ほとんど知りませんでした。タイの中学高校で6年も教えているのに大学入試システムをほとんど把握していませんでした。いくら同僚のタイ人に聞いてもわかりませんの一点張り。∑ヾ( ̄0 ̄;ノ

 まあ、タイの入試システムはコロコロ変わるし、政治家が交代すればまた変わるし、猫の目のようであるのも確かなのですが、現場のタイ人教師がそれに無頓着なのもどうでしょうか。


 今日は高校3年生が教室にたむろしていたので聞いてみました。基本的には年に数回ある全国統一テストの最もいい点数と学校の成績によって決まります。この年に数回という統一試験がくわせもので、年に何回あるか、またいつ行われるかが毎年違います。ただし生徒はこの数回のテストの最も良い点を選択することが出来ます。
 このシステムが採用された最初の年(3年位前)には何と高校2年の3月に1回目のテストが行われました。(マジかΣ(゚д゚;))


 生真面目な日本人教師はそれに合わせて試験対策を行いたいところですが、タイ人教師にとっては全く気にしない問題です。「そんなものオラしーらね。」
 だいたい、洪水で遅れた授業を取り戻すための補習さえ教えない教師がいるから、何となく納得はいくのですが。。。

 
 簡単に言うとタイの大学入試は必須科目の点数が30%、英語の点数が10~40%、選択科目(日本語)の点数が10~30%、学校の成績が20%です。点が変動しているのは大学によって配分が違うからです。
 生徒はテストの点を見て希望する大学を4つ選択し、大学から合否の連絡をもらうそうです。


 さて、大学統一テストで合格する以外にも、推薦入学のシステムはもちろんあるのですが、日本と違ってトップクラスの大学でも入学することが出来るのがタイの特徴です。タイNo.1といわれるチュラロンコン大学でさ推薦入学が可能で、一昨年は日本語学科から初めて推薦合格者を出しました。
 そこまで行かなくても今年の日本語学科の生徒は比較的優秀で、すでに一流校に7名もの推薦入学を決めています。彼らは統一テストでよい点が取れれば
もっと良い大学にいくこともできます。


 年々日本語学科に優秀な生徒が集まるようになってきました。私がこの学校に来た6年前には信じられないことです。これからもいい生徒が集まって日本語を勉強してもらえるように頑張ろうと思います。