいるっ、観たことあるひとがいるっ!ジョーダンズ・三又さんやっ!すげぇっ、喋らはってるっ!…そりゃ喋るわなぁ。このCC、毎日日替わりで芸人ゲストが来るらしい。昨日は原口あきまささんだったようだ。地方人の俺なんかはもう、「すげぇトコ来ちゃった」感丸出しで落ち着かなくなってるのに、やっぱり現地人は違う。「芸人?それが何か?」的な装いでおすまししてやがる…俺もおすまししてぃなぁ。とかなんとか浮き足立っていると、試合開始時刻がやってきた。

【試合に先立ちまして】

メキシコ・アミーゴスが登場。いかにも日本人がイメージしそうなベッタベタなメキシカンスタイルに身を包み、カズ・ハヤシそっくりのミゲル・ハヤシJrNOSAWA論外そっくりのエル・ノサワ・メンドーサTAKAみちのくそっくりのペペ・みちのくがリングイン。まだまだ来日()して2日目なので、色々とアレではあるけれども、そこはお喋りマッシーン、ペペ・みちのく。ジョーダンズ・三又さんをリングに上げ、往年のぷちブレイクギャグ「溜めて~~~AN!」を四人で決めれば、三又さんも会場巻き込んで「三年B組っ、」「金八先生!」で締める。それにしても、最近はTVで観る機会の減った三又さんではあるけれど、やっぱりすごいなぁと。芸人さんは面白い。(続く)